大正ロマン漂う古い街並み散歩が楽しい。人気観光スポット「福島県・七日町通り」

Posted by: 西門香央里

掲載日: Oct 3rd, 2023

レトロな街並みが残る、福島県・会津若松の七日町(なのかまち、なぬかまち)通りをご存知ですか? 七日町通りは、会津五街道のうち日光、越後、米沢街道の主要道路が通り、城下の西の玄関口として栄えていた場所なんです。七日町通りには、その時代の雰囲気が残っており、歩いているだけでもタイムトリップしたような気分になれます。今回は、そんな七日町通りを現地ルポ。

大正ロマン漂う古い街並みを堪能!福島県・七日町通りをぶらぶら散歩してみた
 


 

古い蔵が立ち並ぶ七日町通り

七日町通りは、JR只見線の七日町駅を出たら目の前にある通り

七日町通りは、JR只見線の七日町駅を出たら目の前にある通り。七日町駅自体は、無人駅となっており、1時間に1本程度しか電車が通らないため、ちょっとアクセスは不便です。他にも会津若松駅から周遊バス「はいからさん」が運行されており、少し遠回りになる場合もありますが、こちらも利用ができます。

駅の中にはカフェも併設

駅の中にはカフェも併設されていて、電車待ちの際などにも便利ですよ。

駅から少し歩くと、七日町の観光案内所が

案内所も古い建物をリノベーションしていて、レトロな雰囲気満載

駅から少し歩くと、七日町の観光案内所があります。案内所も古い建物をリノベーションしていて、レトロな雰囲気満載です! 荷物預かりサービス(有料)もあるので、まずは立ち寄ってみるのがおすすめです。

少し歩いただけで、蔵を改造したお店や

少し歩いただけで、蔵を改造したお店や

木造の古い家がどんどん現れてきます

、時間を遡ったような不思議な気持ちに

少し歩いただけで、蔵を改造したお店や、木造の古い家がどんどん現れてきます。まっすぐ伸びる七日町通りを歩いてるだけで、時間を遡ったような不思議な気持ちに。

土蔵造りの洋館を改造した店舗も。こちらは実はスポーツ用品店

中には、レトロで洋風な外観の店舗もありました。こちらは実はスポーツ用品店。一見したらスポーツ用品店とはわからない外観ですが、大正15年(1926年)に建築され、当時は塚原呉服店として営業していた建物なのだそう。とても長い歴史があるようです。

元祖会津絵ろうそく製造販売元である「ほしばん絵ろうそく店」も

通りには、江戸時代からの伝統を守り続けられてきた、元祖会津絵ろうそく製造販売元である「ほしばん絵ろうそく店」もあります。ここでは絵ろうそくの絵付け体験もできるそう。

「羊羹ファンタジア」を販売する「長門屋」の路面店や

若い子達に人気のわらび餅専門店「甘味処 鎌倉」も

お土産コラムで紹介した美しい羊羹「羊羹ファンタジア」を販売する「長門屋」の路面店や、遠足に来ていた中学生や若い子達に人気のわらび餅専門店「甘味処 鎌倉」もありました。いずれも七日町の景観に馴染んだ外観になっていました。


 

フィリピンパンのお店「Bakery&Cafe basket. 」も

七日町通りには、別記事で紹介した絶品フィリピンパンのお店「Bakery&Cafe basket. 」もあります。駅のすぐ横なので、電車に乗る前にお土産にフィリピンパンを買って帰ってもいいですね。

散策途中でちょっと寄り道も

割と長くて距離のある七日町通り。古い街並みを散策していると、小腹が空いたりするもの。ちょっとひと休みできるお店を、2店舗紹介します。

味噌蔵を改造したお店で味噌田楽に舌鼓

江戸末期(天保5年)創業の味噌専門店「満田屋」で、会津の郷土料理「みそ田楽」をいただくことに

せっかくなので、江戸末期(天保5年)創業の味噌専門店「満田屋」で、会津の郷土料理「みそ田楽」をいただくことに。味噌蔵を改造したという「満田屋」は、会津若松市歴史的景観指定建造物に指定された、貴重な建物なんですよ。

広い店舗の奥に食事処があり、香ばしいみそ田楽の香りが漂ってきます

広い店舗の奥に食事処があり、香ばしいみそ田楽の香りが漂ってきます。お店の方の話だと、ランチの時間にはすぐに席が埋まってしまうのだとか。

筆者は、囲炉裏を囲んだカウンター席を確保

筆者は、囲炉裏を囲んだカウンター席を確保。目の前でみそ田楽が焼かれていく様子を見ることができる特等席です!

