【2024年】サマータイム・ウインタータイムの切り替わりはいつ?日程や歴史についても解説!

Posted by: 土田洋祐

掲載日: Sep 25th, 2024

2024年も後半にさしかかる今、来たる年末年始を海外で過ごす予定の人もいるのではないでしょうか? ただその際には、アメリカやヨーロッパなど欧米諸国を中心に実施されている「サマータイム・ウインタータイム」について注意が必要です。ここでは、2024年の切り替わりの日程や注意点について紹介します。

時計ver2

2024年のサマータイムとウインタータイムの切り替わりはいつ?

時計
アメリカをはじめ、ヨーロッパ諸国やオーストラリアやニュージーランドでは、季節によって時刻が変動する「サマータイム・ウインタータイム(※)」という制度があります。

アメリカを例に挙げると、サマータイムの期間は3月の第二日曜日~11月の第一日曜日と定められており、一方でその期間以外はウインタータイムとされています。

具体的な日時でいうと、2024年3月10日(日)に開始し、同年の11月3日(日)の期間がアメリカのサマータイム期間となっています。

そのほかの主要な国と地域のサマータイムとウインタータイムの期間や、日時は以下の通りです。なお北半球と南半球は季節が逆転しているため、それに応じて期間も大きく異なります。

各国のサマータイムの期間
アメリカ:2024年3月10日(日)~2024年11月3日(日)
ヨーロッパ諸国:2024年3月31日(日)~2024年10月27日(日)
オーストラリア:2024年10月6日(日)~2024年4月6日(日)
ニュージーランド:2024年9月29日(日)~2024年4月6日(日)

※アメリカでは夏時間「デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time)」と呼ばれることもあります。

期間が切り替わるときに何が起こる?

サマータイム
一般的にサマータイム期間はそれまでの期間中より時間を1時間進め、ウインタータイム期間は、進んでいた時間を1時間戻します。

つまり、13時だった時間がサマータイム期間中になると、1時間進んだ14時になるということです。

現在では、自動でサマータイムとウインタータイムが切り替わる時計が多く普及していますが、古くは切り替わるタイミングで時計の針を進めたり、戻したりすることが風物詩でもあったとのこと。

フライト時刻や営業時間に注意!

jfk空港
©Kate Scott
先述した通り、様々な地域や国で実施されているサマータイム・ウインタータイム制度ですが、実は同じ国内でも州や地方によっては実施されていない、もしくは廃止されていることもあります。

これによって生じる代表的なトラブルは時刻のズレです。例えば、導入されていない地域と、導入されているかつ飛行機出発する地域では、1時間の時間のズレが生じてしまいます。

もしそのことに気がついてなければ、搭乗時刻やフライトに間に合わない危険性があります。特に制度が導入されていない私たち日本人にとっては慣れていないので、海外旅行の際には注意が必要です。

そもそもサマータイムってなんのためにある?

日本ではなじみのない「サマータイム・ウインタータイム」ですが、そもそもどういうものなのでしょう?

サマータイムとは、日照時間が長い夏季の時間を1時間増やすことで、太陽の出ている明るい時間を有効活用するための制度、というのが一般的な定義です。

そもそもは第一次世界大戦中に燃料や資材を節約するために導入が開始した、とされており、現在においてもエネルギーの効率化をはじめ、生活の質の改善を図るために実施されています。

具体的なサマータイム・ウインタータイムのメリットは、日照時間によるエネルギー節約、視認性のよさを活かした交通トラブルの防止や、犯罪率の低下などがあります。

サマータイムは近い未来に廃止される?

サマータイム廃止
現在、サマータイム・ウインタータイムを導入している地域や国では、しばし制度の廃止を提案・議論する動きがあります。

実際にヨーロッパ連合(EU)では、廃止法案が2018年にまとめられています。(コロナ流行や情勢不安などを理由に廃止実施は延期中)

くれぐれも海外渡航を計画している人は、頭の片隅にこの制度のことを置いて、損やトラブルに注意して素敵な旅を楽しみましょう。

[Photo by Shutterstock]

PROFILE

土田洋祐

Yosuke Tsuchida ライター

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

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