ここは日本?高原の風景に思わず感動!
以前の記事で、立山黒部アルペンルートのご紹介をしました。4月に全面開通した立山黒部アルペンルートですが、雪が溶けた後こそ観光シーズン本番です。
今回は、長野県大町市から富山県館山町へ向けて、立山黒部アルペンルート上の観光名所をひとつひとつご紹介します。
まず、長野県側のスタート地点は扇沢駅。ここからはトロリーバスに乗ります。トロリーバスというのは、電気で走るバスのこと。トンネル内を延々と走ります。そして、最初に到着するのが、黒部ダムです。
展望台から見る観光放水は、迫力たっぷりです。
また、ここからは黒部湖の遊覧船に乗ることもできます。立山連峰を眺めながらの30分のクルージングを楽しむのもいいですね。
次に、ケーブルカー、ロープウェイ、再びトロリーバスを乗り継ぎ、到着するのが標高2450mの最高所・室堂(むろどう)。あまりにも日本離れした風景に、思わず歓声を上げたくなります。気分はアルプスの少女ハイジ!
6~8月は高山植物が、9月、10月は紅葉が見ごろです。室堂周辺はトレッキングルートも整備されています。軽装で来たのなら駅周辺を散策するのもよいですし、トレッキングの装備をしているのなら、少し足を延ばして1~2時間ほど歩いてみるのも気持ちがいいですよ!もしここで、ライチョウに出会えたら、ラッキーですね。
湿原トレッキングと大迫力の滝
室堂から先は、立山高原バスに乗り、下山します。
次の観光名所は、弥陀ヶ原(みだがはら)。広大な湿地帯の上を歩くことができます。
とにかく、見晴らし抜群です。
この水たまりは「ガキ田」と呼ばれるもの。高層湿地特有の風景なのだそうです。さらに立山高原バスに乗り、立山ケーブルカーで富山県側の麓駅・立山駅へ。ここから車で少し走ったところに、称名滝(しょうみょうだき)があります。
落差は350mで日本一です。ちなみに、称名滝は左の太いほうで、右の細い滝はハンノキ滝といいます。こちらのほうが落差が大きいのですが、雪解け時や川が増水したときでないと現れないので、日本一の落差とはカウントされないのだとか。滝が2本見えたらラッキーですね!
というわけで、立山黒部アルペンルートを一通りたどってみました。ルート内をじっくり観光したいのなら、室堂か弥陀ヶ原で一泊するのがおすすめです。マイカーの回送サービスを利用すれば、扇沢駅または立山駅で車を預けて反対側まで回送してもらえるので、ルートを引き返す必要もありません。めったに行けない高山の自然を、じっくり堪能できます。