
パリよりもおすすめの南フランス地方

外国人観光客が約3年ぶりに帰ってくる中、日本でも新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを示し始め、今後、日本人の海外渡航が増えることが期待されます。最近は海外旅行のCMも増えてきたような気がします。
日本人に長年人気がある国のひとつがフランスです。筆者も留学時代フランスに住んでいましたが、フランスは欧州の中でもイタリアとトップ2で人気がある観光国です。
日本人にとってフランスというとパリ一色な感じですが、実はパリよりおすすめの地域があります。それは南フランス、特にニースやカンヌがあるコート・ダジュール地方、マルセイユがあるプロヴァンス地方です。
マルセイユの名物料理「ブイヤベース」

コート・ダジュールは日本語でいうと「紺碧海岸」になりますが、正に青い海と青い空が象徴的で、その海岸でバカンスを送る、美術館を回るなど、セレブリティ感あふれる時間を送ることができます。特に、グラースという小さな町は、自分独自の香水を作ることもできるので、非常におすすめです。

また、プロヴァンス地方のマルセイユで、魚介と香味野菜を煮込んだ名物スープ「ブイヤベース」を食べることは当たり前! さらに、内陸に広がる田舎の田園風景も必見といえます。特に夏はラベンダーがあちこちに咲きあふれ、一軒家や畑とのコントラストが抜群なのです。なかでも、エクス・アン・プロヴァンスという、画家セザンヌの出身地がおすすめです。
欧州の中でも親日的な4つの理由

欧州の中でもフランスは極めて親日的です。その理由はいくつかあります。まずは、やはり文化面でしょう。世界の中でもフランスは特に日本の漫画やアニメ、映画などを積極的に取り入れ、高い人気を集めています。
また、フランスでは寿司など日本料理が広く受け入れられており、近年は弁当やおにぎりが注目を浴びています。そして、スポーツ面でも柔道はフランスに根強く浸透しており、実は日本より柔道人口が多いのです。オリンピックでのフランス柔道の強さからも、それがわかります。
一方、長年の政治関係もあるでしょう。もう亡くなりましたが、ジャック・シラク元大統領は特に親日的で、日本に来たときも相撲を観戦しました。また、現在のマクロン大統領は極めて誠実な性格で、マクロン政権のフランスと日本の関係も建設的です。
フランスも日本も自由や平等、民主主義といった基本的価値観を共有しており、今後も良好な関係が続くことは間違いないと思われます。コロナが落ち着けば、フランスを訪れる日本人もいっそう増えることでしょう。
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andalucia
政治学者
専門分野は比較政治、国際政治経済。特に近年は米中関係や経済安全保障などの日本の国益を左右する研究に従事する。また、学術研究に留まらず、NHKや共同通信、朝日や日経、産経など大手メディアで解説なども行う。
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