数年前の2020年オリンピック招致のスピーチでも話題になった日本の「おもてなし」の心。実は地球の裏側アメリカでも、Southern Hospitalityと呼ばれる南部特有のおもてなしの心があると言われています。
道ですれ違った知らない人が親しげに”Hi!”
アメリカ南部で買い物中や散歩中に道を歩いていると、反対側から来る見知らぬ人が突然「ハイ!」と挨拶してくることがあります。中には手まで振って「How are you?」なんて聞いてくる人も。「あれ、この人知ってる人だっけ!?」と戸惑ってしまうくらいの見知らぬ人からの元気な挨拶は、アメリカ南部では日常的に見られます。
お店の店員さんがとってもフレンドリー
レストランは洋服屋さんで働く多くの人もとってもフレンドリーな方が多いです。質問をすれば丁寧に対応してくれる人が多いだけでなく、中にはこっちが聞いてもいないのに「この前○○を試してみたんだけどね・・・」「この間こんなことがあって・・・」など世間話をしてくる人もいるくらいです。
道に迷って困っていると・・・
初めて行く土地で道に迷って困ってしまった! という経験は旅好きの人には多いはず。そんな時地元の人に道を聞いてみると、とても親切に教えてくれることが多いです。「日本から来ました」なんて言うと、「よく来たね!」「楽しんで行ってね!」など、旅人を歓迎してくれる温かい一言をかけてくれたりもします。また車社会のアメリカの中でも得に車移動が当たり前の南部では、あまり人通りのないところでウロウロ迷っていると、車を止めて「大丈夫かい?」なんて声をかけてくれる人もいたりします。
必要なのは英語力じゃない!温かいハートには温かい心で返そう
パーソナルスペースの狭い日本に住んでいると、公共の場などでは意図して他人と目を合わせないようにしていないでしょうか。勿論、知らない人をじっと見つめるのは時として失礼に値しますが、英語なんて大して話せなくても、ふと目があった瞬間にニコッと微笑むことのできる温かい心を持てば、きっと相手も微笑み返してくれます。アメリカ南部の人たちのおもてなしの心も、無償の優しさが生活の中に浸透したもの。初めて体験する際にはそのフレンドリーさにびっくりするかもしれませんが、そこから学ぶものが多いのも事実です。初めて行った場所で、知らない現地の人にニコッとされたら、それだけで嬉しい気持ちになるのは万国共通ですよね。
どんどん国際色豊かになっていく日本。あなたは「おもてなしの心」をちゃんと持てていますか?
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