「かどや製油」初のカフェ「goma to」
(画像提供:かどや製油株式会社)
瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島に、1858年に創業した“ごま一筋”の「かどや製油」。小豆島に渡るフェリーの上からも、ごまのいい香りが海風にのって届くそうです。
(画像提供:かどや製油株式会社)
金色に輝き、パッケージの“ごま油”の書体が達筆な「金印純正ごま油」は、スーパーでも食卓でもおなじみのロングセラー。
「ごまで、世界をしあわせに」と掲げ、江戸時代末期から続く老舗の初となるカフェ「goma to(ゴマト)」が、2022年6月に自由が丘にオープン。駅からすずかけ通り沿いに徒歩約5分。グレーを基調に、シンプルでオシャレな外観ですが、店内に入ると木と煉瓦のぬくもりがある落ち着いた雰囲気。店内には30席あり、数か所に電源を完備。テラスには8席を設け、ペットと一緒に過ごせます。
ごまと食材の素材を活かしたメニュー
「NEW STANDARD」をコンセプトにした「goma to」。メニューは、東京・下北沢の人気レストラン「Salmon&Trout(サーモン アンド トラウト)」の中村拓登シェフが監修。フレンチと日本料理で腕を磨かれた中村シェフの、ごまを主役に素材の良さを活かした斬新な料理を味わえます。
看板メニューは、季節毎に変わる9種類のデリが並ぶ「goma to プレート」(1,800円・税込)。“いり・すり・ねりごま”と焙煎度合いが異なるごま油を使い分けたごま料理を楽しめるワンプレート。他にも、かどや製油のごま油を用いたそうめん、ごまの搾りかすを食べて育った沖縄県産豚のプルドポークサンドイッチ、揚げごま豆腐を使ったオープンサンドなど様々。料理を注文すると、食前茶(玄米ごま茶)も付いています!
白ごま・黒ごまを使い分けたスイーツやドリンクもあり、メニュー数は少ないですが、見た目も味もこだわっていることが伝わって、どれも気になるものばかり!
黒白が美しいモンブラン
今回チェックしたのは、一押しの「黒ごまモンブラン」(850円・税込)。黒ごまクリームを絞ったモンブランに、白すりごまと粉糖をふりかけ、ごま油を塗ったメレンゲ菓子をそっと飾っています。芸術的なケーキで、舞うごまの香りがたまりません!
真っ白なクリームが黒ねりごまを包みこむシックな白黒のコントラスト。白ねりごまを隠し味にしたクリームはふわっと軽くて白ごまが濃く香り、口当たりしっとり。反対に、黒ねりごまは黒ごま本来の風味を濃密に味わえて、一口でもこの上ない満足感に浸ります……。
モンブランの周りにはザックザクのごまグラノーラ。サクサクのメレンゲ菓子と一緒に、ごまの風味と食感を変えながら、どこを食べてもごまのハーモニーが広がる幸せな逸品。
ごまを擦って完成!黒ごまドリンク
黒ごまとバナナを組み合わせたシェイク、白ごまとパイナップルを掛け合わせたジンジャエールなど、ドリンクも斬新!
その中で筆者が頂いたのは「黒ごまチョコレートラテ(アイス)」(620円・税込)。小さなすり鉢の黒ごまを自分好みにごまを擦り、ホイップにのせて仕上げる体験型のドリンクです。
ゴリゴリとごまをすり潰し、プチプチとごまの殻が割れる感覚、その瞬間に放たれるごまの香り。この過程を体験しながら、黒ごまの栄養もダイレクトに摂取!
黒ごまとオーツミルクがベースのドリンクはメープルの甘みがほんの~りと。一口目はチョコレート感を、二口目からは黒ごまのコクある香ばしさがしっかりと広がります。オレンジをちょんとのせたホイップは甘くないので、すり黒ごまをホイップにのせたり、ドリンクに混ぜたりして、デザートとしても成立する飲みごたえです!
プロ使用のごま油も限定販売
自宅用やプチギフトにもぴったりな、ごま油やごまの焼き菓子なども販売も。
ごまを煎らずに搾った「かどやの太白ごま油」と、ごまを強く焙煎して搾った「濃口ごま油」の2種類は“量り売り”。前者はサラダ油や溶かしバターの代わりに、お菓子作りにも使え、後者は刺身や下味にと、好みの配分で調合してオリジナルごま油を作れます。
大人気は、goma to限定「goma to SESAME OILシリーズ」。通常店頭販売されていないプロフェッショナル向けごま油の家庭向けサイズです。「01 LIGHT」(左)「02 MILD」(中)「03 STRONG」(右)と、焙煎度合によって、色・濃さ・風味が異なる3種類。中でも「03 STRONG」はごま油好きだけでなく、台湾や韓国の本場の方からも人気とのこと!
「01 LIGHT」は、卵かけごはんや味噌汁にちょいとかけて、ドレッシング感覚で使えて万能。バニラアイスにかけると、まろやかな甘みがふわぁ~と広がり意外とナイスタッグ!
「02 MILD」はカルパッチョやチーズやトーストに合わせてと、ごまのコクがマイルドで和洋を問わず使いやすい。
「03 STRONG」はごまを強く焙煎し、ほんの1滴でも驚きの風味が広がる本格派。特にラーメンとは相性抜群で、チョコレートアイスにかけるとチョコ感がビターになって革命的な味変に!
料理が苦手な筆者でも、ちょこっとかけるだけで美味しくアレンジできました!
健康料理や精進料理に留まらない、ごまの奥深さと可能性を知る「goma to」。カフェで味わい、3種のOILシリーズを使うたび、“ごま一筋”の小豆島のあの風景を思い出しそうです。
●住所:東京都目黒区緑が丘2-24-8
●TEL:03-6459-5959
●営業時間:11:00〜21:00
●定休日:不定休
●交通:「自由が丘駅」から徒歩約5分
●「goma to」HP:https://www.kadoya.com/gomato/
●「かどや製油」HP:https://www.kadoya.com/
[photos by kurisencho]
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