
最近では、世界各国の観光名所がオンライン予約を受け付けています。例えば、筆者が住んでいるオランダで言うと「アンネ・フランクの家」(Anne Frank Huis)や「キューケンホフ公園」(Keukenhof)などがオンラインで入場券を購入できるようになっています。
ただし、予約作業はオンラインでも、チケットそのものは紙にプリントアウトしていったほうが入場がスムーズにいきますよね。そういった印刷の行程までも旅に出る前に自宅で済ませられたらいいのですが、忙しくてそこまで事前に手が回らなかったり、旅先で不意に思い立つこともあるかと思います。そんな忙しい旅人の頼もしい助っ人になりそうなスポットがイギリスに誕生し、話題を呼んでいます。
イギリス名物、真っ赤な電話ボックス

こういった赤い電話ボックスは、古き良きイギリスの象徴として赤い二階建てバスと同じくらい人々に愛されています。しかし、全盛期にはイギリス全土で9万ほどもあったこの赤い電話ボックスも、昨今の携帯電話の普及で需要が減り、現在では9千か所程度しか残されていないといいます。

1920年代以降、デザインのマイナーチェンジを重ねながら広く普及してきたこの電話ボックス、すたれさせてしまうのは非常に惜しい! そんな人々の想いに応えたのが、なんと外国であるアメリカ、ニューヨークのベンチャー企業「BarWorks」。彼らが提案したのは、なんとこの赤い電話ボックスを「街中のシェアオフィス化する」という斬新なアイデアでした。
Wifi完備の短時間シェアオフィスへ変身!
「BarWorks」がプロデュースする電話ボックスのシェアオフィスは、事前にスマートフォンにダウンロードしたアプリで鍵を開けて中に入るという現代的なスタイル。
中にはデスクと椅子、Wifiはもちろんのことプリンター&スキャナー、電源まで完備されているのだとか。それだけではなくコーヒーやお茶をいれられるサーバーも用意してあるというのだから驚きです(利用料は1回10ポンド=1600円程度)。

これなら、旅先で急ぎの仕事が入ったときや、何かをプリントアウトしたいときにも大活躍してくれそうですね! 思わず長居してしまいそうな気もしますが、「BarWorks」のCEOは「中にトイレが無いから、必要以上に長居する人はいないんじゃないでしょうか」とコメントしています。なるほど、お茶のサービスにはそういう狙いもあったりするのかもしれません。
2016年6月よりイギリス国内でオープン予定

気になるこの「電話ボックス型シェアオフィス」の設置場所は、とりあえずロンドン市内に10か所、他にもスコットランドのエディンバラやイングランド南西部のプリマスなどに10か所を点在させるそう。
開設時期は2016年6月下旬から7月と予定されています。当初は20か所からのスタートになりますが、もしこれが好評なら、今後も赤い電話ボックスの再利用法として定着するかもしれませんね! 今では記念撮影の背景に使われる時しか活躍できないなんて言われてしまっている電話ボックスですが、ぜひ新たな活躍の場ができてほしいものです。
[All Photos by Shutterstock.com]
[You can soon have a (tiny) office in one of Britain’s red phone boxes|QUARTZ]
[BarWorks]
[The Telephone Box]

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