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世界一広い百貨店
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世界のデパートといえば、どこを思い出しますか? イギリスの「ハロッズ」や「セルフリッジ」、フランスの「ル・ボン・マルシェ」や「オ・プランタン」、中国の「SKP」、香港の「レーン・クロフォード」、ロシアの「グム百貨店」などでしょうか。
日本の百貨店では、「高島屋」「伊勢丹」などが思い浮かぶと思います。西武池袋線の沿線で生まれ育った筆者の場合は「西武」の印象が強いです。デパートといっても、それこそ世界中にいくつも存在するわけです。
その数あるデパートの中で、広さ世界一を誇るデパートといえば、どこかご存じでしょうか?
基本的に百貨店は、
<百貨店(なんでもそろっている店の意)>(小学館『日本大百科全書』より引用)
とあるように、いろいろそろっているお店なので、大前提として広い印象があります。
その広い百貨店の中でも「世界一広い百貨店」としてギネス世界記録にも登録される百貨店は、どこの国のなんというデパートなのでしょうか?
東京ドーム6個分以上の広さ
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ギネス世界記録の公式サイトを見ると、記録保持者の名前は「SHINSEGAE CENTUMCITY DEPARTMENT STORE」と書かれています。後半の「デパートメント・ストア」は読めますが、前半部がちょっとわかりづらいです。
「シンセガエ?」とローマ字風には読めます。どうなのでしょうか。答えは、「新世界(シンセゲ)のセンタムシティ店」で、店内の広さが29万3,905平方メートルに達します。
『小学館の図鑑NEO+ぷらす もっとくらべる図鑑』によると、東京ドームの広さは4万6,755平方メートル。東京ドーム6個分以上の広さになる計算ですね。
世界で最も小さい国のバチカン市国と比べるとどうでしょうか? 外務省によると、その広さは約44万平方メートルとされています。さすがに、バチカン市国ほどではないものの「国家」の広さにもだいぶ近付いている印象です。
三越の百貨店が源流
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この新世界センタムシティ店は一体、どこの国にあるのでしょうか? 答えは、韓国の釜山。釜山とは、韓国の南東端にある港湾都市で、日本の福岡とフェリーでつながっているまちです。
韓国に初めて百貨店ができた時期は、日本による韓国併合の時代でした。1930年代に三越が京城に百貨店をつくり、その百貨店が戦後、韓国人経営者の手に渡ります。1963年(昭和38年)にサムスングループの傘下に入るとともに現在の名前になり、その後、独立を果たし、韓国各地に店舗を展開していきます。
新世界センタムシティ店は2009年(平成21年)に誕生し、世界一の広さを誇る百貨店としてギネス世界記録に認定されました。ファッションから本、キッチンウエア、おもちゃ売り場はもちろん、スパや屋上のゴルフ練習場まで店内にあるようです。
韓国の釜山を訪れた際には、その世界一の広さをぜひ、体感してくださいね。
[参考]
※ Centum City – Shinsegae
※ 韓国の百貨店、新型コロナ乗り越え、上昇機運 – AFP
※ Largest department store – Guinness World Records
※ バチカン基礎データ – 外務省
※ 地域ガイド – 韓国観光公社
※ Shinsegae Department Store – Seoul Tourism Organization
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