ベトナムのアメリカンドリーム!おじさんの塩コーヒーが大流行!そのお味とは?【ロンおじさんの塩コーヒー】

Posted by: もろたけいこ

掲載日: Sep 28th, 2024

ベトナムが、コーヒー豆の生産量で世界2位ということはご存じでしょうか? 実はコーヒー大国・ベトナムは至る所にカフェがあり、コーヒーのメニューが充実! その中で、ベトナム全土で人気を集めるメニューが「塩コーヒー」。数多のカフェで楽しむことができますが、ベトナム人の若者たちに支持を集めるのが『Ca Phe Muoi Chu Long(カフェムォイチュッロン)』。日本語訳すると、「ロンおじさんの塩コーヒー」。なぜ、このお店が人気なのか? そこには、アメリカンドリームならぬエピソードが潜んでいるようで…!? 塩コーヒーの魅力と共に解き明かしていきます。

ロンおじさんの塩コーヒー ベトナム

塩コーヒーとは!?

ロンおじさんの塩コーヒー ベトナム 
塩コーヒーとは、コーヒーにコンデンスミルクを加え、その上に塩クリームをのせて作られるものです。ミルクと滑らかな口触りのクリームがコーヒーの苦味を和らげる一方で、塩は甘みを増す効果があるそうで、暑いホーチミンでのリフレッシュドリンクにピッタリ!

ベトナムの中部にあるフエで人気を博し、その後、大都市・ホーチミンはじめベトナム全土で人気を博し、2024年5月には、ベトナムのスターバックスでも独自の塩コーヒーを発売し、このトレンドに参入したそうです。

ロンおじさんの塩コーヒーとは?

ロンおじさんの塩コーヒー ベトナム 外観
ロンおじさんの塩コーヒーこと、Ca Phe Muoi Chu Long(カフェムォイチュッロン)は、現在ホーチミン市を中心に約20店舗ほどが展開する今や人気店。その人気は味だけでなく、ロンおじさんのサクセスストーリーがあります。

    ロンおじさんは「コーヒーには「縁」がある」と考え、孫もいる年齢になってから、路上コーヒー販売をスタート。自らコーヒーを淹れてお客に提供することはロンおじさんにとって喜びであり、老後に必要なお金を稼ぐ手段でした。ロンおじさんは肉体労働の出身で貯金もあまりなかったので、蓄えもなく、拡大する手段もなかった一方で、コーヒーでお客さんを魅了することだけを望み、子どもたちもお店を手伝いました。そんな時、孫たちがロンおじさんの様子をTikTokに投稿したところ大バズり! 家族愛と年齢を問わずチャレンジするロンおじさんの様子、そしてロンおじさんの人柄に胸打たれ、若者たちが支持するお店となっていったのです。

ロンおじさんのお店は拡大していき、さらには塩コーヒーでの成功を元手に、貧しい人たちのための無料食堂を開業するなどの活動も行っており、ますます人気を博しているそう。そんなバックグラウンドを聞くと、塩コーヒーを飲む際にロンおじさんのお店を選ぶことで何か役に立てるかなという気持ちになれますよね。

そんなロンおじさんのお店のお味は?

ロンおじさんの塩コーヒー ベトナム ホーチミン

ホーチミンにある中でも大通りに面したお店に訪れました。そこにはおじさんの顔写真も! ベトナム語がわからなくても「ロンおじさんのお店」というのがわかりやすいですね。

お店では丁寧にコーヒーを淹れ、クリームを入れて完成! およそコーヒー:クリームが6:4でした。ベトナムで塩コーヒーを飲む時の注意は、ストローでゆっくりと氷を溶かしつつ、塩クリームとベトナムコーヒーを混ぜながら飲むこと。暑いベトナムだと一気に飲んで喉を潤したくなりますが、コーヒーの量は通常のカップに対して6割しか入っていないのもあり、クリームと氷を溶かしながら時間をかけて飲むのがコツです。

ロンおじさんの塩コーヒーは、塩味もしっかり感じながら、コーヒーの苦味も感じられてとてもおいしい! 値段も1万5000ドン(約88円)とお手頃プライス。ベトナムでは、塩コーヒーの飲み過ぎ注意が健康問題に発展しているそうで、私たちも安い、そしておいしいからといって飲み過ぎないように気をつけたいところ。

ロンおじさんの塩コーヒー ベトナム 

人気の塩コーヒーの裏側にこんなエピソードがを知るだけで、訪れるのが楽しくなるはず! ぜひ、ベトナムに行った先は立ち寄ってみては?

<私が訪れたお店>
Cafe Muối Chú Long
所在地 6B Công Trường Quốc Tế, Phường 6, Quận 3, Hồ Chí Minh, ベトナム
営業時間 5:00~22:00
http://www.caphemuoichulong.com/

©︎Keiko Morota

PROFILE

もろたけいこ

Keiko Morota ライター/テレビプロデューサー

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

某キー局勤務・ドラマプロデューサー。多忙な仕事のスキマ時間で旅をするスキマトラベラー。世界一周も2回経験し、81カ国渡航・行っていない大陸は南極だけ。女性誌の読者モデルを務め、旅とファッションも諦めず、時にはバックパックも背負う冒険家スタイル。最近はマイルハックも勉強中でお得に旅する方法を追求中。

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