出雲大社の正式な参拝方法
神奈月(旧暦の10月)に神々が集う出雲大社。日本最古の歴史書といわれる『古事記』では、大国主大神(オオクニヌシノミコト)が高天原の天照大神(アマテラスオオミカミ)に国を譲ります。そのとき建てられたのが、出雲大社の始まりだといわれています。
禁足地を紹介する前に、そんな出雲大社の正式な参拝方法を紹介しましょう。
まずは正門にある勢溜(せいだまり)の大鳥居から境内に入ります。
参道の右手に心身の穢れを祓い清める四柱の祓戸神(はらいどのかみ)を祀る祠で身を清めます。
松の参道の端を歩いて、神域である「荒垣」内に入る前に「手水舎」で手と口を清めましょう。
四の鳥居「銅鳥居」を軽く一礼してくぐります。
拝殿で二礼四拍手し、参拝が終わったら、再び一礼します。
御祭神にもっとも近づける門「八足門」で参拝します。
大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式の「御本殿」で参拝します。
上記が正門からの正式な参拝方法になります。なお、いずれも二礼四拍手一礼で参拝してくださいね。
強いご神気が漂う、摂社「素鵞社(そがのやしろ)」
御本殿の裏には、ヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る社「素鵞社(そがのやしろ)」があります。御本殿後方の一段高い場所に祀られており、強いご神気を感じるかもしれません。
「素鵞社」の裏手にある禁足地「八雲山」
素鵞社の裏手にある「八雲山」は、神職すら入ることができない禁足地になっています。出雲大社の御神体が八雲山だといわれているのです。
出雲大社の公式サイトには御神体について記載がありません。しかし、本殿裏の八雲山の裾にあたる場所には「磐座(いわくら)」があり、その磐座を背負うようなカタチで素鵞社が鎮座しています。
また、鎌倉時代から江戸時代初期にかけては出雲大社の祭神だったとされる「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」が「素鵞社」に祀られているのです。加えて、この磐座前に奉納された「お砂」には、お清めやご加護の力が宿るといわれています。
それらのことから、八雲山が御神体である可能性は高いのではないでしょうか。この磐座にはそっと触れることもできますので、ぜひ触れてパワーを感じてみてくださいね。
ご利益が期待できる「お砂」の授かり方
磐座前に奉納されたお砂を授かるためには、出雲大社から西へ1.4kmの場所(徒歩約20分)にある「稲佐の浜」の砂を袋などに入れて持ち帰ります。それから、前述のように正式参拝を行い、最後に素鵞社を参拝しましょう。そして、持ってきた稲佐の浜の砂を素鵞社の軒下にある木箱へ入れ、そこの砂をビニール袋(ジップロックがおすすめ)などに入れて持ち帰ればOKです。
持ち帰ったお砂は、神棚にお供えしたり、自宅の四隅にまいたりすることで、厄除けになり、幸運が訪れるとか。また、砂をいただく前に、稲佐の浜の「弁天島」を参拝することも大切です。
まず稲佐の浜を訪れ砂を袋に入れ、それから出雲大社を参拝するといいでしょう。はるばる遠方から訪れたのなら、なおのこと、お砂を持ち帰り、厄を落としたいですよね。
参考:出雲大社の参拝ルート/出雲観光ガイド
出雲大社
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100
参拝時間:6:00〜18:00
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2022年8月現在、参拝時間を短縮しています。
※上記の時間帯以外は銅鳥居前での参拝となります。
アクセス:JR「出雲駅」から一畑バス(出雲大社・日御碕・宇竜行き)で25分
公式HP:
https://izumooyashiro.or.jp/
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Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。
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