【瀬戸内海の島をつなぐ映えルート「しまなみ海道」絶景グルメ7選】「今治・しまなみ自転車大使」道端カレンさんに教えてもらいました

ホノルルマラソン惨敗からトラアスロンに挑戦、自転車と出会う

道端カレンさんは、モデルとして活躍しながら、トライアスロンなどに挑戦するアスリートとしても活動しています。

もともとは、TV番組の企画で2011年にホノルルマラソンに初挑戦したことが自転車と出会うきっかけ。マラソンで好成績を残したいと、毎日走っていることをX（旧Twitter）に投稿。それを見た友人から「トライアスロンにも挑戦してみれば？ 一緒に大会に出よう」と誘われ、トライアスロンスクールに入り、ロードバイクを始めたカレンさん。

自転車で全国を回るうち、「瀬戸内しまなみ海道」の美しさに感動し、何度も訪れるようになりました。

今では、サイクリングコースがしっかり整備されていて、世界中からサイクリストが訪れる聖地となっています。

必要なものはレンタルできるので、手ぶらで行くことも可能

しまなみ海道には、公営も含めていくつもレンタサイクルステーションがあり、今治や尾道の駅で自転車やヘルメットなど、必要なものがすべてレンタルできるので、手ぶらで気軽に訪れることができます。

道端カレンさんは、今治伯方島トライアスロンが開始した2017年から参加し、過去3回出場。しまなみ海道サイクリングロケにも起用され、今治市及びしまなみ海道サイクリングに人一倍の愛着を持っています。

2019年度には、自転車活用推進研究会が選定する8代目「自転車名人」に選ばれているほど、今や自転車のエキスパート。そんなバックグラウンドから、2020年より「今治・しまなみ自転車大使」に選ばれました。今では、穴場から王道まで知らないところはないほど、しまなみ海道に魅了されているとのこと。

いくつもの橋を渡る壮大なコース！海を眺めながら走る醍醐味

しまなみ海道は、レンタサイクルの種類も豊富で、レベルに合わせてクロスバイクやEバイクもあります。片道での返却や途中でピックアップしてもらえるサービスもあるため、往復を走る体力がなくても自分のペースでOK。アップダウンもあまりなくて初心者向きのルートになっています。橋の上はサイクリングコースなので、絶景を眺めながら車を気にせずに走ることができ快適です。いくつもの橋を渡る壮大なコース。海を眺めながら走る醍醐味をぜひ、味わってみてください。

道端カレンさんおすすめ！しまなみ海道の絶景グルメスポット7選

【1】道の駅よしうみいきいき館｜海を眺めながらバーベキュー

海を眺めながら瀬戸内の海の幸をバーベキューで堪能できる「よしうみいきいき館」。友達とも家族とも、そしておひとり様でも楽しめます。何より新鮮な地元の魚貝が手頃な値段で食べられるのが魅力です。

昨年のお盆の時期に子どもたちとしまなみ海道に来た際にも、ここでバーベキューランチを楽しみました！ 多種の魚介類や季節の鮮魚、肉など、お好みの食材を選んで七輪でバーベキュー。

一番人気は、海鮮肉盛りスペシャルコース（3,300円）で、鮑が入った贅沢なコース、肉をメインにしたコースもあります。旬の魚や貝類のお刺身もおすすめです。

売店、フードコート、レストランもあり、新鮮な魚介料理をさまざまに満喫することができます。

また、日本三大急潮流のひとつ「来島海峡」の急流を間近に体験できる「しまなみ来島海峡遊覧船」で迫力満点の体験もおすすめです。

瀬戸内の多島美の絶景を堪能しながら、来島海峡大橋を真下から見る貴重な体験（橋くぐり）や、今治の象徴である造船所群を湾内から見学可能。

村上海賊の居城跡「来島」や砲台跡などが残る「小島」など、歴史的にも興味深い来島海峡の島々を巡ります。

【2】cafe Shozan（カフェショーザン）｜目の前に海が広がる映えカフェ

大島の「cafe Shozan」は、海側は全面窓。海が180度眺められる最高のロケーションでランチを満喫できます。目の前に海が広がって写真映えは抜群。とてもお洒落なカフェです。トースト、パスタ、カレー数種にサラダやドリンクがついたセットやケーキセットメニュー（800円〜）があり、カレーやパスタをよくいただきます。

神奈川から大島に移住してきたご夫婦が営んでおり、店舗のほとんどを自力で作ったというこだわりの空間には、動物キャラや壁一面に本が並び、オーナーのセンスが素敵です。海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのに最高のロケーションで癒されます。

