とうふ料理店の平日限定カフェ「茶寮 春待坂」スタート
鷺沼駅から徒歩約3分の地に佇む、とうふ料理店「とうふ屋うかい 鷺沼店」。こだわりの自家製豆腐と季節の味覚を楽しめて、“のれんをくぐれば、そこは江戸”を謳う通り、店内に入ると、大きな柱と囲炉裏が印象的な江戸風情の空間が広がっています。
こちらの2階の広間にて始まったのが平日限定のダイニング和カフェ「茶寮 春待坂」。窓際では四季ごとに移り変わる日本庭園を眺めて、癒やしの食時間を楽しめます。
メニューは「花やぐ小町御膳」(3,300円・税込)と「芳醇こだわりパンケーキセット」(2,200円・税込)があり、今回は、11時30分からの御膳に注目してみました。
とうふ屋うかいの名物が輝く平日限定御膳
東京・八王子の大和田の銘水と、厳選された高級品種の大豆を使い、職人の技をもって生み出したこだわりのお料理をギュッと凝縮した「花やぐ小町御膳」。
3段重ねのお重、名物料理の「豆水(とうすい)とうふ」、手毬寿司、焼き菓子がついて、とうふ屋うかいの名物料理と旬の野菜をいただけます。
一ノ重には、お出汁が優しい「水菜湯葉のお浸し」、蓬麩と南禅寺麩のもっちり食感と味わいの違いを楽しむ「生麩田楽」、
炭火で焼いてふっくらカリッと旨味があふれる「あげ田楽」、
二ノ重(左)は、お味噌がきいた「おからコロッケ」、出汁醤油に胡麻が香ばしい「胡麻とうふ」、「笹麩」といったとうふ料理に、「銀鱈味噌柚子庵焼」「じゅん菜酢」「カステラ玉子」。
三ノ重(奥)には、里芋・南瓜・茄子オランダ煮など豊かな野菜の数々がぎっしり!
ぷるんともっちり食感の「笹麩」は、甘めの味噌餡が入って和菓子のようなおいしさ。
小鍋には温かな「豆水とうふ」(右)。厳選した数種類の国産大豆の「豆水とうふ」は、絹ごしでぷるぷると濃厚。豆乳と特製出汁の旨味に大豆の味わいが極上に広がります。
手毬寿司は、鮭、錦糸卵と穴子、とうふ屋うかいの「パリパリひじき」をおぼろ昆布で巻いたもので、かわいらしい一口サイズ。
デザートには「アトリエうかい」のサブレ付き。ほろほろ食感と素材本来の味わいの余韻で幕を閉じる贅沢な御膳。
ちなみに、花やぐ小町御膳にパンケーキ(1枚)が付いた「御膳と共にパンケーキセット」(4,800円・税込)で両方を楽しめます。
1階で工芸品の鑑賞とお土産も
1階では、伝統工芸品の展示販売も開催中なので、ぜひ立ち寄りましょう。
新感覚を取り入れてデザイン性のある繊細な模様の江戸切子、小紋柄や浮世絵をモチーフにしている江戸硝子、縁起柄を砂吹きで彫刻した彫刻硝子といった、「太武朗工房」のきらびやかな硝子世界が囲炉裏の間を飾っています。
お店入口左手には、大正11年(1922年)に京都府・東山泉涌寺で創業した清水焼の窯元「陶葊(とうあん)」の「色絵付」シリーズ。職人さんがひとつずつ手仕事で絵付けをした一点物が、お客さんをお迎えしているようでした。
また、入口右手には、お土産処を併設。
花やぐ小町御膳でも頂いた「豆水とうふ」をはじめ、名物のくみあげとうふ、厚揚げ、油揚げ、さつま揚げ、田楽みそなどこだわりの味に、
「アトリエうかい」の焼き菓子も並び、自宅用やお土産用に購入できます。
季節を感じてお料理に合うものをと、ひとつずつ選ばれた小鉢や土鍋の器類。一ノ重・二ノ重・三ノ重と箱を開けるごとに華やかな食の出会いがあり、終始感激の御膳。味わい豊かなおとうふ料理に舌鼓を打ち、展示に立ち寄って、日本の食と工芸の美に触れる旅をしてみてはいかがでしょう。
住所:神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-18-4(とうふ屋うかい 鷺沼店 2階)
電話(予約):044-865-1028
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.)、カフェ13:00~16:00(L.O.)
定休日:月土日祝
交通:田園都市線「鷺沼駅」から徒歩約3分
HP:https://www.ukai.co.jp/saginuma/
[all photos by kurisencho]