エシレより美味? フランスの「生バター」が気になる【フランス小ネタ連載】

Posted by: sweetsholic

掲載日: Jan 14th, 2019

グルメな発酵バターの代名詞となっている「エシレバター」。フランス中西部のエシレ村で造られている上質なバターです。フランスには、より濃厚で芳醇な味わいが特徴の生バターなるものが存在します。日本ではなかなか見かけることがない、生バターとは?

グルメな発酵バターの代名詞となっている「エシレバター」。フランス中西部のエシレ村で造られている上質なバターです。フランスには、より濃厚で芳醇な味わいが特徴の生バターなるものが存在します。日本ではなかなか見かけることがない、生バターとは?

発酵バター vs. 生バター

■発酵バターって?
フランスのバター売り場。ずらりと並ぶ発酵バター
(c)sweetsholic

ヨーグルトやチーズのような強い香りと、口溶けの良さ、コクのあるミルキーな味わいが特徴の発酵バター。主原料のクリームに乳酸菌を加えて発酵させて作るバターのことです。

日本国内では、エシレやカルピス(株)特撰バター、明治やよつ葉の発酵バターなどが有名どころでしょうか。

フランスを始めヨーロッパでは発酵バターが主流なので、専門店に足を運ばなくてもスーパーでおいしい発酵バターが手に入ります。つまり、フランスでは発酵バターが普通であり、一般的なバターなのです。一方、日本では発酵バターではなく、非発酵バターが一般的。

■生バターって?
スーパー「モノプリ」で購入した生バター
(c)sweetsholic

続いて、本題の生バターに移りましょう。フランスの一般的なバターは殺菌されたクリームから作られますが、生バター(※フランス語ではbeurre cru/ブール・クリュ)はその名のごとく生乳から作られたもの。

フランスの一般的なバター(発酵バター)と比べて一段と味わい深く、上品な香り。見た目は発酵バターとほとんど変わらないけれど、少し柔らかい気がします。無殺菌のミルクから作られているため、発酵バターと比べて日持ちが短いのも特徴です。

左がフランスの一般的なバター(発酵バター)、右が生バター
(c)sweetsholic

フランスでは、どこで買えるの?

フロマージェリー(チーズ専門店)を始め、一部の大型スーパー、パリならギャラリー・ラファイエットやボン・マルシェなど百貨店の食品売り場で購入できます。発酵バターと比べると、生バターは種類が限られるので、「beurre cru(ブール・クリュ)」という生バターのフランス語表記を参考にしてみてください。

有塩タイプは「sel」、無塩は「doux」、ほんのり有塩「demi-sel」と表記されています。お好みのものをどうぞ。ちなみにフランスのほんのり有塩でも、十分塩気を感じます。

国内でもゲットできます!

日本国内でも楽天やアマゾンなどの通販サイトで、ちょっぴりレアな生バターをゲットできる模様です。フランスへ行く予定はないけれど生バターは気になる・・・という方は、通販サイトを利用すれば気軽に楽しめますよ! 手に入れた暁には、ご近所のブーランジェリーの焼き立てパンと一緒にどうぞ。

[lanutrition.fr]
[maff.go.jp]
[Photos by Shutterstock.com] 

PROFILE

sweetsholic

sweetsholic ライター

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体:Pouch、ANGIEなど

ブログ
https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/

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