レトロな雰囲気のカフェバー「Depot」
「歴史と新しさ」が交差する、独特な雰囲気が漂う東京駅。そこにマッチするのが、今回のお邪魔したカフェバー「Depot」。
店内に一歩足を踏み入れれば、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのようなレトロな空間が広がり、落ち着いた時間が流れています。
入った瞬間、ズラリと並んだお酒に目がいきますが、モーニングからディナーまで、どの時間帯でも楽しめるメニューがそろっているのです。
自家焙煎のコーヒーにはじまり、「東京ナポリタン」や「クリームソーダ」などの懐かしグルメが味わえますが、お酒好きにたまらないのがビール。昭和初期のビールサーバー「スイングカラン」を使用し、ビール本来の旨みやのど越しが楽しめるのだとか。提供する料理やドリンク一つひとつに、こだわりが詰まっています。
週末は売り切れもある「懐かしほろ苦プリン」
そんなDepotには、SNSで大きな話題となったスイーツがあります。それが「懐かしほろ苦プリン」。このスイーツのために他県から訪れる人も少なくない人気ぶりで、週末には売り切れることもあるのだとか。
以前は店内でしか食べられなかったのですが、たくさんの要望に応え、2021年6月より、お土産としてテイクアウトができるようになりました。ということで今回は、懐かしほろ苦プリンをお持ち帰りしてその味を確かめたいと思います!
高級感ある濃紺のボックスに、「懐かしほろ苦プリン」と書かれたシルバーの文字。余計なことが何も書かれていないところに、商品へのこだわりと自信を感じます。
箱を開けてみると、とにかくオシャレ! プリンといえば丸いフォルムの容器をイメージしますが、真逆の四角。まるで宝石箱のようで胸が高鳴ります。今回購入した2個入りは1,000円(税込)、要冷蔵なので保冷剤も入れてもらいました。
付属のカラメルは、ちょっぴり珍しい「珈琲カラメル」。エスプレッソを使用していて、これも、コーヒーにこだわる同店ならでは。プリンに対して十分すぎるほど入っているので、初めにたっぷり入れるもよし、一口ごとに入れるもよし!
余談ですが、この珈琲カラメルは、バニラアイスとの相性も抜群とのこと。残った場合は、ぜひ活用してみてくださいね。
そして、プリンのための専用スプーンも入っていますが、よく見ると、左側が直線でなんだか謎めいた形。なぜこのような形なのかは、プリンが人気の理由と大きな関係があるのです……。
その理由とは、プリンの食感。懐かしほろ苦プリンは、昔ながらのしっかりとした食感のプリンだからこそ、この専用スプーンが大活躍するのです! 容器の隅にもフィットするので、ストレスなく最後までキレイに食べることができます。
切るようにしてすくってみると、一切崩れず、とがった角も残っているほど。食べた瞬間に「確かにこの食感は久しぶりだな」と、妙に懐かしい気持ちで心がいっぱいになります。ほどよい甘さと素朴な味わい、そしてねっとりとした濃厚なおいしさ。そこに、エスプレッソのパンチある苦みがやってきます。
コーヒーの華やかな香りが鼻を抜けたあとには、奥深い旨みと酸味が口の中に広がり、この重なりがたまりません。プリンとカラメルの両方が主役という、個性の強さがありながらも、なんだかほっこりするような、そんな優しい味わいでした。
価格:1個500円(税込)
狙い目の時間帯:確実に購入するなら平日の午前中
店内で食べるなら、月曜日または火曜日の14:00〜16:00が比較的ゆっくりできます
お店は「グランスタ地下北口」新改札のすぐ横!
Depotは、東京駅地下1階、丸の内と八重洲をつなぐ連絡通路(北地下自由通路)に位置する「グランスタ地下北口」新改札のすぐ横(上写真の5番)。改札口の外側にあるので、鉄道を利用しなくても立ち寄れるのもうれしいところです。
たくさんの人々が行きかう東京駅だからこそ、落ち着いた場所で、ゆっくりしたいと感じる瞬間が多くあるのではないでしょうか? 「旅の前にちょっとコーヒーでも」「ランチには、おいしいものを食べて元気を出したい」「仕事終わりに、サクッと飲みたい」そんなさまざまな思いを、Depotがすべて受けとめてくれます。
明るすぎず暗すぎずのほどよい照明に、心地よい音楽。そのまま違う世界へと誘ってくれるようなノスタルジックな店内……。大人の秘密基地のような特別感あるお店でした。
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 地下1階 グランスタ東京内(改札外)
電話番号:03-6551-2411
営業時間:平日~土曜日7:00〜23:00(L.O.22:30)、日曜日・祝日7:00〜22:00(L.O.21:30)翌日が休日の場合は23:00まで営業
※営業時間が変更の可能性がありますので、公式サイトをご確認ください。
場所:スクエア ゼロエリア
公式サイト:https://classic-inc.jp/depot/
[All Photos by koume]