【入場無料!大人の社会科見学】人気民族衣装TOP3は?JICA地球ひろば現地ルポ|市ヶ谷

Posted by: Mayumi.W

掲載日: May 29th, 2025

市ヶ谷にあるJICA地球ひろばは、入場無料でSDGsや世界が抱える問題を「さわって・見て・聞いて・食べて」学べる体験型施設。 クイズや体験型の展示、実際に着られる可愛すぎる民族衣装など、大人にも学びと発見が満載の知られざるスポットです。今回はそんな地球ひろばに、実際に足を運んで現地ルポ! 楽しみながら、世界の課題に触れてみませんか?

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 地球ナビ

さわって・見て・聞いて・食べて世界を知る「JICA地球ひろば」

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 入り口 クイズ

今回訪れたのは、国際協力機構JICAが運営する「JICA地球ひろば」。SDGsや世界の貧困について、漠然とした問題意識はあっても実際に理解しようとするとなかなか難しく感じてしまいますよね。そんな人におすすめなのがこちらの施設です。ここでは世界が抱える様々な問題について、さわって、見て、聞いて、食べるという体験を通して学ぶことができます。

来館者は、通常小学生や中高生、大学生などが多いそうですが、なかなかどうして大人が訪れても楽しいスポットなのです。

カラフルで楽しい展示たち

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 入り口

入り口では民族衣装を着た人のパネルがお出迎え。カラフルで可愛いイラストです。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 展示入り口

中に入って地球が描かれた入り口から続いているのは展示のある「JICA地球ひろば」。

【入場無料!大人の社会科見学】人気民族衣装TOP3は?JICAの地球ひろば現地ルポ|市ヶ谷 地球ナビ 

天井の高い明るいスペースにある大きな地球儀と大きなディスプレイが設置された「地球ナビ」が目印です。タッチパネルを操作すると、球体LEDディスプレイの地球儀とスクリーンに映像が反映されます。部屋の壁にはクイズが書かれたカラフルなパネルが並んでいました。

今回は「人間の安全保障」をテーマとした通常の基本展示でした。「人間の安全保障」とは、貧困、飢餓、紛争などのあらゆる脅威から人々を守り、それに対する能力が身に着けられる手伝いをすることで、自由と尊厳を持って生きられる社会を築くことを目指す考え方です。テーマは期間ごとに変わり、レイアウトやディスプレイもガラリと変わるので、行くたびに新しい発見ができそう。

さらに奥の部屋には、世界が抱えている課題を体験を交えわかりやすく学べるブースが並んでいます。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 学校展示

こちらはアフリカの小学校を再現したブース。机や椅子は実際に海外で使われているものと同じものだそう。物が貴重な発展途上国では、このサイズの長椅子であれば、1脚に4人の子どもが座って勉強することもあるのだそう。

【入場無料!大人の社会科見学】人気民族衣装TOP3は?JICAの地球ひろば現地ルポ|市ヶ谷 黒板
黒板に書かれた式は先生が書いたものも含め、間違っています。発展途上国では、教育を与える方もなかなか正しい教育を受けられていません。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 学校ノートの代わりの板

また、紙は貴重なので、ノートの代わりに写真のような板や瓶の王冠をおはじきの代わりに利用して数などを学びます。板書を記録できないため復習が難しく、学習の効果が上がりません。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場  蚊帳

中央には日本の企業が開発した防虫蚊帳。マラリアで苦しむ発展途上国の人たちを日本の技術が救っています。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 楽器

モーコック

世界の楽器に実際にさわれるコーナー。雨の音のような繊細な美しい音色を奏でるレインスティックやカエルの鳴き声のような音が出る楽器「モーコック」など日本ではあまり見かけたことがない楽器が展示されていました。こちらにある「モーコック」は魚の形ですが、現地ではカエルの形のものが多いのだとか。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 立体パズル

キューブを組み立てるパズル。子どもたちに人気だそうです。

2階に上がった奥にある食のゾーン「J’s Cafe」(食堂)。

【入場無料!大人の社会科見学】人気民族衣装TOP3は?JICAの地球ひろば現地ルポ|市ヶ谷 JICAのJsカフェ 大使館お墨付きメニュー 700円

大使館お墨付きメニュー 700円(税込)

ここでは、施設のイベントと連動した開発途上国のメニューがいただけます。メニューはどれも本格的。大使館お墨付きメニューやエスニックランチセットなど、人気が高く売り切れてしまうメニューもあるので、早めのランチがおすすめです。フェアトレード商品も販売しているので、お買い物も楽しめます。展示を見た後はぜひ食から世界への知識を深めてくださいね! 営業は、平日ランチタイムのみ。「J’s Cafe」の食事も楽しみたい人は、ぜひ平日を狙ってくださいね。

人気の展示はコレ!

