白壁土蔵造りのお店はタイムスリップしたかのように素敵
高いビルに挟まれた白壁土蔵造りの「池田屋安兵衛商店」。昭和11(1936)年に和漢薬種問屋として創業した歴史ある店。戦後まもなく江戸時代に一世を風靡した「反魂丹」の製造販売を始め、今もなお「反魂丹(越中反魂丹)」を作り続けているのです。
太い柱と梁が渡り、古へタイムスリップしたかのような趣のある店内。富山市街地の中で最も古い木造建築とも言われ、店内奥には現役で活躍するアンティークな薬箪笥が並びます。
薬とは思えない可愛いレトロパッケージの薬。ダルマのイラストが少なくないのですが、“転んでも、起き上がる”ところから、“病を治す”との意味が込められているとか。もちろん普通に購入することができます。
ニガクないよ!柔らかなめらかな口どけの薬袋に入ったレトロな反魂飴
こちらが、オリジナルの「反魂飴」378円(5個入り・税込)。なんかニガソ~と思うことなかれ。“飴”とあるように反魂丹の薬の成分は入っていないのでご安心を! 季節により多少変わるのですが、生姜・抹茶・酒粕・カモミール・ペパーミントなどの5種類前後がそろいます。
レトロ可愛い薬袋風のパッケージも雰囲気!
包みの中からは、薬さながらの個別包装の飴。薬袋は1度開けたら元に戻せなくなりそうですが、ちゃんと折り方が書いてあるので大丈夫。
酒粕をチョイスしたのですが、平たくクリーム色がかり、ソフトキャラメルのような柔らかな口あたり。麦芽糖を使っていることもあり非常に上品な甘さ。酒粕の風味がほんのり広がり、非常になめらかな口どけが印象的。5個では足りないと思わせるほど、いろいろな味を試してみたくなるおいしさです。
昔の薬作りを見学・体験できる!
ただのドラッグストアではない!? 「池田屋安兵衛商店」。なんと店内で昔の薬作り体験をできるのです!
スタッフが、富山の薬にまつわる歴史や昔の薬作りの工程などを説明。実際に丸薬製造機
を動かして薬作りを見せてくれます。
これだけでも所要約30分。十分すぎるほどの興味深さなのですが、希望者はこの後、実際に体験することが!
職人さんがやると、こんなに等間隔できれいに丸くできあがるのですが……
アレレレ~、一般の人だとバラバラになったり、潰れちゃったりで大失敗しちゃいます!! 見学も体験も、もちろん無料で参加できるので挑戦してみてください。
「池田屋安兵衛商店」への行き方・アクセス
「池田屋安兵衛商店」へは、JRほか富山駅より、市内電車(路面電車)「南富山駅行」に乗車。「西町駅」で下車し「、徒歩2分のところにあります。ビルに挟まれたようにある白壁土蔵造りの店舗が特徴的です。
住所:富山県富山市堤町通り1-3-5
営業時間:9:00~18:00(レストランは11:30~14:00)
定休日:なし(レストランは火・水曜)
アクセス:市内電車(路面電車)「西町駅」より徒歩2分
URL:http://www.hangontan.co.jp/
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