(c) MONSTRUM
デンマークといえば、世界中の子どもに愛されてるLEGOブロックを生み出した国。LEGOは手先が器用になるばかりではなく、子どもたちの想像力やクリエイティビティを育むことでも定評があります。けれどそのデンマークには、子どもたちがカラダ全体を使って想像力を育むことができる公園がたくさん存在します。ちょっとのぞいて見てみましょう。
可愛くてダイナミックな遊具たち
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デンマークのオーフスという街にある図書館のプレイエリア「KLODEN」には、こんなクマの遊具が存在します。
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子どもたちが思わず見上げるほどの巨大さですね。
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クマの体内を通って、滑り台で外に出られます。
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ひっきりなしに子どもたちがよじ登っています。
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そうかと思えば、オーデンス動物園(Odense Zoo)という場所にあるのは、ジャングルの王者ライオンの遊具。
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ライオンの口に出入りできるなんて、なんていう大冒険! 子どもたちのアタマの中では、スリリングなストーリーが育まれているのではないでしょうか。
デフォルメしているようでありながら、こんなに精巧でダイナミックな遊具で遊べる子どもたちは幸せですね! 実は、この遊具たちが素晴らしい理由は、意外なところに理由があるんです。
舞台美術出身のデザイナーたちが手掛ける世界観
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じつはこの遊具たち、デンマークの同じ会社によってデザインされています。これらを手掛けた「MONSTRUM」という会社は、オレさん(Ole Barslund Nielsen)とクリスティアンさん(Christian Jensen)という2人のデンマーク人によって設立されたのですが、元々彼らの専門は舞台美術。デンマークの演劇界で出会った2人が、当時5歳だったオレさんの息子さんにインスピレーションをもらって公園の遊具を手掛けるようになったのだとか。
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彼らが舞台のセット美術で腕を磨いていたことを考えると、この想像力をかきたてる生き生きとした遊具たちを生み出せるのも納得ですね。
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2003年の結成以来、デンマークの公園を中心にデザインを手掛ける彼らですが、その評判は瞬く間に北欧近隣国にも伝わりました。現在では、外国の公園に設置される遊具も手掛けています。上の画像の、まるで本物のようなお城の遊具はスウェーデンのヨーテボリという街にあります。
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こんなにリアルで舞台セットのような遊具で遊べたら、「お姫様ごっこ」や「騎士ごっこ」も盛り上がりそうですね!
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けれど「MONSTRUM」が手掛ける遊具たちは可愛いばかりではなく、大人の目から見ると少しハラハラする「大丈夫かな」という仕掛けも存在します。これは彼らの、「遊具は、現実世界を反映しているべきだ」「子どもたちにも危険をおかす権利がある」という考えに基づいているそう。ただただ愛くるしいだけではなく、子どもが少ししり込みする気持ちを覚えたり、チャレンジしたりする感覚も学べるのですね。
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可愛くて、子どもたちの感性も育める「MONSTRUM」の遊具たち。ぜひ日本の公園の遊具も手掛けて欲しいですね。
[MONSTRUM]
[Danish Company Creates The Best Playgrounds In The World That Even Grown Ups Can’t Resist]