夏が近づくと服装も軽やかになり、気分が開放的になりますよね。実はこの夏、イギリスのロンドンに3か月限定でオープンする「開放的すぎるレストラン」が話題を呼んでいます。
電話や服を脱ぎ捨てて、自然に還るためのレストラン
その開放的だというレストランの名前は「The Bunyadi」(ボンヤディ)。すでにカクテルバーを運営している会社が2016年6月から3か月限定でオープンするこのお店、なんとなんとロンドン初の「ヌード・レストラン」だというのです。
そう、つまり裸で食事をするお店です。けれど決してエロティックな目的ではなく、あくまでも「自然な状態に近づくための挑戦」だと企画者は語ります。我々現代人を日頃ふり回している電話や電器、果てには洋服すらも脱ぎ捨てて、自然な状態で食事を楽しもうというコンセプトなのだとか。
確かに近年では日本でも「デジタル・デトックス」や「デジタル断捨離」などという言葉ができるくらいなので、様々な流行の先端であるロンドンではよりその傾向が強いのかもしれませんね。
では一体、お店の中はどのようになっているのでしょうか。
ヌード・レストランのナチュラルな内装
(c)The Bunyadi
お店の中には「裸で自然」なエリア以外にも、「着衣OK」な場所があります。洋服や貴重品をしまっておくためのロッカーや更衣室もあるのだとか。希望者にはガウンも貸し出してくれるそうです。
(c)The Bunyadi
食事をするためのエリアは裸必須ですが、竹製のパーテーションで区切られているのでプライベートスペースが確保できます。
(c)The Bunyadi
そして自然に還るためのレストランなので家具は天然素材。電気のライトも使わず、ロウソクの自然な明かりで食事を楽しめるのだとか。驚いたことに、食器すら天然素材製で食べることもできるそうです。
そして家具や食器が自然素材なら、キッチンだって自然。なんと調理はガスではなく、薪を燃やした火で行われます。ワイルドですね!
予約者だけが知ることができる秘密の場所
そんな「The Bunyadi」は、野次馬対策としてレストランの開店場所を非公開としています。公式ホームページから予約のリクエストを送信し、予約が受け付けられた人々のみがその正確な場所を知ることができるのです。
そんな謎めいた運営方法も人々の興味を引いたのか、42名分の座席しかないこの小さなレストランに、5月下旬の時点で3万8千人以上が予約のウェイティングリストに名を連ねています(公式ホームページに人数が表示されています)。
自分がこのレストランで裸になるのは勇気がいりますが、非常に興味があるので(変な意味ではなく)のぞき見してみたいです。けれどもちろん内部は撮影禁止なので、やはり中を見るには実体験しかないようです。3か月限定の運営なので3万8千人の先行者たちを乗り越えるのは難しいかもしれませんが、この夏にロンドンを訪れるご予定があれば、ぜひチェックしてみてください。
[Photos by Shutterstock.com]
[The Bunyadi]
[Bunyadi: London’s first naked restaurant has 27,000 on waiting list weeks before opening|Mirror]
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