長崎銘菓「クルス」とは?
長崎銘菓として長年愛されてきた「クルス」は、昭和39年、東京オリンピックが開催された記念すべき年に誕生。小浜名物・湯せんべいでホワイトチョコレートをはさんだお菓子です。湯せんべいとは、小麦粉を温泉の湯で練った風味豊かなせんべい。キリシタン文化が今もなお残る町・長崎を象徴するような、和と洋が融合した、当時としてはハイカラなお菓子だったそう。
ジンジャーをアクセントに加えたホワイトチョコレートをサンドした「クルス」をはじめ、幕末に長崎出島で飲まれていた珈琲を再現した『龍馬が愛した珈琲』を使用した「クルス【珈琲】」や、長崎産さちのか苺を使用した「しあわせクルス」、東彼杵町産の抹茶を使用した「クルス【抹茶】」などのフレーバーがそろっています。
今回はその中でも、売場のスタッフさんイチオシの苺味「しあわせクルス」を紹介します。
どこで買える?
筆者は、長崎空港にある「ANA FESTA 長崎ロビー店」で購入しました。
ほかにも「クルス」直営店「ボンパティ」各店舗や、オンラインショップでも購入することができますよ。
https://www.anafesta.com/airports/NGS#shops
歯ごたえのよい湯せんべいに苺の風味がふわり
今回購入したのは6枚入りの「しあわせクルス」。手ごろな大きさで、ちょっとしたお土産にぴったりです。
一枚ずつ個包装されているので、気軽に配りやすいのもうれしいところ。
湯せんべいには、ポルトガル語で十字架を意味する「CRUZ」の文字と、十字架が刻まれています。
こんなに薄いのに、驚きの歯ごたえ。香ばしいパリパリ食感です。
開発当初、湯せんべいは、チョコレートを挟むと翌日にはすぐに湿気てしまうという問題がありました。原料の調合を何度も変えて、試行錯誤を繰り返し、開発の着手から2年の月日をかけ、この食感に辿り着いたのだとか。
湯せんべいを開いてみると、薄く塗られた淡いピンク色のクリームの中に、赤い苺の粒が見えます。
意外にも甘さは控えめ。長崎県産さちのか苺をフリーズドライ(真空凍結乾燥)することにより、着色料や保存料を使用することなく苺本来の味が生かされたクリームに仕上げられています。
湯せんべいの生地にもイチゴピューレが練りこまれているので、苺の風味を湯せんべいでもクリームでも満喫することができます。
ほどよい甘酸っぱさとやさしい甘さを楽しめる苺と、香ばしい湯せんべいの組み合わせは、素朴で間違いないおいしさです。
長崎土産におすすめ!愛され続ける銘菓の味
素材の良さを感じさせる香ばしい湯せんべいと、長崎県産さちのか苺の風味を楽しめる「しあわせクルス」。やさしい苺の風味は、万人に好かれそう。味はもちろん素材にまでこだわり、長年愛され続けている銘菓は、長崎土産にもおすすめですよ。
内容量:6枚入
保存方法:直射日光を避けて常温で保存
賞味期限:製造日より120日間
価格:383円(税込)
公式サイト:https://www.nagasaki-cruz.net/
[All Photos by Sayaka Miyata]
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