「旅は質よりも回数。LCC(格安航空)を使って安宿に泊まったとしても、1年に何度も海外へ行けた方がお得に感じる」とは、旅好きの友人カップルの話。ビジネスクラスを使って高級ホテルに泊まる旅はもちろん素敵だけれど、「質より回数」というのも頷けます。
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近頃ではそういった人が多いためか、LCCブームです。今月8日には成田空港に格安航空「LCC」専用の第3ターミナルがオープン、話題になっていますよね。
ところで先日、シンガポール航空傘下のLCC「Scoot(スクート)」に搭乗する機会がありました。乗るまでは聞いたことのないエアラインという印象しかなかったものの、搭乗してみてビックリ! スクートはLCCの域を超えたエアラインかもしれません。
スクート航空とは?
質の高いサービスに定評のあるシンガポール航空が母体のエアラインで、シンガポールを拠点にアジア10都市とオーストラリア4都市を運行。運行開始は2012年ということで、航空業界では赤ちゃんのような存在です。それにも関わらず、航空会社の格付け機関・英スカイトラックス社が選出する「ベスト・ローコスト・エアライン2014」に選ばれるなど、その実力は業界のお墨付き。
ちなみにシンガポール航空は同機関が選ぶ「エアライン・オブ・ザ・イヤー」第3位に、拠点となるシンガポール・チャンギ国際空港は「エアポート・オブ・ザ・イヤー 」の堂々第1位に輝いています。
エアアジアと比較してみた! 航空券と受託手荷物の料金
アジア・パシフィック地域を運行するマレーシアのLCC「エアアジア」とサービスがかぶる気がしますが、スクートの特徴ってなに? というわけで、成田〜シンガポール間、6月9日出発・同月16日に帰国する日程で料金を調べてみましょう。
航空券の料金/エアアジア、選択してもいない受託荷物料金等が含まれる計算のため、航空券代自体が高く見えてしまう
スクートの場合、成田〜シンガポール間の受託手荷物(20kgまで)は一律3200円(2片道)。これに対し、比較対象として選んだ「エアアジア」は重量20kgで5099〜5500円(片道)。ちなみに荷物を預けない場合の航空運賃はスクートが4万6877円、対するエアアジアは6万5310円。金額に2万円ほどの差がありました。
また、LCC予約の際にイライラしがちなのが「勝手に受託手荷物や、座席が選択されている(=追加料金が発生)」。スクートは余計なものを一切省いた状態の航空券の料金を知らせてくれるので、余計なものを排除する手間が省けます。これって大きなポイントだと思うのですが、いかがでしょう?
次回の記事では、スクートの機内食など機内サービスをレポートします!
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