(c)Naoko Kurata
本場の関西地方のみならず、近年では日本全国で愛されているたこ焼き。味のおいしさもさることながら、その丸くてころんとした形がなんとも愛らしいですよね。そんなたこ焼きを連想させる「丸くて小さい粉ものフード」が、実は他の国にも存在しているんです。代表的なものをご紹介いたしますね。
オランダ「Poffertjes」
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パンケーキが国民食でもあるオランダは、粉ものフード大好き国でもあります。この「Poffertjes」は、小麦粉とそば粉、イーストをパンケーキ生地状にした、オランダの代表的なストリート・スイーツ。バターや粉砂糖をたっぷりとかけていただきます。
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地元のお祭りなどでは、必ずと言っていいほど「Poffertjes」の屋台がでます。焼いている様子は、まさにたこ焼き屋台のよう!
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筆者はオランダで、その「Poffertjes」焼き器を使用した「たこ焼き屋台」を目撃したこともあります。まさに日本とオランダの食文化が見事に融合した例ではないでしょうか。
アメリカ「Cake Pop」
球形の「ケーキポップ」は、アメリカやイギリスをはじめとする世界各国でメジャーなお菓子。丸く焼いたパンケーキ生地に、様々なトッピングをほどこして楽しみます。日本でもスターバックスコーヒーなどで取り扱いがあったので、食べたことがある方も多いのではないでしょうか。
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手ごろなケーキポップ焼き器もあるので、家庭でも気軽に作って楽しめるスイーツです。
デンマーク「Aeblskiver」
「エイブルスキーバー」と呼ばれるデンマークの伝統的なお菓子も、たこ焼きにそっくり。半球形をした穴が幾つか空いた、専用の焼き器で調理します。これも串やフォークを2本使いでひっくり返していくので、調理風景もたこ焼きを連想させてくれます。
食べ方は、やはり粉砂糖をふるって。生地自体は甘さ控えめなので、シロップやジャムを添えて食べることもあるそう。
マレーシア「Cara Berlauk」
ここまでは甘いお菓子として食べられている国を紹介しましたが、マレーシアでは日本のたこ焼きと同様にお食事風の味付けで楽しまれています。
まずフライパンで鶏肉やビーフのひき肉、みじん切りの野菜をスパイスと共に炒めておき、専用焼き器にココナッツミルクの効いた生地を流し込みます。そしてその上に、先ほどの具材をトッピングするのです。形は楕円形のものやお花の形など、様々なバリエーションがあるのだとか。味だけではなく、形でも楽しめるところがいいですね。
インド「Kuzhi Paniyaram」
インドにも、「Kuzhi Paniyaram」というたこ焼きそっくりさんが存在します。ただしインドのこの食べ物は、今まで見てきた他国のたこ焼きそっくりさんとの大きな違いがあるのです。それは、生地の原料がお米だということ。イドゥリ米という小ぶりな短粒米を一晩浸し、それをミキサーなどで少量の水とともに粉砕し、ペースト状にするのだとか。そこにココナッツフレークなども加えられます。
そして具材として、フライパンで炒めた豆やニンジン、コリアンダーなどを生地に混ぜ込むのだとか。筆者はまだ食べたことがありませんが、米粉のたこ焼きそっくりさんとは気になりますね! ぜひ機会があれがチャレンジしてみたいです。
世界のたこ焼きそっくりさん、いかがでしたか? それぞれの国の焼き器は、どれもお互いに似ていましたね。ひとつ入手すれば、他国のたこ焼きそっくりさんも調理できそうです。もしたこ焼き器をお持ちでしたら、ぜひチャレンジしてみて下さい。
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[スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 プレスリリース]
[Aebleskiver]
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