お酒は旅の友にも
旅先で心打ち解けられる友と出会ったとき、旅人たちは杯を交わす。お酒が飲める飲めないに関わらず、お酒の場では普段できない会話ができたり、より絆が深まったりするものです。旅の途中、海外での出会いなども、そういったシーンが多いのではないでしょうか。旅人にとって、意外とお酒も“旅の友”と言えるものかもしれません。
世界にはたくさんの強いお酒がありますが
年末年始ともなると、クリスマスにお正月にとお酒の出番が多くなる季節。お歳暮にお酒をという方も多かったかもしれません。ふと気になったのが「最も強いお酒って何なの?」ということ。世界中のアルコール度数の高いお酒、調べてみました。
実は世界には、危険なほど強いお酒がいっぱいあるのです。
■スピリタス(ポーランド)96度 ウォッカ
■エバークリア(アメリカ)95度 スピリッツ
■ノッキーン・ポチーン(アイルランド)90度 スピリッツ
■ハプスブルグ アブサン プレミアムリザーブ(フランス)89.9度 リキュール
■ドーバースピリッツ88(日本)88度 スピリッツ
96度って、もはや工業用アルコールでは? という疑問が湧きますが・・・ポーランドでもそのまま召し上がるのではなく、カクテルのベースにしたり、消毒薬として常備するとか・・・安心しました(笑)。
あれ? じゃぁ日本のお酒が一番って?
上記にあげた強いお酒、種類はいろいろありますが、全て蒸留酒なんです。蒸留酒って何か? というと、麦などの穀物を発酵させて、「お酒の素」になるものを作り、アルコール分だけを取り出したもの。何度も繰り返すことによってアルコール度数は高くなります。
では日本酒の場合は?創業1751年(なんと江戸中期!)から続く、岡山県にある老舗の酒造「磯千鳥酒造」さんに聞いたところ、日本酒の場合、逆にお酒の素を15%くらいまで薄めるんだそうです。
どんな強いお酒もベースの「素」は10%前後。日本酒の原酒と言われる「お酒の素」は20%前後が主流で、世界でもダントツのアルコール度数なんだそう。なんで日本酒はそんなに高いアルコール度数を生み出せるか? それが、日本酒の丁寧な匠による伝統技術なんだそうですよ。
なんだかとても日本酒を誇らしく思いました。
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