数々の展示の中でも特に人気の高い展示を教えてもらいました。どれも楽しみながら知識欲を満たしてくれるものばかりです。

SDGsダッシュボード

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 SDGsパネル フィンランド

中高生に人気だという、SDGsダッシュボードは、それぞれの国のカードを差し込むと世界各国のSDGs達成状況がわかります。167カ国中1位はフィンランド。ほとんどの項目が「目標に達している」の緑色か、「努力を要する」の黄色となっています。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 アフガニスタン SDGsパネル

こちらは162位のアフガニスタン。ほとんどが「達成まで程遠い」の赤色。いくつかは「測定不能」のグレーでした。

さて日本は何位でしょう? 筆者は100位と予測。正解は……。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 SDGsパネル 日本

18位! 思ったより高い結果に驚きました。職員さんのお話では、実際の順位より高く回答した人はいないのだとか。日本人はもっと自信を持っていいのかもしれません。

相互依存ブース

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 相互依存 自給率 バーコードリーダー

こちらのブースは日本の食料自給率について知ることができるブース。食品サンプルについているバーコードをリーダーにかざすとモニターに原材料の産地が表示されます。和食であっても、原材料は世界の国々から輸入したものが半分以上を占めているのだそう。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 相互依存 国産のみのメニュー

もし輸入が止まり日本産の食料だけで日々の食事を賄うとすると、おいもとりんごのみといった質素なメニューになってしまいます。今の豊かな食卓は海外と日本の相互の協力があってこそなのですね。

水ブース

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 水のブース

安全な水が確保できない発展途上国の人たちは、毎日遠くまで水を汲みに行かなければなりません。こちらはそんな水汲みを体感できる装置。バケツを持ってみるとかなり重たいです。毎日遠くまで水を汲みに行き、戻ってくることを1日4回繰り返さなくてはいけないのだそう。これでは、1日のうちのかなりの時間を使ってしまいます。

水の大切さを身をもって感じることのできる体験でした。

教育ブース

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 薬 スワヒリ語

日本の識字率は100パーセントに近い数字ですが、発展途上の国ではまだまだ文字の読めない人が多く存在します。例えば熱を出したとき、解熱剤を飲みたくても文字が読めないと間違ったものを選んでしまうことも。ボックスにはスワヒリ語で薬の名前が書かれた3つの薬ビンが入っています。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 農薬

もし文字が読めなかったら、薬だと思ったものが農薬である危険も……。充分な教育を受けられないことで、命を落とすことさえあるのです。

民族衣装を纏って現地気分

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 民族衣装j

地球ひろばには世界の民族衣装が実際に着られるコーナーも。各国の個性があふれ、それぞれに素敵な衣装がラインナップしています。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 民族衣装 靴

靴や帽子も日本にはあまりないデザイン。異国の雰囲気が漂います。

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 民族衣装 花冠

地球ひろば推進課 白浜 愛唯さん

ウクライナの少女や未婚の女性がつける花冠「ヴィノク」。実際には本物の花で作られます。展示のものは、ウクライナ避難民の方が作ってくれたそう。こんな素敵なリースを身につけたら気分も華やぎますよね。

民族衣装人気TOP3

中でも人気の衣装TOP3を教えてもらいました。

【1位】メキシコ

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 メキシコ 民族衣装

1位に選ばれたのは、鮮やかな色使いが目を引くメキシコの民族衣装。ベストと大きな帽子が陽気な気分を盛り上げてくれますよ。

【2位】カザフスタン

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 ローブ
刺繍の入ったシックな色使いのガウンは、魔法使いや王様のローブのような風格があります。ユニークな形の帽子がセットになっていてなんとも不思議な雰囲気。

【3位】各国のワンピース

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 民族衣装 モロッコ

3位はワンピース。色々な国のものがそろっているので、選ぶのも楽しいですよ。こちらはモロッコの民族衣装。ミントグリーンの生地にピンクの刺繍がおしゃれ!

【市ヶ谷】<入場料無料>JICAの地球広場 民族衣装 モロッコ フード

フードが付いているのも可愛いですよね。おしゃれをすると気持ちがウキウキするのは万国共通!

今までで一番反響のあった展示は?

今までで一番反響のあった企画は「難民企画展」。もしも自分が難民だったらどんな生活になるのかを体験を通して知ることのできる企画です。現在では広尾にある聖心女子大学に展示を貸し出しているそう。入場料無料で体験できるので、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。

混雑するのはいつ?

火曜から金曜は団体のお客さんが多く、午前中からお昼前後が混んでいるそう。土曜日は個人見学のお客さんが多く、比較的午後に来場する人が多いので、平日の午後か、土曜の午前中が狙い目かもしれません。

地球ひろばの展示は全て無料! 見応えのある展示がたくさんあるので、お出かけの途中でふらりと寄ってみては? Instagramでも情報を発信しているので、こちらもチェックしてみてくださいね。

JICA地球ひろば
東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
体験ゾーン(展示・相談スペース)(1階)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:毎月第1・3日曜日 年末年始
J’s Cafe(2階)
営業時間:平日:11:30〜14:00
※J’s Cafeは平日ランチタイムのみの営業です。
https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/index.html
PROFILE

Mayumi.W

Mayumi.W ライター

夫一人、子ども一人、犬一匹と一緒に暮らしています。いつでも楽しいことを模索中。ストレスは歌って発散。大体いつも歌ってます。

夫一人、子ども一人、犬一匹と一緒に暮らしています。いつでも楽しいことを模索中。ストレスは歌って発散。大体いつも歌ってます。

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