どれも食べてみたいという方には、6種類のみそ田楽をお得に楽しめる「みそ田楽コース」(税込1,850円)がオススメ

みそ田楽のメニューは豊富。定番のこんにゃくや豆腐生揚げ、つきたてのまる餅、 ご飯の半つぶし“しんごろう餅”、里芋などを、柚子・じゅうねん・山椒などのそれぞれと相性のいい秘伝の味噌をつけて仕上げてくれます。

どれも食べてみたいという方には、6種類のみそ田楽をお得に楽しめる「みそ田楽コース」(税込1,850円)がおすすめです。

こんにゃくと、豆腐生揚げをチョイス

普段はなかなか味わえないみそ田楽を堪能

筆者は、こんにゃく(税込330円)と、豆腐生揚げ(税込330円)をチョイス。こんにゃくは2本ついていて、柚子みそ、甘みその2つの異なる味を一緒に楽しめます。満田屋菜種油で揚げたという豆腐生揚げにはピリッと痺れを感じる山椒味噌が使われていて、普段はなかなか味わえないみそ田楽を堪能できました。
 

満田屋
住所:福島県会津若松市大町1丁目1-25
電話番号:0242-27-1345
営業時間:店舗 10:00~17:00
     食事処 10:30~16:30(ラストオーダー16:20)
定休日:毎週水曜日
アクセス:JR只見線 七日町駅より徒歩約10分
公式サイト:https://www.mitsutaya.jp/index.html

レトロな雰囲気の「太郎焼総本舗」でワンコインティータイム

「太郎焼総本舗」は、大正風の蔵をモダンにアレンジした喫茶店

もう一つ立ち寄った「太郎焼総本舗」は、大正風の蔵をモダンにアレンジした喫茶店。「太郎焼き」とも呼ばれる、地元では人気の大判焼きをいただくことができます。

ワンコインで「まち歩きスイーツセット」が楽しめちゃう

なんと、ワンコインでソフトクリームが乗ったあんこ入りの「太郎焼き」と、コーヒーがセットになった「まち歩きスイーツセット」が楽しめちゃうんです。散歩の寄り道にはぴったりじゃないですか!

店内はかなりレトロな雰囲気

ステンドグラスっぽいランプシェードがあったり

店内に入ると、古時計が壁にかけられていたり、古いポストみたいなものがあったり、ステンドグラスっぽいランプシェードがあったりなど、かなりレトロな雰囲気。

古いピアノもど真ん中に置いてあったり

古いピアノもど真ん中に置いてあったりします。

太郎焼き」には通常のものと、揚げた「あげ太郎」というメニューも

「太郎焼き」は店内製造。外からは焼いている様子が見れたりするようです。早い時間に訪れたので、あいにく焼いている様子は見れませんでした。「太郎焼き」には通常のものと、揚げた「あげ太郎」というメニューがあるようです。ほかにもかき氷や、アイス、甘味などもいただけます。

「太郎焼き」とコーヒーのスイーツセットが到着

しばらくすると、「太郎焼き」とコーヒーのスイーツセットが到着。

「太郎焼き」にはたっぷりのソフトクリームが乗っかっています

「太郎焼き」にはたっぷりのソフトクリームが乗っかっています。さらにシロップもかかってておいしそう!

冷たいソフトクリームに、あんこたっぷりのあったかい「太郎焼き」の組み合わせは最高!

早速いただいてみると、「太郎焼き」はふわふわ熱々!冷たいソフトクリームに、あんこたっぷりのあったかい「太郎焼き」の組み合わせは最高で、思わず「美味しい!」とうなづいてしまいました。

シンプルなブラックコーヒーとの相性は最高で、よいティータイムを過ごせました。

太郎焼総本舗
住所:福島県会津若松市七日町8-10
電話番号:0242-24-7911
営業時間:月~金 9:00~20:00
     土・日 10:00~20:00
定休日:なし
アクセス:JR只見線 七日町駅より徒歩約5分
https://www.facebook.com/aizu.tarouyaki/

福島に来たらぶらぶら七日町通り散歩をぜひ!

福島に来たらぶらぶら七日町通り散歩をぜひ!

七日町通りをぶらぶら1時間くらい散歩したところで、ちょうど電車の時間に。ちょうどいい感じにいろいろ周れて、レトロな雰囲気を満喫できました。

みなさんも、福島に来たらタイムスリップしたような気分になれる七日町通りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

[All Photos By Kaori Simon]
Do not use images without permission.
 


 

PROFILE

西門香央里

Kaori Simon ライター&フォトグラファー

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

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