名画がズラリと並ぶ!ウィーンの「アルベルティーナ美術館」が想像以上に素晴らしかった【オーストリア】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Feb 9th, 2020

誰も教えてくれなかった「アルベルティーナ美術館」の素晴らしさ。一般的に、どんな美術館へ行っても、その人なりに、好きな作品とそうでない作品があると思いますが、この美術館、全部が傑作と呼べるものばかり! こんな美術館そうそうないです。マストゴー! ですよ。

旅行ガイド本ではなぜか小さい扱い


世界各地へ旅に出る時、基本的に市販の旅行ガイド本を買って参考にされる方も多いと思います。しかし、誰もが知る有名美術館や博物館には詳細な説明があっても、それほど有名でない美術館はそれなりの説明しかない場合があります。


旧市街の旧王宮に隣接する「アルベルティーナ美術館」、結構有名であるはずなのに、日本のガイド本にはどれも同じく数行の簡単な説明しかありません。ですので、それほど期待はしていませんでしたが・・・行ってみてビックリ! そのクオリティーに驚かされました。

モネ、ピカソ、マグリット、シャガール・・・名作がズラリ


フランス印象派から現代美術に至る、珠玉のコレクションの数々。そのレベルの高さには目を奪われます。18世紀半ばから後半、ハプスブルク帝国の女帝となったマリアテレジアの妹の夫、アルベルト公が収集した素描100万点以上をはじめ、名作が所蔵されています。


ピカソ、マグリット、モディリアーニ、ジョルジュブラック、カンディンスキー、ミロ、クリムトほか有名画家の作品はもちろんですが、それほど著名でない作家たちの作品も素晴らしいのです。


デューラーやミケランジェロ、レンブラント、シーレ、クリムトの素描も豊富に所蔵されています。


アルベルト公の審美眼の高さが伺えますよね。現代に生きていらしたら、きっと凄腕のキュレーターになられていたでしょう。


「アルブレヒト・デューラー」や「ファン・ゴッホ」、「ラファエロ」の特別展など、目玉の展覧会も開かれますから小まめにHPをチェックしましょう。写真はジャコメッティの彫刻。

館内の広さもちょうどよく、疲れません


大きな人気美術館は、楽しいのですが、短期間の旅程の中で一気に回るのは疲れませんか? もちろん、何度でも通えればよいのですが。しかし、アルベルティーナ美術館は、そのほど広過ぎず、狭すぎず、2時間あれば十分にゆっくり見られます。


こちらの建物は、旧ハプスブルク家邸宅としても利用されていたこともあり、優美な建築装飾も楽しむことができます。いつも見学客は多いのですが、日本の企画展の込み具合を考えれば驚くべきものではありませんので余裕をもって絵画鑑賞を楽しめます。


ミュージアムショップも充実しています。さすが当館の看板作家、デューラーのウサギものアイテムは豊富です。チェックしましょう!

アルベルティーナ美術館
住所:Albertinaplatz 1, 1010 Vienna
電話番号:+43(0)1 53483
開館時間:10:00~18:00(水・金曜~21:00) 無休
入場料:16.90ユーロ(シニア、学生割引あり)
HP:https://www.albertina.at/lang/ja/

[All photos by Sachiko Suzuki]

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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