台北の不思議世界「赤峰街」にハマる。素顔の台北の隣にはおしゃれな店が

台北屈指の繁華街、中山のすぐ隣に広がる赤峰街。古い民家や町工場が並ぶ、一見何もない場所に見えますが、実はおしゃれカフェやショップ、ストリートアートが点在する注目のレトロタウンなのです。

古さと新しさが隣り合う光景が醸し出す、不思議な空気にハマる赤峰街の魅力をご紹介しましょう。

台北のど真ん中にあるレトロタウン・赤峰街

高級ホテルやデパートが建ち並ぶ台北有数の繁華街、中山地区。そのメインストリートから少し外れたところ、MRT中山駅と雙連駅との中間に位置するのが赤峰街です。

50年前の街並みを保つ赤峰街では、入り組んだ路地に古い民家や町工場、金物屋、印刷屋などが並び、昔ながらの庶民の生活風景が広がっています。華やかな繁華街の目と鼻の先でありながら、気取らない素顔の台北がここにあるのです。

そんな超ローカルスポットであった赤峰街に、近年ユニークなショップやカフェが進出。いまや多くの若者が詰めかける大注目のスポットとなっています。

生活臭とアート感覚が同居する不思議世界

近年、台湾各地でリノベーションスポットブームが起きていますが、建物全体、あるいはエリア全体に大きく手を加えている場所が少なくありません。ところが赤峰街の場合、新しく進出したカフェやショップ以外の街並みは、昔のままほとんど手が付けられていません。

そのため、昔ながらのディープな生活臭と、モダンなアート感覚とが同居する不思議な光景が広がっています。

おしゃれなショップの隣には、サビの臭い漂う黒ずんだ車の修理工場。こんな奇妙なコラボレーションこそが赤峰街の魅力なのです。

意外な場所にストリートアートが潜む

赤峰街を歩く楽しみのひとつが、街に点在するストリートアート。なかには、わざと隠れるように描いたのではないかと思うような作品もあります。

「あっ、こんなところにも！」と意外な場所に潜むストリートアートを見つけたときの嬉しさは格別。さぁ、あなたはいくつアートを見つけられるでしょうか。

温もりあふれるショップ＆カフェ「蘑菇 Mogu」

ノスタルジックな赤峰街に来たら、ほっこりくつろげるカフェでランチやティータイムを楽しみましょう。赤峰街周辺のおすすめショップ＆カフェが、「蘑菇 Mogu」。2003年に誕生した「Made in Taiwan」の先駆け的ブランドで、「蘑菇」とは中国語で「きのこ」の意味なのだとか。

こちらの台北中山本店は1階がショップ、2階がカフェになっていて、Moguワールドを余すところなく堪能できます。1階のショップでは、 帆布のバッグやポーチ、草木染めの衣類など、思わずほっとするような手作りの温もりあふれる品々が勢ぞろい。

2階のカフェでは、台湾や西洋の要素をミックスさせたヘルシーな家庭料理や自家製スイーツが楽しめます。木の温かみを大切にした空間は、思わず時間を忘れてぼーっとしたくなるほど居心地抜群。

新旧が混在し、ディープな生活臭とアート感覚が共存する赤峰街散策は発見の連続。あなたも、今まで知らなかった台北の魅力を発見しに出かけませんか。

[All Photos by Haruna Akamatsu]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。