コンドイビーチ 写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー
夏本番になりました。暑くなければ夏の気分が出ませんが、暑いのはやっぱり身体にこたえますね。クーラーから離れて、夏だからこそ楽しめる絶景スポットへ出かけませんか。心に涼風が吹き抜けて、きっとリフレッシュ出来ますよ。
森と対話する時間 蔦沼(青森県)
八甲田山の麓にある十和田八幡平国立公園にある蔦沼は、「蔦七沼」と呼ばれる7つの沼(蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼、赤沼)の1つ。静かな森が水鏡に姿を映し、シンメトリーの美しさ。燃え上がるような紅葉は、JR東日本のポスターにもなりました。ブナの原生林の中に佇んでいると、森が話しかけてくるようです。
水飛沫を楽しむ 河津七滝(静岡県)
川端康成氏の名作「伊豆の踊り子」の舞台、静岡県伊豆の河津にある個性の異なる七つの滝。河津川沿いに点在する出合滝、かに滝、初景滝、蛇滝、えび滝、釜滝を歩いて巡れます。
夢の吊り橋 寸又峡(静岡県)
「夢の吊り橋」とは、なんと美しい名前なのでしょう。元々は静岡県榛原郡川根本町の大間ダム湖上に、村人や林業に従事する人が行き来するために架けられたもの。夢のように美しい湖面は、天気や光の加減によりエメラルドグリーンやコバルトブルーに色を変えます。全長90m、高さ8mある吊り橋は進むほどに揺れますが、橋の真ん中で恋愛成就を願えば叶えられるそうなので、勇気を出して渡ってみましょう。
清々しい空気を吸い込む 上高地(長野県)
長野県松本市にある、標高約1500メートルの「上高地」。川底まで見透かせるほど美しい水、野鳥のさえずり、川のせせらぎ、空気の清らかさ。考えただけで、胸の中を清涼な空気が吹き渡るような気がしますね。国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されている日本の絶景です。
川床料理 貴船(京都)
京都の夏の風物詩「川床料理」は、豪商が暑い夏に客をもてなすため、約400年前に始まったと言われています。京都の奥座敷と呼ばれる貴船は山の上に位置するため、市街地より気温が低く、貴船川に席を設えた川床は天然のクーラー。京都の夏料理である鱧しゃぶや鮎の塩焼きなど涼しげなご馳走が振る舞われます。一度は試してみたい、憧れの「川床料理」ですね。
船が宙に浮くかのような透明感 柏島(高知県)
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
まるで船が宙に浮いているかのような、クリアブルーの海。この驚くべき青さを、柏島ブルーと呼ぶそうです。夏の時期が人気ですが、10月頃が最も透明度が高く、良い時だと透明度30mを超えることもあるそうですよ。時期をずらして、秋に訪れるのも良いかもしれませんね。
神話の世界を目の当たりにする 高千穂峡(宮崎県)
写真提供:公益財団法人宮崎県観光協会
日本の滝百選にも選ばれている「真名井の滝」は、高千穂峡のシンボル。「真名井の滝」は天孫降臨の際、この地に水がなかったので天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天真名井」から湧き出る水が水源と伝えられています。約17mの高さから水飛沫をあげてキラキラと流れ落ちてくる滝を見るために、ボートを漕ぎだしましょう。夏季期間中は、真名井の滝と遊歩道がライトアップされるのも楽しみです。
揺れる水のカーテン 鍋ケ滝(熊本県)
約9万年前に阿蘇のカルデラを作った巨大噴火で出来たとされる「鍋ケ滝」。約20m幅の水が、カーテンのように幅広く落ちる様子は自然のカーテンのようで涼しげ。春には期間限定で滝を裏側からライトアップされます。
水中にいるみたい 九十九島水族館 海きらら(長崎県)
九十九島湾 大水槽 写真提供:九十九島パールシーリゾート
屋根がなく、日光が降り注ぐ大水槽。約120種13,000匹の海の生きものが見られます。自然光を通して見ていると、水中にいるような気持ちになりそう。2019年7月、8月の期日限定(計9日間)でオープン前の水族館と、九十九島のクルージングがセットになった夏の特別プログラム「朝きらら」が行われます。
天国まで続くような「はての浜」
久米島・ハテの浜 写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー
久米島の語源は、琉球王朝時代に「琉球列島の中で最も美しい島」という意味を持つ「球美(くみ)の島」から来たといわれています。真っ白な砂だけの無人島は、久米島から船で渡ります。東洋一の美しさとうたわれている「はての浜」の砂浜は、天国まで続いている道のようなまばゆさです。
いずれも夏だからこそ楽しめる、日本の絶景。この夏には、夏の美しさや自然の涼しさを、思い切り堪能したいものです。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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