「ヘンリー・パスポート・インデックス」とは?
「ヘンリー・パスポート・インデックス」は、イギリスのコンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」が、国際航空運送協会(IATA)の公式データに基づいて毎年2回公表しているパスポート指数です。対象となる渡航先は227の国と地域。ビザなしでアクセスできる渡航先数の多い順にランキングしています。
日本は前回、2023年7月のランキングでは3位に後退しましたが、その前は6年連続で首位を維持していました。今回再び首位に返り咲き、世界最強のパスポートとなっています。
第1位 フランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペイン(194カ国・地域)
1位は、フランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペインの6カ国が並びました。6カ国が首位の座を分け合ったのは前例のないことです。これらの国は、世界227のうち194の渡航先にビザなしでアクセスできます。
第2位 韓国、スウェーデン、フィンランド(193カ国・地域)
2位は韓国、スウェーデン、フィンランドの3カ国。193カ国・地域へのビザなしアクセスが可能です。
第3位 オーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダ(192カ国・地域)
オーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダの4カ国が3位を分け合いました。これらの国は、192カ所へのビザなし渡航が可能です。
上位と下位の格差が広がっている
ヘンリー・アンド・パートナーズ会長でパスポート・インデックスの考案者であるクリスチャン・H・ケーリン博士によると、19年間のランキングの歴史における一般的な傾向として、旅行の自由は拡大の方向に向かっているそうです。にもかかわらず、ランキングの上位と下位の国の間のモビリティー格差は現在、これまで以上に広がっているといいます。
「旅行者がビザなしでアクセスできるデスティネーションの平均数は、2006年の58から2024年には111と、ほぼ2倍になりました。しかし、新年を迎えるに当たり、トップ各国がビザなしで旅行できるデスティネーションは驚くべきことにアフガニスタンを166も上回っています。アフガニスタンはビザなしでアクセスできる国はわずか28にとどまり、順位は最下位です」
ビザなしで194もの国・地域へ行ける日本のパスポート。あなたは、次にどの国・地域へ行きますか? TABIZINEの海外記事も参考にしてみてくださいね。
[出典]
The Henley Passport Index|Henley & Partners
[参考]
これが2024年の世界最強(と最弱)のパスポート|Henley & Partners