【実は日本が世界一】114基のみこしが練り歩く!「花巻まつり」が誇るギネス記録

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jun 14th, 2023

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、もともと日本にしかない固有の文化ではありながら、ギネス世界記録にも登録される日本の世界一を紹介します。

花巻まつり(岩手県花巻市)
 


 

岩手県の祭りが持つギネス世界記録

岩手県・花巻まつり
今まで祭りで、みこしを担いだ経験はありますか? 日本各地にはみこしがあって、TABIZINEの過去記事ではかつて、日本一重たい、茨城県の「平成神輿」を紹介しました。

そんな全国にあるみこしの中でも世界一と評価され、ギネス世界記録にも掲載されたみこし(祭り)があります。

宮沢賢治の生誕地である岩手県花巻市の「花巻まつり」で担ぎ出されるみこしは世界一といわれています。何が世界一なのでしょう。

ギネス世界記録の登録名は「Largest display of mikoshi」です。どんな日本語になるか予想付きますか?

世界最大数のみこしが一挙にまちを練り歩く

岩手県花巻市の花巻まつり
直訳すると「最大のみこし展示」でしょうか。実際の記録は、114基からなるみこしの集団がまちを練り歩いたその数の多さが世界記録に認定されています。

そもそも、花巻まつりは、430年の歴史を誇る伝統的な祭りで、毎年9月に開催されてきました。

花巻まつりの公式Facebookによると、その歴史ある祭りの中でみこしが登場した時期は1927年(昭和2年)。造り酒屋の多かった当時の花巻で、酒だるを使ったみこしが登場し、意気盛んな若者が担いで、祭りを盛り上げたところから歴史がスタートするそう。

その名残は現在も続いていて、御神体(ごしんたい)が乗る神社の宮みこしが主流ながら、たるみこしで参加する町内や職場もあるそう。

岩手日報によると、新型コロナウイルス感染症の影響でここ数年、中止になったり、規模が縮小されたりしてきました(みこしの練り歩きも中止)。しかし、2023年(令和5年)はいよいよ9月8日(金)〜10日(日)に通常開催となります。

もともと、日本特有の文化なので、世界一という表現はおかしいかもしれませんが、世界一の規模を誇るみこしが花巻市にあると考え、旅の計画を今から練ってみてはいかがでしょうか。

世界が、いつもどおりのにぎわいを取り戻していく様子を、花巻まつりで体感しても楽しいかもしれませんね。

[参考]
Largest display of mikoshi – Guinness World Records
花巻まつり – 花巻の旅
【花巻まつり実行委員会からのお知らせ】令和5年度花巻まつりを開催します(9月8日・9日・10日) – 花巻市
花巻まつりが4年ぶり通常開催 新型コロナ収束傾向を踏まえ – 岩手日報
岩手「花巻まつり」が3年ぶりに開催!絢爛豪華な山車で華やぐ花巻の街 – オマツリジャパン
Hanamaki Mikoshi: Experience a world record-breaking parade(Hanamaki Tourism Association) – Travel To Tohoku

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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