筑西市から見た秋の筑波山 ©︎ 茨城県観光物産協会
担ぐみこしとして日本最重量
「みこし」を担いだ経験はありますか? 筆者はまさに先日、生まれて初めて担ぎました。町内を巡る小さなみこしでしたが、それなりの重量感があって、上げ下げしているうちにかなりの疲労感がありました。
その疲労感の先に、ある種のゾーンのような楽しさ・心地良さ・一体感もありました。もっと大きくて重たいみこしの場合は、かなりの肉体的・精神的なつらさの先に、さらなる喜びが待っているのだと思います。
では、日本各地にあるみこしの中で、最も重いみこしと言えば、どれになるのでしょうか? オフィシャルの認定機関が認めた記録ではないようですが、一部の情報では茨城県に、担ぐみこしとして日本最大(最重量)のみこしがあると報じられています 。
茨城県西部の筑西市(旧下館市)で毎年7月に開催される「下館祇園まつり」で登場する「平成神輿」 です。どのようなみこしなのでしょうか?
シロナガスクジラの赤ちゃんくらい!?
茨城県の公式ホームページによると、平成神輿の重量は2t 。
<幅は約1.4メートル、高さが3.5メートル、担ぐ棒の長さは縦7メートル、横6.4メートル>(茨城県のホームページより引用)
というサイズを誇ると言います。高さ3.5mと言えば、大人のキリンの体長くらい、棒の長さ7mと言えば、陸上で最大の動物であるアフリカゾウと同じくらいです。
肝心の2tの重さについては、動物つながりで言えばシロサイよりも重く、シロナガスクジラの赤ちゃんよりもちょっと軽いくらいです。
祭りの様子を撮影した動画を見る限り、かなりの重たさみたいです。みこしが登場する下館祇園まつりのポスターでは、何本も組まれた担ぎ棒の下で大人が、群がるように担いでいる様子がわかります。
地域発信型映画『またいつか夏に。』という映画作品でも取り上げられた巨大なみこしで、みこしが渡御する下館祇園まつり自体も、コロナ禍以前は25万人近くが訪れる人気の祭りだそうです。
浅学な筆者は、これほどの祭りとみこしの存在を知りませんでした。
「同じく知らなかった」という方は今年の夏、日本一のみこしを眺めに訪れてみてはいかがでしょうか? 特に、自分の町内でみこしを担いだ経験のある人は、その重さや大変さ、その向こう側にある喜びがよりリアルに推測できて余計に楽しいかもしれませんよ。
[参考]
※ 筑西市が舞台の映画「またいつか夏に。」の凱旋上映が行われます。 – いばらきフィルムコミッション ※ 情報043:もむ(担ぐ)神輿として、日本最重量・2トンの平成神輿 – 茨城県 ※ 下館祇園まつり – つくば新聞 ※ 神輿練り歩く 下館祇園まつり開幕 – 茨城新聞
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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