12月7日まで特別なメニューが味わえる
「日本橋 しずおか食堂」とは、しずおか中部5市2町(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町)の街道文化や歴史的特産品プロモーションの一環として行われ、その期間は30日間。日本で唯一静岡で水揚げされる桜えびをはじめ、徳川家康公ゆかりの静岡市産わさび、あさはた蓮根などを使用した限定のメニューを、日本橋の名店で味わうことができるのです。
同じ食材を使用しても、各店舗それぞれ違うメニューが味わえるのもこの「日本橋 しずおか食堂」の楽しいところ。それでは、名店の技と静岡の新鮮な食材が融合した絶品メニューの一部をご紹介します!
榮太樓總本鋪
割烹嶋村
DA GOTO
日本橋 鰻 伊勢定
日本橋 神茂
日本橋 蛇の市本店
日本橋 舟寿し
日本橋弁松総本店
日本橋ゆかり
にんべん(日本橋だし場、日本橋だし場はなれ)
文明堂カフェ平ちゃん
吉野鮨本店
La Paix
利久庵
レストラン桂
WA亭 池うえ
タロー書店(※特設の江戸東京・静岡関連書籍コーナーを設けています)
「生桜えびの軍艦巻」は必食!|蛇の市本店
店名は、文豪・志賀直哉により命名されたという明治22年(1889年)創業、江戸前鮨の名店「蛇の市本店」。
こちらでは、「焼津産みなみまぐろの漬け丼」をはじめ、日本酒によく合う肴などが味わえます。この漬け丼には、静岡産本わさびや自然薯も添えられ、丼の中に静岡の味わいがギュッと詰め込まれたような贅沢な内容になっています。静岡にはとろろの名産地が多く「この自然薯を食べたら、ほかのものが食べられない」という常連客もいるのだとか。
また「生桜えびの軍艦巻」は、ぜひとも味わっていただきたい一品です。というのも、江戸前鮨にはなかなか使われないネタのひとつだそうで、特別感ある一品。食感もよく、噛むほどに甘味と香りが口の中に広がります。
桜えびの香ばしい揚げかまぼこ|神茂 日本橋本店
元禄元年(1688年)創業。はんぺんや蒲鉾一筋の「神茂」では、期間中、由比の桜えびを贅沢に使用した揚げかまぼこ「由比の桜えび蔵」がお目見えします。
口に入れた瞬間は柔らかく、噛みしめるとプリッと弾力のあるかまぼこに、桜えびの香ばしさが絡み合います。その香りや旨みは後味にも残り、その余韻までも楽しむことができますよ。
だし粉を使用したペペロンチーノが静岡感満載|BUNMEIDO CAFE
大正11年(1922年)創業、カステラの名店「文明堂」に併設された「BUNMEIDO CAFE(文明堂カフェ)」では、「ミニどら焼き2種盛り合わせ、静岡産フルーツ添え」「静岡茶、藤枝茶、牧之原茶、川根茶 しずおか茶飲み比べ」「藤枝みかん100%ジュース」「静岡みかんサイダー」など、ホッと一息つくのにピッタリなカフェメニューはもちろん、「由比の桜えびと藤枝のフル里トマトのパスタ」も味わえます。
こちらは、藤枝産のトマトやちんげん菜がたっぷりと入ったペペロンチーノ。味付けには「静岡おでん」などでおなじみのだし粉を使用したという、静岡感満載の特製パスタです。香ばしい桜えびの風味と甘酸っぱいトマトがアクセントとなり、豊かなだし粉の風味とにんにくがよく合います。さらにはなんと抹茶も味付けに使用しているそうで、単調になりがちなペペロンチーノに深みが加わり、クセになりそうな味わいです。
すべての食材は静岡産を使用|にんべん 日本橋だし場はなれ
三百二十余年にわたって培ってきた鰹節やだしのうま味を活かした料理がいただける和ダイニング「にんべん 日本橋だし場はなれ」。
ここでは胸躍る豪華さの「だし炊き込み御膳」が楽しめます。桜えびの炊き込みごはんをはじめ、ホホホタケ(はなびらたけ)のお吸い物や、だし漬けトマト、あさはた蓮根、折戸なす、椎茸などの焼き野菜、藤枝産の梨のジャムを添えたパンナコッタなど、見て食べて楽しい内容となっています。すべての食材に静岡産を使用しているという珍しさも、見て食べて楽しい理由のひとつ。
