ゼロ磁場とは?
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地球は北極がS極、南極がN極の巨大な磁石で、+と-の力が押し合い、互いの力を打ち消し合っている場所のことを「ゼロ磁場」といいます。
つまり2つのエネルギーが向き合い、本来発生するはずのエネルギーが見かけ上は、ゼロになっている状態のことです。
そのような場所には、強大な「気場」が発生するとか。そのため、ゼロ磁場にいるだけで体調が回復したり、免疫力が高まったりするそうです。
1995年、中国で「気の場」を発見した張志祥(ちょうししょう)氏は、伝統的な東洋思想にある「陰」「陽」「気」という観念を示し、科学的には測定できない、この「気場=分杭峠」を「身体をセンサーにして」発見したといいます。
とはいえ、こうした仮説のうえでの「ゼロ磁場」や「気場」は科学的に証明されていません。この先の未来で、証明されることもあるかもしれませんが、今は科学的に証明するのが難しい状態なのです。
浸食されてできた谷を見渡せる「分杭峠」
分杭峠の木製ベンチ
海抜1,424mの分杭峠は伊那市と大鹿村の境に位置します。「従是北高遠領」と刻まれた石柱は、かつての高遠藩の境でもあったことを今に伝えています。また、この道は火防の神として知られる静岡県の秋葉神社への参拝者が往来した秋葉街道です。
分杭峠から北の方角は、中央構造線という大地の動きを示し、直線的に浸食されてできた谷を見渡すことができます。さらに、谷沿いにはケルンコル(断層鞍部)やケルンバット(断層小丘)と呼ばれる断層活動によってできた地形も!
分杭峠シャトルバス乗降場から北側の谷へおりて行った場所には、神社仏閣はもちろん、巨木や巨石といった信仰の対象も存在しません。ただゆっくりと過ごすことを目的に訪れる人が多いのだそうです。
また、「気場」は木製の階段状のベンチになっています。時間を忘れて、心ゆくまで過ごせば、心身ともにリフレッシュできそうですね。
不可解な現象が目白押し「分杭峠」ミステリー
分杭峠からの眺め
ゼロ磁場といわれる「分杭峠」には不思議な話がいっぱいです。その一部をご紹介します。
- 方位磁石を置くと、針は方角を示さず、回転もしくは振動し始める
- オーブのような光が写りこんだり、人のまわりだけ発光するなどの不思議な写真が撮れる
- 指先がピリピリする
- 谷の中に谷がある
- 世界最大級の巨大断層地帯「中央構造線」の真上に位置する
また、分杭峠周辺には、いくつかの気場があります。しかし、なかには「何も起こらなかった」「感じなかった」という方もいるため、過度な期待は禁物です。
森林浴をしてリラックスするつもりで訪れるといいかもしれませんね。
住所:長野県伊那市長谷市野瀬
電話:0265-96-8100(一般社団法人 伊那市観光協会)
営業期間:4月中旬~11月中旬 ※冬期期間は閉鎖
定休期間:11月中旬~4月中旬
交通アクセス:JR飯田線「伊那市駅」下車、タクシー55分
駐車場:峠付近には駐車場がありません。粟沢(あわさわ)駐車場からシャトルバスをご利用ください。※シャトルバス運行時間8:00~16:00(上り最終14:30)冬期期間閉鎖
公式サイト:https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/bungui/bungui.html
初心者でも安心! “南アルプスの女王”と呼ばれる「仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)」
仙丈ヶ岳は赤石山脈の北部にある標高3,032.7mの山です。その優雅で美しい佇まいから“南アルプスの女王”と呼ばれています。山容は比較的穏やかで、危険な箇所が少なく、初心者でも比較的、安心して登れるのが特徴。日帰り登山やトレッキングも可能です。
頂稜からの眺めは素晴らしく、富士山や南アルプスはもちろん、八ヶ岳、奥秩父、そして中央アルプス、北アルプスまで望めますよ。
また、高山植物の非常に豊富な山として知られており、日本百名山のひとつになっています。
そのほか、白く輝く花崗岩の道をのぼる「甲斐駒ヶ岳」や、鋭く尖った山容の「塩見岳」など、伊那市内には登りがいのある山々がそびえています。
分杭峠を訪れる前か後に、気になる山をのぼるのも楽しそうですね。
住所: 長野県伊那市長谷黒河内
[All photos by 一般社団法人 伊那市観光協会]