発展途上国のメニューが並ぶ「J’s Cafe」

JICA地球ひろば 入り口
国際協力機構JICAが運営する体験型施設「JICA地球ひろば」の2階にある、入場無料で誰でも利用できる食堂「J’s Cafe」。さわれて・見て・聞いて・食べてSDGsや世界の抱える問題を学べる「地球ひろば」の食のゾーンです。
ここでは、施設のイベントと連動した発展途上国のメニューがいただけます。

入り口にはその日のメニューがショーケースに
フロアは広々。座席は全部で88席です。
ガラス張りの明るいカウンター席や、ゆっくり座れるソファ席もありました。
オーダーは食券を買って、カウンターから直接料理をもらう学食スタイルです。

券売機では、現金と交通系ICカードが使えます
こちらはテイクアウトのお弁当。この日はチキンストロガノフ。この量で550円は安い!
世界各国のメニューがラインナップ!
「J’s Cafe」のメニューは、日や週によって変わります。一週間のメニューは公式サイトで確認できるので、食べたいメニューがある日をチェックしてくださいね!
- メニュー
- 日替わりランチセット 650円
和食や日によっては色々な国の料理も - カレー、パスタ、うどん・そばなどの麺類 500円〜
日本のレストランや食堂の通常メニュー - エスニック麺 600円
エスニックメニュー - エスニックランチセット1種類 700円
エスニックメニュー - 大使館お墨付きメニューまたはTFT SET メニュー 700円
発展途上国のメニュー

フリフリチキン(ハワイアン鶏肉BBQグリル) 650円
この日の日替わりランチセットはフリフリチキン(ハワイアン鶏肉BBQグリル)。ボリュームのあるチキンに照りのあるソースがおいしそう。

南インドプラウンマサラ 700円
エスニックランチセットは「南インドプラウンマサラ」。
ブラウンマスタードシードが入ったルーは、甘みがありながらも刺激的でスパイシーな味わい。プリッとしたエビが贅沢です。インドカレーは何度も食べていますが、これは筆者にとって初めての味。粘り気のないパラっとしたお米が相性抜群です。

フォー・ガー(鶏肉のフォー) 600円
エスニック麺のメニューは「フォー・ガー(鶏肉のフォー)」
優しい味のスープと柔らかな鶏肉は丁寧に作られていることが伝わってきます。トッピングのトマトや香菜はフレッシュ。600円でこの量はお得です!
今後、6月〜8月の3か月間はアフリカ料理が登場予定。10月はセネガル料理、11月はラオス料理と、なかなか食べる機会がないメニューが続きます。
公式サイトには、これまでカフェで提供された世界の料理のレシピも載っているので、なかなかお店に足を運べない人は作ってみるのもいいかも!
おすすめは「大使館お墨付きメニュー」!
一番のおすすめは、「大使館お墨付きメニュー」! こちらのメニューは、各国の在京大使館よりレシピをいただいたり、専属シェフに直接教わった料理なのだとか。在日大使、職員を招いた試食会を行い、お墨付きをいただいているという正真正銘本場の味のメニューです。色々な国のメニューが週ごとに提供されるので、次回来店したとき、同じ料理にまた出会えるかはわかりません。
月によっては、注文すると1食につき20円が、発展途上国の子どもたちの給食1食分として寄付される「TFT(Table for Two)セット(700円)」が提供される月もあります。

大使館お墨付きメニュー 猟師風ビーフステーキ(セルビア) 700円
筆者が訪ねた日の「大使館お墨付きメニュー」は、セルビアの「猟師風ビーフステーキ」でした。
マスタードをのせて焼き上げた牛ロース肉のステーキは、お肉の味がしっかり感じられ、しつこさがありません。そして、パプリカを効かせたトマトソースが、また絶品! 酸味も強すぎず、深みのある味わいです。
また、パラっとしたご飯がお肉に合っていて美味!
セットのトマトのスープはセルビアの料理ではありませんが、優しい味で野菜の旨みがしっかり活きています。
さすが、大使館のお墨付きの味。レストランで同じクオリティのものを食べたら、1,000円以上はするのではないでしょうか?
人気メニューTOP3は?
バラエティ豊かなメニューを提供してきた「J’s Cafe」のシェフに、歴代の人気ランキングTOP3を教えてもらいました。気になる人はメニュー表で提供日をチェックしてくださいね!
【第1位】ウクライナの「ボルシチ」
牛肩ロース肉を柔らかく煮こみ、ビーツを贅沢に使ったスープ。サワークリームとディルで爽やかな味に仕上げています。セットの黒パンもおいしそう!
【第2位】コスタリカの「チフリホ」
カリカリに揚げた豚肉(チチャロン)に温かいスープをかけて、アボカドサラダをトッピングしたインパクトあるメニュー。豚肉たっぷりなのにあっさり食べられるのも◎!
【第3位】アルゼンチンの「スプレマ・デ・ポジョ・ナポリターナ」
鶏むね肉を1枚1枚叩いて食べやすく仕上げた一皿です。たっぷりチーズをかけるのがアルゼンチン流!
おしゃれなフェアトレード商品に出会える