桜えびの炊き込みごはんは、「さすがにんべん!」と思わず声が出てしまいそうになるほど、かつおの優雅な香りと旨みが広がり、そこに桜えびの旨みが追いかけてくるという絶妙な味わいです。日本酒、サイダー、お茶のワンドリンク付きというのもうれしいポイント。
フレンチの名店の「桜えびのビスク」|La Paix
和食に使用されるイメージが強い静岡食材ですが、2018年版のミシュランガイドで1つ星に選ばれたフレンチの名店「La Paix(ラペ)」でも、静岡県の食材をフルコースで楽しめます。
その中でもかなり珍しいのが「桜えびのビスク」。桜えびをふんだんに使用して完成したというその味わいは、濃厚でありながら後味はさっぱり。メープルシロップのエスプーマを絞っているそうで、その甘味とコクが、桜えびの濃厚な風味とよく合います。
また、ブルターニュ地方の伝統菓子「ファーブルトン」も、静岡仕様。中には桜えびが入っており、表面はまるでシュー生地のようにサクッとした食感で、食べ進めるとしっとり。ほどよい塩味と香ばしさを感じます。アミューズとして提供されるメニューですので、ワインのお供にはもちろん、メインを食べる前に食欲を加速させるような味わい。食材はもちろん、塩やはちみつなどにも静岡産を使用しているそうで、こだわりの静岡フルコースを味わうことができますよ。
フレンチ風おでんも静岡食材|平ちゃん
その「La Paix」のオーナーシェフが手がける京風おでん割烹「平ちゃん」でも、静岡の食材を使用したおでんのフルコースが味えます。
その中の一品「桜えび・あさはた蓮根・自然薯のムース」は、フレンチのエッセンスを加えた食感が楽しすぎるおでん種。あつあつのお出汁をかけていただきます。フランス料理の天ぷら「デニエ」にした外側のサクッと食感と、あさはた蓮根のシャキシャキ食感、しいたけのしっとり食感と、食べるのが楽しくなるような一品です。
住所:東京都中央区日本橋室町1-12-10 B1F
吉田町の活鰻を使用したコース|日本橋 伊勢定
そして昭和21年(1946年)創業「裂きたて、蒸したて、焼きたて」を信条にした江戸前蒲焼「日本橋 伊勢定」では、吉田町の活鰻を使用したうな重を中心としたコース「駿河風鰻重膳」が味わえます。
コリコリ食感の砂わかめが味わえる前菜や、桜えびとはなびらたけのかき揚げ、あさはた蓮根の天ぷらといった揚げ物が付きます。
うなぎは、ふっくらとしていて、箸でスッと切れるほどやわらか。大井川の伏流水でしばらく泳がせているそうで臭みは一切なし。口に入れれば、スッとすぐになくなってしまうようなふんわりとした食感が楽しめますよ。
素材そのもののおいしさはもちろんのこと、その道のプロである料理人の技により、さらにおいしさが際立つ料理たち。その日の気分で選べるほどの数多くの店舗が参加しているので、この機会にフラッと入ってみたり、老舗のおいしさを再確認したりと、日本橋と静岡を身近に感じる一歩になるかもしれません。グルメ旅気分で、あちこち食べ比べを楽しんでみてはいかがでしょうか?
期間:2021年11月8日(月)〜12月7日(火)30日間
参加店舗:榮太樓總本鋪、割烹嶋村、DA GOTO、日本橋 鰻 伊勢定、日本橋 神茂、日本橋 蛇の市本店、日本橋 舟寿し、日本橋弁松総本店、日本橋ゆかり、 にんべん(日本橋だし場、日本橋だし場はなれ)、文明堂カフェ、平ちゃん、吉野鮨本店、La Paix、利久庵、レストラン桂、WA亭 池うえ
主催:しずおか中部連携中枢都市圏(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田氏、川根本町)/NPO法人全国街道交流会議
後援:中央区、名橋「日本橋」保存会、日本橋料理飲食業組合、日本橋北詰商店会
協力:「日本橋」街道交流プロジェクト
※メニューは、変更になる可能性があります
[Photos by koume]