【島根県・隠岐諸島「松葉ガニ漁」解禁】鮮度と美しさが別格!その理由は伝統の篭漁にあった

Posted by: TABIZINE編集部

掲載日: Dec 1st, 2025

島根県・隠岐諸島に冬の訪れを告げる「松葉ガニ漁」。隠岐近海で2025年11月23日より本格的に解禁され、11月26日には初売りを迎えました。隠岐プラザホテルでも、毎年この時期に隠岐を代表する冬の味覚・松葉ガニを楽しむことができ、今季も極上の味わいが期待されます。

日本海屈指の好漁場が育む!別格の松葉ガニ


隠岐近海は、日本海の中でも特にズワイガニの生育に適した環境が整うエリア。深海から栄養を含んだ海水が湧き上がる「湧昇流」により、海中には豊富な栄養塩が行き渡ります。

さらに、ズワイガニが最も好む水温0~3℃の冷たい海域が広がり、島々の森から流れ込む栄養分も相まって、身入り・甘みともに優れた松葉ガニが育ちます。

島根ならではの伝統漁法「カニ篭漁」が品質を守る


隠岐の松葉ガニを語るうえで欠かせないのが、島根県独自の「カニ篭漁」。海底に設置した篭の中に、カニが自ら入るのを待つ漁法で、一般的な底引き網漁とは異なる特徴があります。

  • 甲羅や脚に傷がつきにくい
  • ストレスが少なく、活きたまま水揚げできる
  • 砂噛みがほとんどなく、味噌の風味が保たれる


この漁法により、見た目の美しさと味のよさを兼ね備えた松葉ガニが水揚げされます。

水揚げから流通まで鮮度を極限まで追求


隠岐の漁場は港から非常に近く、漁獲された松葉ガニは生きたまま港へと運ばれます。鮮度が味を大きく左右するカニにとって、これは最大の強み。「カニは生き腐れ」とも言われるほど繊細な食材だからこそ、隠岐の松葉ガニは抜群の状態で流通します。

厳選されたものだけに許される“隠岐松葉ガニ”の称号

隠岐近海で獲れたズワイガニのすべてが「隠岐松葉ガニ」を名乗れるわけではありません。厳しい基準をクリアした個体のみが認定され、700g以上のものには船名とブランド名が記された青いタグが付けられます。

中でも、最終脱皮を終え、サイズ・身入りともに優れた特大サイズは、最高級品として扱われる希少な存在です。

繊細な甘みと濃厚な味噌!冬にしか出会えない贅沢

隠岐松葉ガニの魅力は、口に含んだ瞬間に広がる上品な甘みと、奥行きのある濃厚なカニ味噌。茹でガニや刺身、しゃぶしゃぶ、鍋など、シンプルな調理ほど素材のよさが際立ちます。

ずっしりと重みのある身と太く力強いハサミは、食べ応えも申し分なし。隠岐の冬を象徴する至宝として、多くの人を魅了し続けています。

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