ミャンマーで植林された木材で作った器やカトラリー
世界には資源があっても適正な収入や市場がなく、貧困に苦しむ生産者が多く存在します。フェアトレードとは、生産者に正当な賃金や技術を提供し、自立と地域の発展を支援する取り組み。国際協力というと難しく考えてしまいますが、センスのいいフェアトレード商品を購入することが、発展途上国の支援につながるならうれしいですよね。
「J’s Cafe」ではおいしいメニューはもちろんのこと、おしゃれなフェアトレード商品のショッピングも楽しみの一つ。

木のカトラリー スプーン・フォーク各550円 ナイフ400円など
ミャンマーで植林された木材で作った器やカトラリーは、木のぬくもりが伝わってあたたかみがあります。

箸置き(くり) 440円
可愛い箸置きは、しいたけ・そら豆・くりの3種類。それぞれ440円です。
壁際の棚には、J’s Cafe厳選のフェアトレード商品が並んでいました。

マトマイニ・フェルトアニマル(しまうま) 3,000円
こちらは、ケニアのマトマイニ工房で作られたマトマイニ・フェルトアニマル。カラフルな動物たちは、工房のヒット商品です。紫と白のカラフルなしまうまがとってもキュート!

ポシェット 2,000円
優しい色合いのポシェットは、スマホや財布などを入れてちょっとそこまで行くのにもぴったり!

シャン紅茶 650円
喫茶コーナーには、ミャンマー・シャン州のシャン紅茶も。飲んだことのある職員さんに伺うと、香りのいいおいしい紅茶なのだとか。

鮭・梅・昆布 各100円
こちらのコーナーでは、コーヒーやおにぎりも購入できます。

アフリカルタ 1,650円
お店の奥で、アフリカに詳しいJICAの職員さんが監修したという「アフリカルタ」を発見! 気になります……。
フェアトレード人気No.1「ハニーココナッツ」

ハニーココナッツ 700円
「J’s Cafe」のフェアトレード商品の中で一番人気なのが、ココヤシの花蜜をただただ煮詰めて作ったインドネシア伝統の甘味料「ハニーココナッツ」通称ハニココです。
ハニココは、カリウム、カルシウムなど、ミネラルが豊富。さらに、血糖値を上昇させるスピードが通常の砂糖の1/3と言われています。
おすすめの食べ方は「ハニココトースト」。パンにバターを塗り、ハニココを塗ったらトースターで表面がカラメル状になるまでトーストします。
できあがったハニココトーストは、バターとほんのり焦げたカラメルのいい香り。
ネーミングからココナッツの味を想像していましたが、ココナッツの味はほとんどなく、黒糖のような味わい。バターの塩味とトーストの香ばしさも手伝って、おやつや朝食にぴったりの一品になりました。
ハニココ1個の売上げから、インドネシアの小学生1人の1カ月分の学費を奨学金として送っているのだそう。これなら、おいしく気軽に国際協力できますね。
早めのランチがおすすめ!
一番混雑するのは12:00〜12:30ごろ。筆者が訪れた日も12:30ごろには券売機に長蛇の列ができていました。お客さんは、地球ひろばに見学者や修学旅行生、近隣に勤めていたり住んでいる方、職員の方たちが多いそうです。
大使館お墨付きメニューなどの人気メニューは売り切れてしまうこともあるので、できるだけ早めのランチがおすすめ!
市ヶ谷駅から徒歩約10分。坂を登ったところにあるJICA「J’s Cafe」。かなり本格的な世界の料理が驚きの低価格で楽しめるカフェは、坂を登ってでも行く価値アリです。今まで知らなかった料理や味を楽しみながら、世界へ想いを馳せてみませんか?
※価格は全て税込です。
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
東京都新宿区市谷本村町10-5 JICA市ヶ谷ビル2階
営業日:平日 11:30〜14:00
休業日:土曜日、日曜日、祝日、その他(年末年始12月29日から1月3日まで、貸し切り営業等)
https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/about/cafe/index.html