海外で生水は飲むなとか、生野菜は汚い水で洗っているから食中毒になりやすい、と聞いたことのある人も多いはず。そう、海外旅行と水は切っても切れない関係にあるのです。今日は、そんな旅先での水に関わる豆知識をお届けします。
脱水症状に効果!「飲む点滴」は手作りできる!
旅先で食中毒になってしまった時に気を付けたいのは、脱水症状です。特に一人旅の場合や、出歩くのがためらわれる時間帯では、体が効率よく水分を吸収してくれる電解質飲料を買いに行くのは困難。そんなときに覚えておいて欲しいのが、あっという間に作れる手作り電解質飲料、通称「飲む点滴」のレシピです。
・ペットボトルの水、または沸騰させ冷ました水-1リットル
・砂糖-ティースプーンすりきり6杯
・塩-ティースプーン1/2杯
【作り方】
砂糖と塩を水に入れ、よく溶けるまで混ぜるだけ!
味はついていないので、市販の電解質飲料より物足りないと感じるかも知れませんが、効き目は抜群。砂糖や塩ならホテルやゲストハウスにも置いてあるでしょうし、覚えておいて損はありません。
実は危険なペットボトル水とは?
生水が飲めない国で重宝する、ペットボトルの水。でも、長時間高温で保存されたものには、神経や前立腺に悪影響を与える危険性のある、BPAという化学物質が溶け出している可能性があるのです。フロリダ大学の研究では、4週間以上温められ続けたペットボトルの水は、BPAレベルが増加することが分かっています。ペットボトルの水を購入するなら、道端の露天よりも、保管施設の整ったスーパーで購入するのが良さそうです。
フィルター付きボトルなら生水も飲める!
水道水を飲むのは怖いけど、ペットボトルもBPAが心配・・・という旅人にお勧めなのが、フィルター付きのウォーターボトル。数ある製品の中でも、イギリス生まれのLIFESAVER Bottle は、水中のすべてのウィルス、バクテリア、寄生虫そして菌類をろ過することで知られています。数々の国際援助機関でも採用されており、日本への配送も行っているそう。多少値段は張りますが、旅以外に防災用品としても役立ちそうです。また、旅先でのペットボトルの消費を減らすので、環境にも優しいですよね。
人間が生きていく上で欠かすことのできない、きれいな水。見知らぬ国では、その存在を一層大きく感じるものです。次回、旅にでるときは、その国の水資源問題にも注目してみると、また違った側面から国を理解することができそうです。
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