霧島神宮(霧島市) 写真提供:霧島市
霧島神宮(霧島市)
「疫病退散」に御利益 海の妖怪アマビエ様
三種の神器と共に降臨したといわれる、天照大御神の孫神の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を主祭神とする「霧島神宮(きりしまじんぐう)」。6世紀(540年)創建、霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、現在の社殿は薩摩藩主、島津吉貴公の奉納によるもので再建300年を迎えました。年間およそ150万人の参拝客があり、日本で初めて新婚旅行をしたといわれる、坂本龍馬とおりょう夫妻も訪れました。
「疫病退散」に御利益があると信じられている、海の妖怪アマビエ様が境内におり、4種類から選べる御朱印がいただけます(郵送可) 。一刻も早い、新型コロナウイルス退散を祈願したいものですね。
写真提供:霧島市
霧島神宮境内には、樹齢800年の御神木や、小さな石が永い年月をかけて大きな巌になった、国歌にも出てくるさざれ石など見逃せないポイントがあります。また、霧島神宮近くなどには「霧島の七不思議」と呼ばれる不思議な現象が起こるパワースポットがありますよ。
霧島の七不思議
1 御手洗川 霧島神宮近くにある、11月頃から4月頃は涸れているが、毎年5月になると魚と一緒に清水が湧き出す川。天孫降臨の際、高天原から持ってきた、真名井の水が混じっているという言い伝えあり。
2 風穴 霧島神宮の旧参道に、いつもわずかな風が吹き出している岩穴があり、不思議に思った人が中を覗いてみると、なんと石の観音様が微笑んでいたとか。現在は風は出ていないそう。
3 亀石 霧島神宮の旧参道にある亀の形をした自然石は、神様との約束を破ってしまった岩にされてしまった亀。亀は縁起が良い、長寿の象徴。
4 両度川 霧島神宮の側にある毎年6月に水が流れだし、10日もたつと涸れ、数日後再び流れ始める川。毎年同じ時期に決まって2度流れることから、両度川と名付けられた。
5 夜中の神楽 昔、霧島神宮の社殿の奥で、深夜に突然神楽が鳴り響き、神官・僧侶のほか一般の人まで多くがその神楽を聞いたそう。今でも時々深夜に神楽に似た音色が聞こえるとか。
6 文字岩 人の手では動かすことができない大きな岩の、10㎝ほどの隙間にびっしりと刻まれた謎の梵字。
7 蒔かずの種 霧島の山中や竹藪で、自然に稲が生えることがある。天孫降臨の際、高天原から持ってきた種子が残っていて、山の中で自然に育ったとのうわさも。
■参考
霧島七不思議伝説 霧島市
霧島の七不思議 公益社団法人 霧島市観光協会
★開運ポイント<何事にも工面をつけてくれる「九つの面」>
古くから面信仰があり、300年程前に奉納された伎楽面・猿田彦面など「九つの面」(一般公開不可)。何事にも工面(九面)がつくと、縁起のよい面とされ、商売を行う人から一般までに人気。霧島神宮の九面守りは、全てそろえると満願成就になるともいわれています。
桜島(鹿児島市)
地球の鼓動を感じる活火山
鹿児島県民が誇る、錦江湾に浮かぶ「桜島」は、約2万6000年前に誕生した複合火山。高さ1,117ⅿ(北岳・御岳)、面積約80km²、周囲約52kmの活火山で、過去に17回の大噴火が起こり、現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返しています。噴火のため、現在登山は禁じられており、南岳・昭和の両火口から2km以内は立入禁止区域となっています。
写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
桜島の噴火回数は、年間平均約800回ともいわれます。それでも、人々は古くは縄文時代から火山灰と共に生活をしており、現在でも麓には約4,600人(2015年1月時点)が暮らしています。桜島の人々は、温泉や農作物など火山がもたらす恵みを享受し、火山の噴火を日常に受け入れ、共存しているのです。
錦江湾には野生のイルカが生息しており、桜島フェリーのデッキからイルカの群れを見ることができるかもしれませんよ。詳細は、下記のサイトをご覧ください。
★開運ポイント<2万6,000年前からのエネルギーをチャージ>
約2万6,000年前に誕生し、現在も噴火を続ける活火山は、圧倒されるほどエネルギッシュ。ぜひ、そのパワーに触れ、良いエネルギーをいただきましょう。
釜蓋神社(南九州市)
海の側に鎮座し、武(武士道・勝負)の神様・素戔嗚尊(すさのおのみこと)を御祭神とする「釜蓋神社(かまふたじんじゃ)」は、勝負ごとにご利益がある神社として知られ、多くのスポーツ選手や芸能人、著名人が訪れ、ご利益を授かっているそうです。なでしこジャパンの選手は、釜蓋神社に参拝してワールドカップ優勝を果たし、話題になりました。
この神社を有名にしたのが、ユニークな「釜蓋願掛け」。釜蓋神社では、木造りの蓋を頭上に載せて、鳥居から拝殿まで落とさずに行き着くと願いが叶うといわれています。海の側ゆえ、潮風が強いときは難易度が高くなりますが、途中で落としてもやり直し可能。くじけずに、成功するまでチャレンジしてみてください。勝負事や開運・開拓・厄除け・武運長久にご利益があるとされています。
写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
釜蓋は、子ども用や2人用サイズもあります。
戦前は釜の蓋や鍋を持ったり被ったりして神社に祈願すると、「敵の鉄砲の弾が当たらず、無事に帰って来られる」といわれ、出兵者や家族が武運長久を祈りに訪れていたそうです。
また、小さな素焼きの釜蓋を投げる「釜蓋投げ」は、勝負事や開運のご利益があるとされています。
★開運ポイント<勝負事や開運・開拓・厄除け・武運長久にご利益>
木造りの蓋を頭上に載せて、鳥居から拝殿まで落とさずに行き着くと、願いが叶うといわれています。
住所:鹿児島県南九州市頴娃町別府6827
電話:0993-38-2127(釜蓋神社管理運営委員会)
https://www.city.minamikyushu.lg.jp/kankou/kanko/sagasu/echiiki/kamafuta.html
今回は、鹿児島県のパワースポットをご紹介いたしました。人間はいつでも強くはいられません。心が弱っているな、エネルギーが足りないなと感じたら、パワースポットでよい運気に触れ、明日へ立ち向かう元気をもらいましょう。
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