老舗繊維メーカーが贈る観光施設「KAJI FACTORY PARK」
2025年4月10日(木)にかほく市にて全面開業した「KAJI FACTORY PARK」は、創業から90年以上の歴史を持つ老舗繊維メーカー・KAJI GROUPが手掛ける観光施設。
総面積4万平方メートル以上、産業観光施設としては国内最大級となる本施設では、同社が世界に誇る合成繊維の製造過程を見学できるほか、周辺地域の人々も自由に利用できるレストラン、公園なども併設。
観光施設という側面だけではなく、地元の人々との憩いの場でもあり、さまざまな人々の交流が生まれるスポットとしても注目を集めています。
繊維っておもしろい!世界最細の糸に圧倒される工場見学
本施設の見どころといえば、なんといっても繊維工場の見学ができるファクトリーツアー。KAJI GROUPのテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」の多様な生地の展示をはじめ、馴染みはあるけどあまり知らない合成繊維の概要や製造過程などを学習できます。
世界的な有名アパレルブランドの衣服にも使用されているというKAJIFの素材たち。なかでも世界最軽量の生地である「ULTIMATE LIGHT®」を織りなす極細の糸「7dTex」の展示は必見。

ピントが合わないほど細い……!
世界最細の糸である7dTexの細さはなんと髪の毛の1/3ほど。少し離れると見えなくなるほどの細さながらも、重りを吊るせるほどの強度があるのだとか。
ちなみに、「ULTIMATE LIGHT®」の生地の1平方メートルを作るのに使用されている糸(7dTex)の長さは約22kmにもなるそうで、KAJI FACTORY PARKから金沢城までの距離に匹敵するとのこと。
果たして一つの製品にどれほどの長さの糸が必要なのでしょうか。繊維にここまでのスケール感を抱いたのは初めて。改めてKAJIFの技術力に圧倒されてしまいます……。
日本各地にある繊維産地の生地(製品)が一堂に会しているエリアもおすすめ。KAJI GROUPも属する北陸産地で盛んな合成繊維物はもちろん、世界に名を馳せる愛媛県の「今治タオル」といった、各地の多種多様な生地を見たり、触れたりすることができます。

左:北陸産地の合成繊維物/右:今治のタオル生地
ゴワゴワ、スベスベ、ふわふわ、サラサラ……と、どれも見た目もさることながら、感触もすべて違うんです! 観光で訪れた際には、地元で生産された生地を探してみるのも面白そうです。
ファクトリーツアーの最後は「LIVE VIEWING」へ。実際の工場の音、匂い、空気感を体験できるこちらの空間では、数えきれないほどの機械と実際に働く人々の様子を見学することができます。
ガシガシと音をたてながら動く機械、立ちこめる繊維の匂いと熱気が迫力満点! ムワっと湿度を感じるのは、水を使用する「ウォータージェット織機」によるもの。ずーっと見ていられる光景で、ここで完成した織物が世界中に羽ばたいていくのだと思うと胸が熱くなりました。
ここだけの限定商品も!KAJI GROUPブランド旗艦店でショッピング
“気持ちまで軽くなる軽さ”をコンセプトに掲げるブランド「TO&FRO」旗艦店(施設1階)では、KAJIFが世界に誇る繊維を使用した機能性あふれるグッズを多数展開。

オーガナイザーシリーズ
普段使いはもちろん、出張や旅行でも役立つグッズが勢ぞろいしており、なかでもブランドを代表する「オーガナイザー」シリーズは必ずチェックしたいところ。
特に注目したいのがその機能性。XSからLまでの全4サイズがあり、各サイズはひとつ下のサイズのちょうど2倍の容量になっているため、組み合わせて荷物をまとめられるという優れもの。半透明な素材であるため、中に何が入っているのかを一目でわかるのも素晴らしい! しかもめちゃくちゃく軽い。
こちらの店舗では、そんな機能性抜群のオーガナイザーKAJI FACTORY PARKにちなんだカラーリング(SAKURA/OLIVE XS:税込3,190円~)も販売。旗艦店でしか手に入らないデザインなので、ぜひ手に取ってみてください。
ほか、施設内にはKAJI GROUP発のアパレルブランド「K-3B(旗艦店)」、能登や周辺地域の工芸品などは販売されているエリアもあるので注目を!
休憩にピッタリなレストランや公園なども

WELCOME PARK
KAJI FACTORY PARKには、施設名の通り公園が併設されており、ドライブや観光の休憩地点としてもピッタリ。広大な敷地面積を活かして造られた公園はのびのびとした空間で、子どもが走り回れる芝生の広場や雲梯などの遊具もあります。
樹齢1,000年のオリーブが植栽された「OLIVE GARDEN」では、コーヒーを飲めるカウンターテラスも設置。目の前に広がるのどかな風景と雄大な立山連峰を眺めながら、ホッと一息ついて過ごすのもおすすめ。

「79 KITCHEN」メニューイメージ
小腹が空いたら工場併設のレストラン「79 KITCHEN」へ。地産地消をコンセプトに掲げたこちらでは、ブランド豚「能登豚」や地元で採れた新鮮な野菜を使った料理がそろいます。スコーンなどの軽食もあるので、ちょっとしたカフェ利用としても◎
世界と能登を“繊維で繋ぐ”「KAJI FACTORY PARK」
KAJI GROUPの代表を務める梶社長は「この施設を通じて、繊維(業界)のイメージを変えたい、(中略)能登地方への玄関口的な位置にあるここを拠点に、各地から観光で訪れた人々と能登を繋ぐ存在になれれば」と想いを語りました。
毎日、誰しもが必ず肌に触れている繊維や生地。当たり前のことすぎて気が付きにくいそんな存在をテーマにした本施設に訪れたのなら、服に袖を通す瞬間にきっと違った気分になるはず。
ぜひ、石川県に訪れた際には深くておもしろい繊維の世界に触れにいってみてはいかがでしょうか。
石川県かほく市大崎ヲ102−1
電話番号:076-255-6111
定休日:不定休
営業時間:11:00~18:00
入館料:無料
※レストランなど館内の一部施設は別途利用料が必要
公式HP:https://kajifactorypark.jp/
[Photo by TABIZINE編集部&PR TIMES]