移住のきっかけは、恋
私は人生で2度、オーストラリアに移住しています。理由はズバリ……、「恋に落ちたから」。1度目はグレートバリアリーフに一目惚れ。2度目は旦那さんに(一目惚れならぬ)一日惚れ。今回は最初の移住のきっかけとなった、“海との馴れ初め話“。
運命のイタズラ
初めてオーストラリアに足を踏み入れたのは、2006年。きっかけは友人が「エアーズロックに登りたい」と言い出したことに始まります。私としては本当はエアーズロックより、エッフェル塔に登りたかったのだけど……。HISお年玉セールでパリ行きが売り切れだったもんで、「しゃーない、世界の中心で愛でも叫ぶか!」となった訳であります。
そんなわけでやってきました、女2人ケアンズ4泊6日の旅。到着後すぐ、衝撃的な事実を知らされることに……。「ケアンズは本日より、雨季に突入致しました。残念ながら今後2週間は、毎日雨となることが予想されます」と苦笑いのツアーガイドさん。
「雨季って何よ!?」オーストラリアは一年中夏とばかり思い込んでいた私たち。青い空、白い砂浜、常夏バカンスが待っている!と思い込んでいた私たち。先入観とはなんて恐ろしいのでしょう。あれ?そうか、だからHISお年玉セール売れ残ってたのか!?
生まれて初めて天国を見た
しかし海の女神は私たちを見捨てませんでした。ケアンズ本土から船で約2時間、グレートバリアリーフのド真ん中。連日降り続いていた雨が、ピタリと止むという奇跡が起きたのです。
透き通る海の底には珊瑚礁、船の真横を並走して泳いぐをイルカの大群。映画でしか見たことのない光景に、さっきまでの船酔いが嘘かのようにはしゃぎだします。「この世に天国があるとしたら、きっとここに違いない……」。白砂の島「ミコマスケイ」に着いた時のあの衝撃は、紛れもなく恋でした。それから半年余りで、私はブリスベンへ移住することになるのです。
あの日、あの時、あの場所で、あの景色に会えなかったら
「もしあの日、HISのお年玉セールでパリ行きのチケットが取れてたら」「もしあの時、大雨でミコマスケイツアーがキャンセルになってたら」そんなことを時おり考えます。いくつもの偶然が重なって私はここにいるんだな、そう思うと何だか感慨深くて、日常がいつもより三割り増しで素敵に見えてくる……。ちなみにこの旅、何だかいい感じで締めくくられてますが、実は事件続きのとんだ大冒険でした。が、それはまた別のお話。
最後になりましたがこの場を借りて、エアーズロックに登りたいと言い出してくれた友人に感謝を述べたいと思います。彼女の一言なしでは、今こうして私はこの国にいないと思うのです。本当にありがとう。ま、結局エアーズロックは遠過ぎて、即断念したんですけどね(笑)。
[All photos by Shutterstock.com]
Please do not use the photos without permission.
Ai Kaneko 暮らし旅ライター
【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。
米NYタイムズ絶賛!”世界一のクロワッサン”食べてみた!inオーストラリ
Jun 8th, 2024 | 梅山富美子
米ニューヨークタイムズ紙で“世界一のクロワッサン”と称されたクロワッサン専門店「Lune Croissanterie(ルーン クロワッサン)」が、オーストラリア・メルボルンにあります。オーストラリア国内で5店舗展開されており、今回は実際にフィッツロイ本店を訪ねた様子をレポートします!(2024年6月1日時点)
【オーストラリア物価高の衝撃】日本の倍以上!卵1パック約680円・最低時
Feb 20th, 2024 | 梅山富美子
ペットボトルの水が3.5ドル(約340円/2024年2月時点、以下同)、卵1パック7ドル(約680円)、外食すれば20ドル(約1,950円)超えは当たり前……という物価高が続くオーストラリア。実際に住んでみて、「やっぱり高い!」と感じたもの、そして意外と安く手に入るものもを紹介します。
【海外の反応】日本発「うんこミュージアム」が海外上陸!反応はいかに……?