【3】遠見茶屋｜風通しのいいテラスで瀬戸内海を一望！

今1番気になっているカフェレストランが、カレイ山展望台東側の絶景が眺められる位置に立つ「遠見茶屋」。

オープンデッキからは、海賊の島・能島、漁船が集まる宮窪港など、さらには、石鎚山をはじめとする遠くの四国山地まで一望することができます。

能島に湧き上がる潮流からの爽やかな空気のなか、鳥のさえずりを聞きながら、刻々と変化する宮窪瀬戸の潮流を眺める。癒しと絶景でゆったりと島時間を過ごせます。

1日20食限定の人気メニュー、本日の島ごはんプレートを味わってみてください。

【4】Patisserie T’s Cafe 玉屋｜オーシャンビューで絶品スイーツを

伯方島でこんなにもおいしいケーキを食べられるなんて……！ と感動したほど本格的パティスリーです。

こちらも海を見ながらのんびりと過ごすことができるカフェ。店舗の奥にはオーシャンビューのイートインスペースがあります。

もともとは和菓子屋がルーツで、木浦の小さなケーキ屋店は知る人ぞ知る店。今治からわざに買いに行く人がいるくらいの人気でしたが、2007年、有津に移転オープン。海沿いの絶好のロケーションにカフェとして生まれ変わりました。

ショートケーキやエクレアのほか、イチゴや桃など季節のフルーツを贅沢に使ったケーキが並びます。手淹れのドリップコーヒーとともに、海に癒やされながらケーキで和みのひとときを。

【5】魚常梅が花｜今治名物の鯛料理や海鮮料理を

今治と言えば鯛料理。ここではおいしい鯛づくし膳や海鮮料理が楽しめます。高台にあって、部屋から見える景色も最高です。

島の小さな魚屋からスタート。個室・宴会場は全てオーシャンビューで、瀬戸内海を一望できる寿司・海鮮料理店として生まれ変わりました。

カウンター席に座れば、直径2ｍの水槽で泳ぐ鯛やヒラメを目の前に、新鮮なネタを握ってもらう贅沢な時間が流れます。

高台からは瀬戸内海の多島美の眺めを満喫。潮が動いている時と動いていない時で変わる景色も見応え満点。

60名収容可能な2階の大広間からは、石鎚連峰が一望でき、晴れの日には、瀬戸内の美しいパノラマが広がります。

【6】WAKKA｜サイクリング総合施設でブイヤベースに本格コーヒー

しまなみ海道の真ん中にある、大三島のサイクリング総合施設です。宿泊施設とカフェがあり、泊まったことはないのですが、お茶を飲みに何度か行ったことがあります。

自転車と一緒に泊まることができ、グランピングを楽しむこともできますので、ぜひ、体験してみてください。

前桟橋から船に乗って釣りにいく体験もこの施設ならでは。昔から高根島で行われている漁法「スキアミ」体験や無人島・古城島までSUPで冒険など、しまなみ海道の豊かな海に触れるアクティビティも満載です。

宿泊は、しまなみで最も美しいといわれる多々羅大橋を借景として、しまなみの絶景が満喫できるレジデンス（洋室）をはじめ、瀬戸内海、多々羅大橋、生口島などの島々、本州などを望む、全室オーシャンビューのコテージとドームテントがあります。

瀬戸内の海を目の前に、しまなみ産の食材を使った料理を味わえるカフェでは、日本トップクラスのバリスタが監修した本格的なコーヒーを楽しむこともできます。

また、冬のお楽しみは、伊勢海老、あこう、鯛など、愛媛の海の幸をぞんぶんに味わうブイヤベース。

コテージとテントのデッキでは、地元食材をふんだんに用いたバーベキューも楽しめます。

海と愛車の自転車を見ながら地元の食材に舌鼓。サイクリングのほかにも、農業体験、マリンスポーツ、うさぎ島ツアーなどアクティビティも多数。しまなみの魅力を満喫することができます。

【7】村上井盛堂｜白餡がおいしい「神島まんじゅう」

大正12年創業の「村上井盛堂」は、大三島では一番の老舗で、本店は大山祇神社参道中、大山祇神社正面に支店があります。

おすすめは、神島まんじゅう。おみやげにぴったりです。大三島でとれたみかんの花の蜂蜜が香るカステラの生地に、しっとりとした白餡を詰め焼き上げたおまんじゅう。甘さ控えめの白餡がとてもおいしいです。

大三島でしか買うことができませんので、ぜひ立ち寄ってみてください。10個箱入り910円（税込）。

海が恋しくなる季節になりましたね。今年は、「瀬戸内しまなみ海道」で潮風に吹かれながらサイクリングに挑戦してみてはいかがでしょうか？

また、10月27日（日）には、高速道路（しまなみ海道）を封鎖して、国際サイクリング大会が予定されています。興味のある方は、公式ホームページをチェックしてみてください。
 

PROFILE

Miki D'Angelo Yamashita

Miki D'Angelo Yamashita ジャーナリスト

コロンビア大学、パリ政治学院修士。新聞社勤務、記者、週刊誌、書籍編集者歴任。外交、国際政治、舞台芸術、食、旅、映画、アートなどを担当。旅ガイド本多数編集。親の転勤が多く、国内外の各地で育つ。世界の島巡り好き。

コロンビア大学、パリ政治学院修士。新聞社勤務、記者、週刊誌、書籍編集者歴任。外交、国際政治、舞台芸術、食、旅、映画、アートなどを担当。旅ガイド本多数編集。親の転勤が多く、国内外の各地で育つ。世界の島巡り好き。