
岡山で愛される「大手まんぢゅう」

天保8(1837)年に創業した老舗「大手饅頭伊部屋」の銘菓「大手まんぢゅう」。岡山城大手門の近くに店舗を構えたことが名前の由来と伝わり、当時からお茶会の席やお土産、贈答品として長く親しまれています。

日本全国で愛される「日本三大饅頭」の1つとして全国的にも高く評価されている和菓子。ギフトセットは10個入り(税込1,188円)から最大70個入り(税込8,316円)まで幅広く用意されています。
大手饅頭伊部屋 −京橋本店− (画像提供:大手饅頭伊部屋)
岡山市と倉敷市内を中心に県内に店舗を展開し、全国の百貨店や東京のアンテナショップ(とっとり・おかやま新橋館)で販売されています。
地元の方も試す食べ方5選

お菓子は1個ずつ梅の花のパッケージに包まれています。手のひらにコロンとのる小ぶりサイズもちょうどいい。

箱の中には“「大手まんぢゅう」の由来や食べ方”が紹介されたミニパンフレットもセット。観光客のお土産だけでなく、多くの県民の方にもお土産や贈答品として選ばれている銘菓。
なぜ県民にこんなにも支持されているのか。それには“地元の方ならではの食べ方やアレンジが隠されているのでは……”と推測。そこで、地元の方の食べ方と、パンフレットや公式サイトで紹介されているレシピを参考に5つの食べ方を試してみました!
その1:定番!そのまま
賞味期限は製造から7日間と少し短めの「大手まんぢゅう」。ゲットしたその日は、まずはそのままのお味を味わいましょう!

フルーツ王国・岡山ですが、実は“米どころ”でもあります。備前米から作る糀(こうじ)にもち米などを加えて甘酒に仕上げて、国産の小麦を混ぜて発酵し生地が完成。

こし餡には、北海道産小豆と高級砂糖「白双糖」を使用。水には岡山の名水『雄町の水』と同系の水脈の地下水を厳選するなど、すべての素材にこだわっています。薄く生地を伸ばし、こし餡を包み蒸し上げます。形や重さにズレがないか、常に職人さんが目を光らせているそうです!

極薄の皮はしっとりとした食感で、発酵の優しい香りが広がります。こし餡はくちどけが良く、甘さは控えめ。小豆の風味は上品で、後口が澄み切っています。岡山の名水と職人さんの丁寧な技によって、このクリアな余韻が生みだされているのだなぁと感じました。
その2:冷やす(冷蔵・冷凍)
地元の方が1番実行していると言える「冷やして食べる」方法。小箱のまま冷蔵庫か冷凍庫に入れるだけでOK!

(左)冷蔵庫、(右)冷凍庫で冷やした「大手まんぢゅう」。水分を含まないのでそのまま冷凍できます。

(左)冷蔵した方はこし餡がみっちり詰まり、ひんやりとした餡は口の温度でチョコレートのようにとろけてゆきます。
(右)冷凍した方は、解凍せずとも口の中で餡がホロホロッとほぐれるという新食感です! 常温よりも甘さがサッパリとして食べやすく、筆者もこの新しさに一瞬で心を奪われました!
賞味期限を少し延ばせるという理由も兼ねて「冷凍」はポピュラーな食べ方なのだそう!
その3:お汁粉風
地元の方には、お湯で溶いて即席の「お汁粉」も人気のようです。公式サイトには「3個分のあんこをお茶碗1杯分のお湯で溶く方法」と「皮をカットしてお汁粉にあんこだけを使う方法」が紹介されていました。

今回は、1個分のものと、ナイフで皮をカットしてこし餡と皮に分けたもの、合計2個分を使用。カットした方はあんこだけを使いますが、皮にもこし餡を少し残しておくのもプチポイント。次の“焼く”アレンジに利用できます!

あんこはさらっとお湯に溶けやすく、口当たりはなめらかでまろやかな甘みが体中に染みわたります。2個分でも充分甘く、少し塩を加えたときの甘じょっぱさもたまらない!
牛乳や豆乳を加えてお汁粉ラテにしたり、粒あんやお餅をトッピングして和カフェ風にアレンジするのもグッドです!
その4:トースター
小箱のまま電子レンジで軽く温める方法がありますが、「トースターで焼く」方法も一味違う楽しみ方です!

