くろふね, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
館山湾に突き出す日本一長い桟橋
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船着き場といえば、いろいろな種類があります。その中にはもちろん桟橋も。桟橋とは、船をつなぐ場所の一種で、人の乗り降りや荷物の上げ下ろしに使うと各社の百科事典に書かれています。
その桟橋、全国には数あるわけですが、日本で最も長い桟橋は、どこにあるかご存じでしょうか。ヒントは関東です。関東でも千葉県。千葉県でも南房総になります。
南房総といえば筆者の場合、鴨川や館山などのまちが思い浮かびます。日本一長い桟橋は、その館山のまちに面した館山湾(別名:鏡ケ浦)に突き出しています。
館山湾は、浦賀水道に面していて、大房(たいぶさ)岬と洲崎(すのさき)に囲まれた天然の良港として知られてきました。
日本百景、日本の夕陽百選、関東の富士見百景、東京湾100選、房総の魅力500選、恋人の聖地など、数々の称号を手にする美しい場所でもあります。その館山湾に突き出す「館山夕日桟橋」が日本一長い桟橋といわれているのですね。
美しい館山の情景を連想させる桟橋
館山夕日桟橋がどのくらい長いかというと、500mに達します。
2010年(平成22年)4月に利用が開始され、これまでに新型コロナウイルス感染症の感染拡大期を除いて、クルーズ客船「にっぽん丸」「ぱしふぃっく びいなす」など、3万t級の旅客船・官公庁船が接岸してきました。
最初は愛称も特になかった(館山港多目的観光桟橋)ようですが、2012年(平成24年)に公募の上で現在の名称「館山夕日桟橋」が決まりました。「千葉日報」の報道によると、日本の夕日百選に入る美しい館山の情景を連想させる点が評価されたそうです。
海上に突き出した館山夕日桟橋の接岸部には、「“渚の駅”たてやま」があります。海洋民族をテーマにした博物館、さかなクンギャラリー、展望デッキ、レストランなどで旅気分を満喫できます。
それ以外にも周囲には、観光名所が目白押し。「インスタ映え」で有名な鋸山や、総合マリンレジャーランドの鴨川シーワールドも周遊できる距離です。
鋸山のある鋸南町や白浜、鴨川、勝浦など南房総を旅行する際には、館山湾に突き出す日本一長い桟橋もぜひ、訪れてみてくださいね。
[参考]
※ 日本最長の桟橋 – 日本記録
※ 館山 2年ぶりに大型客船が寄港 – NHK
※ 「館山夕日桟橋」 観光桟橋の愛称決まる 館山市 – 千葉日報
※ 全長400m【館山夕日桟橋】 – 館山シーサイドホテル
※ “渚の駅” たてやま – 館山市観光協会
※ “渚の駅”たてやま – 国土交通省