茨城県のブランド豚肉
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現在、いろいろなブランドの畜産物が日本中に存在します。豚肉も一緒で、『かごしま黒豚』や沖縄の『あぐー豚』などは有名ですよね。
ブランド豚・銘柄豚の定義には、「黒豚」の表記以外に特別なルールが存在しないようです。
それぞれのこだわりをもって全国の生産者が飼育し、独自の定義でブランドを立ち上げているため、200後半から400種類程度の銘柄が存在するともいわれています。
もちろん、世界も一緒。いわば、大変な競争が存在するわけですが、その中でも、枝肉(えだにく、出荷用に処理された食肉)が最も高い金額で落札され、ギネス世界記録にも登録されたほどの銘柄が日本に存在するとご存じでしたか?
国内の養豚の世界において、屈指の存在感を放つ茨城県のブランド豚で、常陸牧場(久慈郡大子町)が生産する『橅豚(ぶなぶた)』 です。
落札額がギネス世界記録
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『橅豚(ぶなぶた)』とは、どういった銘柄なのでしょう。
血統で言えば、3種類の品種を掛け合わせた三元交配豚(三元豚)なので、決して珍しい存在ではありません。
しかし、豊かな自然環境下で、高度に自動化された生産体制の中、繁殖から出荷までを一貫して手掛ける常陸牧場の努力によって、高級ブランド化に成功しています。
2017年(平成29年)には、東京食肉市場豚枝肉共励会(一般社団法人東京食肉市場協会主催)で最高賞(名誉賞)を獲得し、その際の落札価格が史上最高額の単価を記録しました。その際の落札額が、ギネス世界記録に登録されたのですね。
具体的な落札額は、1kgあたり1万7,996円(税抜き) です。出品豚は、77.kgだったので合計額は139万4,690円になります。現在(執筆時点)でもその記録は、ギネス世界記録の公式ホームページに掲載されています。
『橅豚(ぶなぶた)』はどんな味わいがするのでしょうか。
残念ながら筆者はまだ、口にしていないのですが、肉質が柔らかく、甘みとコクがあり、豚肉の臭みがなくて、あくも少ないとの評価が定まっているようです。
生産頭数も限られているため、どこででも味わえるわけではないようですが、東京周辺にも食べられる店は存在する様子。
また、関東に暮らしている人はせっかくですから、次の週末にでも茨城に出掛けて現地で食べてみてはいかがですか? そのほうが、よりおいしく感じられるかもしれません。
[参考]
※ Most expensive pork carcass sold at auction – Guinness World Records ※ 橅豚とは – 常陸牧場 ※ 東京市場豚枝肉共励会、名誉賞豚は単価1万7,996円を記録 – 食肉通信 ※ 銘柄豚肉地図(事例数255) ※ 高い品質を守りながら、労働環境改善にも積極的に取り組む – PASONA ※ 常陸牧場さんの橅豚 – 洋食キッチンツカダ ※ SPF豚とは – 日本SPF豚協会
※ 豚肉 – 茨城をたべよう ※ 養豚の歴史 – 日本養豚協会 ※ 黒豚に関する諸制度等について
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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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