丸ごとほどよく焦げ目がつくまでトースターで焼くだけ。さらに、先ほどお汁粉でカットした皮も2cmほどの厚みに重ねて焼いてみます!

丸ごとをトーストした方は皮はモッチリ、中はトロトロという、定番のお味とまた違った食感と風味に。カットして短冊のような形の皮はポテトチップスみたいにパリパリで、甘酒のまろやかな風味をかみしめる新しいおやつに大変身!
こし餡を少し多めに残すことで、小豆と皮の香ばしい調和も味わえます。シンプルな焼き方でも、形状によってこんなにも違うのかと驚くことでしょう!
その5:カフェ風のアイス
倉敷市「大手まんぢゅうカフェ」と岡山市「雄町工場店」の限定メニュー「大手まんぢゅうソフト」に少しでも近づけたくて、最後は「あんこマーブルプレート」のアレンジにチャレンジ!

バニラアイス(1カップ)に、「大手まんぢゅう」(3〜4個)をざっくり混ぜるだけ。筆者はバニラアイス(160ml)に2個分をカットして混ぜてみました。少しだけアイスは溶かし、「大手まんぢゅう」は適当な大きさにザクっと切っておくと混ぜやすかったです。

甘酒風味の皮・こし餡・バニラアイスの組み合わせは和テイストで、そのハーモニーは絶品!

混ぜたらカップのまま食べてもよし、器に盛って“追い大手まんぢゅう”をトッピングしてもよし!

さらに、マーガリンを塗ったパンにのせた背徳風、濃いめのコーヒーを少しかける大人風などアレンジも多彩。パワーアップしたスイーツとして楽しめます!
ご当地カフェも要チェック
2026年8月現在、岡山市の本店と雄町工場店、倉敷市にあるカフェでは大手まんぢゅうのカフェメニューも展開しています。
「大手まんぢゅうカフェ」外観(画像提供:大手饅頭伊部屋)
レトロな町並みの倉敷美観地区にある「大手まんぢゅうカフェ」では白壁と瓦屋根の伝統的な建築美も鑑賞できます。
「大手まんぢゅうカフェ」カフェ(画像提供:大手饅頭伊部屋)
カフェでは「蒸したて大手まんぢゅう」「大手ぜんざい」「大手まんぢゅうソフト」「大手まんぢゅうのかき氷(7月〜9月限定)」といった限定メニューがそろっています(税込600円〜)。
「大手まんぢゅうカフェ」店内(画像提供:大手饅頭伊部屋)
ドリンクを注文すると「大手まんぢゅう」が1個付くというサービスも! 倉敷を旅したときは立ち寄りたいご当地カフェ。筆者も気になるスイーツスポットです!

伝統製法や素材へのこだわりを継承しながら、時代に合わせてカフェメニューを展開するなど挑戦を続ける大手饅頭伊部屋。看板商品である「大手まんぢゅう」は、岡山の誇るべき銘菓であり、アレンジは多彩で親しみやすく、地元の方に愛され続けている理由に納得しました!
価格(税込):10個入1,188円、15個入1,782円、20個入2,376円、25個入2,970円、30個入3,564円、35個入4,158円、40個入4,752円、50個入5,940円、60個入7,128円、70個入8,316円
賞味期限:製造日を含め7日間
株式会社大手饅頭伊部屋
公式サイト:https://www.ohtemanjyu.co.jp/
公式オンラインショップ:https://www.ohtemanjyu.co.jp/products/manjyu.php
公式Instagram:@ohte_manjyu
公式Facebook:https://www.facebook.com/ohtemanjyu/
「大手まんぢゅうカフェ」
住所:岡山県倉敷市中央1-4-18
TEL:086-421-3700
営業時間:12:00〜17:00(LO16:30)
定休日:月・火・水
交通:伯備線「倉敷駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://www.ohtemanjyu.co.jp/ohtemanjyu_cafe/
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[photos by kurisencho]
