食卓に一大ブームを巻き起こしているメイソンジャー。TABIZINEでも、たびたびメイソンジャーの使い方やレシピを紹介してきました。
しかし、メイソンジャーに迫る勢いで、近頃ブームになっているのが “スキレット”です。
いつものレシピがオシャレに変身!スキレット・ファンが急増中
ご存知の人も多いと思いますが、スキレットとは、米国のキャストアイアンメーカー「LODGE(ロッジ)」から発売されている、キャストアイアンフライパンのスキレットパンシリーズの名称です。
ロッジ ロジック スキレット8インチ (Photo by MASASHI YONEDA All Rights Reserved.)
キャストアイアンフライパンは、鋳鉄(ちゅうてつ)製のフライパンのことで、アウトドア経験が豊富な人は、使用する機会も多いのではないでしょうか。 スキレットは、手軽で美味しい料理ができること、テーブルにそのまま出すとバルやカフェ風に食卓をオシャレに見せてくれることから人気に火がつきました。
スキレット(キャストアイアンフライパン)がテーブルに並ぶと、シンプルな料理も一味違って見えます。
シンプルなポテト料理もこの通りオシャレに。(Photo by MASASHI YONEDA All Rights Reserved.)
お料理だけでなく、スイーツまで作れてしまいます。
キャストアイアンフライパンのレシピは多彩。幅広い料理が楽しめるのが魅力です。
使うだけで美味しくなる!?スキレットの魔法
さて、スキレットは “素人でも美味しい料理が作れる魔法のフライパン” とも言われています。それにはワケがありました。
一つは、鋳鉄製でフライパンに厚みがあるという点です。鉄は炭素の含有量によって3つの素材(鋼:はがね・鉄・鋳鉄)に分けられます。鋳鉄はその中でも最も炭素を多く含む、硬い石のような素材です(※参照)。
この鋳鉄を調理器具に用いると、熱が均一にゆっくりと食材に伝わります。保温性にも優れているため火加減の調整などが簡単で、料理が得意でなくても、素材に旨味がぎゅっと詰まった一品ができあがります。また、鋳鉄は一度温まると冷めにくく、効率的に調理ができます。
そして、この性能をさらに高めるのが “厚み5mm” というスキレットの構造。特に、お肉料理などをスキレットで作ってみると、格段に美味しくできるという声も多く聞かれます。
もう一つ、スキレットの重い蓋にも特徴があります。蓋も鋳鉄製なので、蓋を閉めて調理をすれば、フライパンの中に圧力がかかり、食材に熱が通りやすくなります。圧力鍋のように、煮込み料理、蒸し料理、無水料理、無油料理なども作れ、スピーディーに料理が完成します。
さらに、スキレットの蓋にはいくつもの突起があり、これも料理が美味しくなるポイントです。蓋をしている間中、その突起に素材のエキスが詰まった蒸気が溜まり、溜まった蒸気は水滴となって鍋の食材に戻るので、旨味が逃げないというワケです。
使い続ければ、世界に一つしかない自分仕様のスキレットに
スキレットは使い続けると、どんどん味が出てきます。また、使う人によって、よく作る料理が違うので、油の馴染み方が変わり、自分仕様のフライパンになっていくとか! 丁寧に使えば一生使える調理器具になります。
スキレットパンシリーズの中には、IH対応をしている商品もあり、鋳鉄製のフライパンに必要な“慣らし”という手間が要らないのも嬉しいポイント。こんな素晴らしいフライパンなら、料理が苦手でも作ったことがないレシピにチャレンジしてみたい! と思わずワクワクしてしまいます。
ということで、次回は、スキレットを使った簡単料理に挑戦してみたいと思います(笑)!
[Photo by Shutterstock.com、MASASHI YONEDA]