旅情あふれる鉄道の旅。目的地に早くたどり着ける新幹線や特急は便利ですが、ゆっくりと車窓からの風景を眺めたり、地元の人々の暮らしを垣間見れる鈍行列車の旅もまたよいもの。
今回は、筆者自身が体験した日本海側の富山から太平洋側の名古屋まで、日本列島を縦断する一泊二日の鈍行列車の旅をご紹介しましょう。
旅のはじまりは富山駅
JR富山駅。駅ビルで絶品のお寿司を堪能した後、14時05分発の高山本線猪谷駅行きに乗車。
本数が少ない高山本線ですが、地元の学生さん達の通学にも利用されているようです。
ドアがバスのような折り戸。日頃見慣れない車内にワクワク気分も高まります。
奥深い山々が織りなす、緑の風景
外はかなり強い雨。緑は一層色濃く見えます。深い山々と険しい谷は圧巻の風景!
大自然に囲まれた飛騨高山
高山駅前の街並み。富山駅からは険しい山や谷を通ってきたので、賑やかな市街地にやって来るとどことなく旅情を感じます。
江戸時代の面影を残す高山の古い町並。奥深い山々に囲まれた地にどのようにしてこの美しい町が築かれたのか、遠い昔に思いを馳せてしまいます。
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再び高山本線にて名古屋を目指す
翌朝。一泊ながらも風情ある町並みと絶品の飛騨牛を堪能できて大満足の滞在に。10時24分発の美濃太田行きに乗車。
本日は晴天。車窓からは大自然が織りなす渓谷美が広がります。
13時07分美濃太田駅着。今回の鈍行列車の旅では、一番暑さを感じた駅でした。
高山駅から4時間4分、名古屋駅にたどり着く
14時28分、ついに名古屋駅到着! 豊かな自然を鉄道で駆け抜けて来ると、より一層大都会に感じました。
高山駅から4時間4分の鉄道旅でしたが、険しい山々、澄んだ川、田んぼや畑、商業地や住宅地と移りかわる風景を眺めていたら、あっという間に時間が経過。小さな駅にも停まるので、乗っては降りていく地元の人たちの会話も聞こえてきたりと、新幹線や特急では感じられないような旅情も楽しめました。
ゆったりとした時間を楽しむ鈍行列車の旅。忙しい日常から解放されたい時は、あえて「急がない旅」をしてみるのはいかがでしょうか?
[All photos by Nao]
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