「シュールレアリスム」(またはシュルレアリスム)という言葉をご存知でしょうか。サルバドール・ダリの絵画で知られるような、夢と現実が溶け合ってしまったような不可思議な感覚をもたらす芸術を指す言葉です。
近年、21世紀的なアプローチで「見る人に不思議な感覚を与える画像」を創り出すアーティストが登場し、SNSで話題を呼んでいます。その若きアーティストが創り出す不思議な世界をご紹介させてください。
想像をかきたてるシュールレアリスムな画像たち
一見すると、雨の降る都会で傘をさす青年の写真。けれどその傘は、実は大自然に切り込んでいくアスファルトでもあるのです。「Another Way」と名付けられたタイトル通り、この青年が進む別の道を示唆しているようにも感じられます。
そしてこちらは、まるで宇宙につながっているような塔。階段を上っているつもりでいたら、いつの間にか宇宙に吸い込まれていった…。そんなSF的なストーリーが始まりそうです。
サバンナでは、キリンと木が一体化してしまいました。キリンは木の葉を独り占めできたけど、その代わり自分も葉を永遠に食べられない。そんなシュールな物語を想像してしまいます。
22歳のドイツ人アーティストの世界観
これらの、思わず二度見してしまう世界を創り出しているのは、ドイツ出身のアーティストJustin Peters氏。まだ22歳の青年です。
2015年秋に最初のカメラを購入し、徐々にPhotoshopなどの画像編集ソフトで創作活動をするようになったのだとか。2016年にはインスタグラムに作品をアップロードするようになり、SNSを中心に人気を博してきました。
当初はご自身で撮影した画像を中心に使用していたそうですが、ストックフォト(写真素材)も利用するようになり、毎日創作活動にチャレンジしているのだとか。
毎日こんなに独特な発想をカタチにできるのは、まさに才能ですね。
今では、AdobeやPumaといった世界的企業からの依頼を受け、作品を創り出すこともあるのだとか。Justinさんご本人は「そんな成功は予想もしていなかった」そうですが、日々の努力と作品のクオリティを見れば全く不思議ではありませんね。
これからもJustinさんには、夢と現実の境があいまいな、独特の美しい世界を展開していって欲しいものです。
[What If Everything You Imagined Could Be Real (New Pics)]
[I Merge Reality With Imagination To Create Fascinating Surreal Artworks]
[Justin Peters]
[instagram/Justin Peters]