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おいしさが素晴らしい名水
「水がおいしい場所」といえば、どこを想像しますか? 富山に暮らしている筆者の場合は、まさに富山を思い浮かべますが、名水百選に入る場所や、水がおいしいとされる場所は富山を含め、それこそ全国にたくさんあります。
では、そんな美しい水を楽しめる日本で「最もおいしい」とされる飲み水は、どこで飲めるのでしょうか?
答えは意外にも関東にあります。環境省が主催し、200カ所(191市町村)の名水の中から「おいしさが素晴らしい名水は?」と聞いた国民投票で第1位に選ばれた名水はなんと神奈川県に水源を持ちます。
神奈川で、水がおいしい・水が豊かと言われたら、神奈川県民の場合、秦野市を思い浮かべる人もいるかもしれません。
まさに、その秦野市の地下水をボトリングした『おいしい秦野の水〜丹沢の雫〜』が、名水百選選抜総選挙の「おいしさが素晴らしい名水部門」で第1位に選ばれているのですね。
7倍近い差の票を獲得
そもそも秦野市とは、どのような場所なのでしょう。神奈川県の西部、平塚市や伊勢原市の西で、都心から見れば小田原市の「手前」に位置します。
市街地の北には、丹沢山などを中心とする丹沢山地があって、山地の南端に秦野盆地があり、その盆地に広がる市街地が秦野市の中心部になります。
「天然の水がめ」と呼ばれる秦野盆地の地下には、周囲の山に降り注ぎろ過された膨大な地下水が、芦ノ湖の1.5倍ほど蓄えられているそうです。
秦野市の上水道は、その良質な地下水と河川の水を水源にしていて(一部、県からの水も)、そのうち7割が地下水でまかなわれているため、浄水・配水コストが安く、水道料金が安い土地としても知られています。
『おいしい秦野の水〜丹沢の雫〜』に関しては、市内の羽根地区にある深井戸から取水した地下水を塩素で殺菌し、再び塩素を除いてからペットボトルに詰めています。
この水が、モンドセレクションの審査員をはじめ、各方面の専門家たちによって評価され、名水百選選抜総選挙では、2位と7倍近い差の票を獲得して1位に選ばれたのですね。
関東に暮らしている人は今度の週末、ちょっと秦野へ出かけてみてはいかがでしょうか? 都心部から電車で1時間ほどで行けます。
市内には、至る所にわき水があり、そのマップも公開されていますので、日本一おいしい水を巡る小旅行が楽しめますよ。
[参考]
※ おいしさが素晴らしい名水部門 – 環境省
※ 秦野市名水まっぷ
※ 豊かな湧水の秦野市、物価高対策で水道料金を半額に 事業所含め来月から半年間 – 東京新聞
※ 秦野盆地湧水群(はだのぼんちゆうすいぐん) – 名水百選
※ おいしいね 秦野の水 – 秦野市
※ 「おいしい秦野の水」物語 – 秦野市議会議員 横山むらさき
※ 秦野市水道局水道施設配水池・水源フローチャート
※ ボトルドウォーター「おいしい秦野の水 丹沢の雫」
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