なんて読む?「早生みかん」
9〜11月に出回る、緑がかった黄色いみかん。時期により、だんだんと緑の部分が少なくなり全体が黄色く色づいていきます。スーパーのポップなどで「早生みかん」と表示されているのは毎年見ているけれど、正しい読み方は実は知らない。そういう方、多いと思います。
答えは、「早生(わせ)みかん」。爽やかな酸味が特徴です。皮がちょっとむきにくいのが難点かもしれませんが、スカッとするような甘酸っぱさが夏の疲れを感じるこの時期にピッタリ。甘みの強い冬のみかんとはまた別のおいしさがあります。
「早生みかん」の読み方、もしかしてよく聞く「うんしゅうみかん」? と思った方はいませんか? 「温州(うんしゅう)みかん」は、中国の柑橘がもとになり日本で誕生したカンキツ類。まさに日本の冬を代表する果実です。
「温州みかん」は果実の種類の名前、「早生みかん」は成熟時期の名前になります。つまり、早生みかんはある時期の温州みかんのことを指します。
「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」など成熟時期により分かれる
農林水産省「特集1 みかん(1)」よりキャプチャ
品種により時期に違いがありますが、農林水産省のWebサイトではこちらの表のようにまとめられていました。
- 極早生(ごくわせ)みかん 9〜10月
- 早生(わせ)みかん 9〜11月
- 普通のみかん 11月〜
極早生みかんも中はみかん色
ちなみに、「早生」は成熟時期を表す言葉なので、「早生玉ねぎ」や「早生キャベツ」など、みかん以外でも使われています。
果汁たっぷりで皮が薄く食べやすい日本のみかん。それぞれの時期の旬のおいしさを、思う存分満喫したいですね。
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