連載の第2回目は、スターアライアンスが提案する感動の大自然を巡る旅。
世界一周航空券は、基本的に地球を一方向に逆回りせず移動するという決まりがありました。そこで今回は日本から東回りに、世界の美しい自然の景観を追いかけてみましょう。
1:日本→オーストラリア/グレートバリアリーフ
最初に提案されている感動の自然風景は、オーストラリアのブリスベンにあるグレートバリアリーフ。
経度を見ると、ブリスベンは北海道の東端である根室半島より東に、さらに言えば択捉(えとろふ)島の東端であるラッキベツ岬よりも東にありますので、ちょっとだけ地球を東に進んだ計算になります。
グレートバリアリーフはオーストラリア大陸の北東岸の沖、Coral Sea(サンゴ海)と呼ばれる一帯に広がる世界最大のサンゴ礁。もちろんユネスコの世界自然遺産ですね。
その長さは2,000km近くとされています。国土地理院によると、札幌にある北海道庁から那覇にある沖縄県庁までの距離が2,200kmほどですから、その長大さが分かります。ブリスベンから見ると、フレーザー島を越えたあたりにグレートバリアリーフの最南端が位置。
レディ・マスグレーブ島などグレートバリアリーフの島に行くツアーもあります。思う存分、美しい海を楽しみたいですね。
2:オーストラリア→アメリカ/フーバーダム
次は太平洋を一気に横断して、アメリカのネバダ州ラスベガスへ。ラスベガスから車で渋滞なしに50分ほど東に向かうと、アリゾナ州との州境にコロラド川が流れています。その川をせき止めて作られたフーバーダムが目的地ですね。厳密にいえば自然の景観とは言えないかもしれませんが、世界史の教科書でも登場するほど有名なダム。
「ええ、でももっと自然っぽい感じがいい」という人は、グランド・キャニオン国立公園や、ラスベガスから西に向かったデスバレーがあります。
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3:アメリカ→メキシコ/ポポカテペトル山
次はメキシコの首都へ。メキシコシティから東南へ80kmほど行った場所にある活火山、ポポカテペトル山が目的地になります。この山は標高5,452m、富士山のように美しい円すい状の山容を誇ります。
さらに日本の桜島や浅間山のように、いつも噴煙を上げるの活火山。風向きによってはその灰が80km離れた首都まで届くと言いますから、地球のエネルギーを感じさせてくれる場所ですね。
また、周辺には世界遺産に登録された修道院や、植民地時代の風景が残る歴史地区プエブラなど、有名な観光地が豊富にあります。メキシコシティにはベジャス・アルテス宮殿やメトロポリタン大聖堂なども。他にはテオティワカン遺跡の月のピラミッドなどもありますよね。趣味に合う人にとっては、思わず長居してしまいそうな観光地ですね。
4:メキシコ→ブラジル/シュガーローフ山
次はパラリンピックが開催されているブラジルのリオデジャネイロ。
直訳すると「砂糖のパン」と呼ばれるシュガーローフ山が、感動の大自然として提案されています。
シュガーローフとはもちろん英語で、現地のポルトガル語で言うとポンデアスーカル。
半分にカットしたフランスパンを突き立てたような形をする奇岩で、リオデジャネイロの景色をユニークにしてくれています。世界遺産にも登録されていますよね。
連載第1回「世界一周航空券でこんな旅【1】一生に一度はこの目で見たい世界遺産を巡る旅」では同じくリオデジャネイロのキリスト像に触れました。サッカーの聖地・マラカナン・スタジアムもあります。まさに見どころが満載の場所ですね。
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5:ブラジル→フィンランド/オーロラ
次はブラジルのリオデジャネイロから大西洋を越えてノルウェー北部の町トロムセへ。カタカナの表記が統一されていませんが、トロムソなどとも呼ばれています。
位置的にはスカンディナビア半島の北部で北極圏の中。緯度だけで見れば、サンタクロースが暮らすというフィンランドのロバニエミよりもさらに高く、北緯70度近くにあります。その北極圏で最も大きいといわれる町がトロムセ(トロムソ)。条件が整えば、市内からもオーロラが見えるのだとか。
本格的にオーロラが見たければ、ツアーが幾つも用意されています。トロムセには世界最北のビール醸造所もあるそうです。併せて楽しみたいですね。
6:フィンランド→ケニア/フォーティーン・フォールズ
マサイ・マラ国立保護地区
最後はフィンランドから一気に南下して、アフリカ大陸の東側へ。ケニアの首都ナイロビを目指します。そのナイロビから北へ向かうと、フォーティーン・フォールズと呼ばれる滝があります。文字通り14の滝が横に並んでいる観光名所ですね。
アフリカ好きの知人に聞くと、フォーティーン・フォールズでは外国人観光客だけ、かなり高い入場料を支払わなければいけないと不満を口にしていました。とはいえケニアだけでなく、世界中の観光地でよくある話ですが。雨季などは特に、迫力がすごいとも教えてくれましたよ。
ケニアにはもちろん、野生生物の天国として知られるマサイ・マラ国立保護地区などもあります。せっかくですから、多様な生き物の暮らしを肌で体験してみてもいいかもしれませんね。
以上、スターアライアンスが提案する世界一周航空券の旅、驚きの大自然編でしたがいかがでしたか?
外務省によると、ナイロビを含むケニア南部、ブラジル、メキシコ全土には「十分に注意してください」という危険度レベル1が発表されています。実際に渡航する際には、普段以上に防犯対策を心がけ、軽率な行動は控えたいですね。
メキシコ/ポポカテペトル山
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