適量なら体によいとされるアルコールも、飲み過ぎると体によくないことはご存知だと思います。新年会などが多い今の時期、分かってはいても、楽しいとついつい飲んでしまうこともありますよね。
そんなとき、海外の人たちはどのような対策をとっているのでしょう?海外のユニークな二日酔い対策法を、米トラベル雑誌オンライン版「Travel+Leisure」よりお伝えします。
ニシンの酢漬け/ドイツ・北欧
アルコールの摂取により、失われた水分や電解質を補うのに効果的な酢・塩・砂糖の組み合わせ。ドイツや北欧などでは、キュウリと玉ネギのピクルスをニシンで巻いてマリネした「ロールモップス」を食べて、二日酔いの症状を和らげます。
お酢と塩、砂糖で作るマリネ液には、失った電解質を補うはたらきがあるほか、塩分を取ることで水分補給を促します。さらに少量の砂糖が、血糖値を正常に戻してくれます。
日本の「梅干し」、ペルーの魚介のマリネ液など、酸味のある食品も二日酔い対策には効果的なようです。
ボリュームたっぷりの朝食/イギリス・アイルランドなど
トーストにベーコンやソーセージ、卵料理、ベークドビーンズと呼ばれる甘辛い煮豆に焼きトマトなどを添えた「イングリッシュ・ブレックファースト」は、週末のブランチやパブなどでもお馴染みの料理。
飲み過ぎた翌日にボリューム満点の朝食を食べることで、肉や卵などのたんぱく質が、胃の調子を安定させてくれるのだとか。また、卵には体内の毒素を排除する成分が、炭水化物の糖分には血糖値を上昇させるはたらきがあります。
このためか、卵と炭水化物を使った食品での二日酔い対策は、シンガポールなどほかの国でも見受けられます。
ロシア式の蒸し風呂/ロシア
代謝を促し、デトックス効果が見込めるサウナ。国内のサウナと同じく100℃近い室温のなか、国内のものよりもかなり高い湿度で入浴を行うロシア式の蒸し風呂「バーニャ」。入浴中にはヴェニークと言う木の枝で体を叩き、血行を促します。また、ロシアの人々は、入浴後に水風呂に浸かったり冷気に当たって、体を冷やすのが習慣だとか。
デトックス後には、水やスポーツドリンクなどで水分補給をたっぷりした方がよさそうですね。
どれも試してみたいものばかりですが、ロシアのバーニャなどは慣れていないと刺激が強すぎる可能性もあります。二日酔いの体や健康状態と相談しながら、試してみてはいかがでしょう?
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