Feb 8th, 2024 | 梅山富美子
日本発の“うんこ”をテーマにしたエンターテインメント空間「うんこミュージアム」が、オーストラリアのメルボルンに上陸! 実際に現地で体験してきた様子を紹介します。日本の "Kawaii "美学にインスパイアされた愛らしい世界観、うんこを見て、触って、撮って、遊んで、の究極の“ウンターテイメント”は、海外で受け入れられているのでしょうか?
【海外の反応】ジブリ作品「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」日本語オリ
Feb 5th, 2024 | 梅山富美子
日本が誇るスタジオジブリのアニメーション映画「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)が、2024年1月にオーストラリア・メルボルンの映画館で上映されました。観客の反応はいかに……? 現地で鑑賞した様子を紹介します。
【大学生が見た海外の“今”】研修中のカメラロール見せてください!オースト
Dec 7th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第3弾は日本女子大学とコラボ。大学生ならではの視点で切り取られた海外の“今”をお届けします。今年2023年から国際文化学部が新設された日本女子大学。新学部では1年生から約2週間の海外研修で他国の言語や文化を学ぶプログラムが必修となりました。彼女たちの研修中のカメラロールや等身大の体験談から見えてくる、教育や文化、価値観の違い、そこから得た学びとは? 第3回は、オーストラリア・シドニー編。レポーターは、日本女子大学国際文化学部1年生の、ACALIさんです!
【豪華客船クルーズ最前線】洋上最大級の図書館も!意外とお得なクイーン・エ
Mar 30th, 2023 | kelly
パンデミック後、筆者にとって初のクルーズ乗船は、キュナードのクイーン・エリザベスのショートクルーズでした。場所はオーストラリア。シドニーからメルボルンまでの2泊3日のクルーズです。前回は乗船するまでをご紹介しましたが、いよいよ乗船。世界でもっとも有名なクルーズ船のひとつ、クイーン・エリザベスの船内へとご案内しましょう。
【豪華客船クルーズ最前線】クイーン・エリザベスに乗ってみた!クルーズ新様
Feb 28th, 2023 | kelly
2022年12月、豪華客船の代名詞であるクイーン・エリザベスに初乗船する機会を得ました。パンデミック下で止まっていたクルーズ各船の運航再開以降、私にとっては初めてのクルーズです。今回は、シドニーからメルボルンまで、2泊3日のクルーズでした。3回のレポートになりますが、まずは乗船までのプロローグ編です。今ならではの、クルーズの新様式についてもご紹介します! どうぞ、お付き合いくださいませ。
【オーストラリア現地取材】世界遺産グレートバリアリーフの真ん中に浮かぶ楽
Aug 2nd, 2022 | 窪咲子
この夏、ケアンズやゴールドコーストへの直行便が再開し、オーストラリアがますます身近に! オーストラリア東海岸、世界遺産グレートバリアリーフの中央に浮かぶハミルトン島は、世界屈指のリゾートアイランド。「ハモ(Hamo)」の愛称で知られ、長期休暇で訪れるオーストラリア人も多いといいます。憧れの絶景としても人気のホワイトヘブン・ビーチ、ハート・リーフ、グレートバリアリーフを見るツアーの拠点にもなっています。今回、クイーンズランド州のプレスツアーに参加し、ハミルトン島を訪れたので、その魅力をご紹介します。新型コロナウイルス感染症に関連するオーストラリア出入国の状況も。
【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜 Vol.12 慣れとい
Jul 2nd, 2022 | 金子 愛
夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第12回は、「ときめきを維持するヒント」をお伝えします。
【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜Vol.11 理想のシェ
Jun 25th, 2022 | 金子 愛
夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第11回は、「極楽シェアハウス生活」の巻。