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海外移住【9】在住者が語る、バーレーンに住んで良かった点、悪かった点

Posted by: 目黒沙弥
掲載日: Oct 2nd, 2016. 更新日: Oct 3rd, 2016
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いまでも世界放浪中、TABIZINEライターの目黒沙弥です。海外移住に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、旅行で行くのと、実際に住むのとでは、その国に対する印象がだいぶ変わります。そこで実際に海外に住む日本人に、その国に住んで良かった点、悪かった点をインタビュー。リレー形式で、さまざまな国を巡っていきます!

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まずバーレーンって?

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

「バーレーン」とはいっても聞いたことがない人もいるのではないでしょうか。バーレーンは中東・西アジアの国家であり、首都はマナーマ。面積は東京23区と川崎市を併せた面積とほぼ同じという小さな国ですが、ペルシャ湾に浮かぶ33の島々の集合体によって形成されています。

今回インタビューしたのはそんなマイナーな国に降り立ったHarukaさんという一人の日本人妻。旦那様のお仕事の都合で移住することになった彼女ですが、このバーレーンでの生活はどんなものだったのでしょうか。早速実際の声を紹介したいと思います。

悪かった点:レストランに入りずらい

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

中東のバーレーンは国教がイスラム教です。イスラム教の敬虔さは国や個人によってもちろん変わってきますが、ここバーレーンではヒジャブというよりも、アバヤとブルカといった体全体がすっぽり隠れる服を良しとする文化。それはバーレーンでの女性に対しての貞操観念の厳しさを表しています。

「そういった宗教的背景が関係して苦労したことも多かった」と語るHarukaさん。たとえヒジャブやブルカで肌の露出を抑えていても、レストランなどに女性で一人で行くというのはこの国では稀なこと。たとえグループでの訪問でさえ良い顔はされないため、必然的に外食が極端に減る傾向にあるようです。

悪かった点:車がないとアウト!

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点
(C) Haruka

アメリカと同様、バーレーンは完全なる車社会。公共交通機関もそれほど充実していないので、車がないとどこにも行くことができずHarukaさんは苦労したようです。ダウンタウンまで行けば必要なものはある程度揃うほどに発達していますが、すこし離れると一気に不便になるのが実態なんだとか。思いつきで「カフェに行きたい!」と思っても車を一時間走らせないとコーヒー一杯にもありつくことが出来ない不便さがストレスだったそうです。

悪かった点:日用品が高い!

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

バーレーンに住んでびっくりしたことのひとつが「日用品の値段!」と答えるHarukaさん。実はバーレーンではトイレットペーパーが4ロールで約400円、ティッシュ5箱は約300円、サラダ油は1.8リッターで1,000円ほどと物価が中東のなかでも少々高め。気になる家賃も市内でアパートを借りようとすると大体平均して月10万円ほどが相場となっているようなので決して安くはありません。ただバーレーンはオイルマネーで潤っているため個人所得税は非課税という、嬉しい特典はあるようです。

良かった点:意外と治安がいい!

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

治安の面ではなんにも問題はなかったというバーレーン。だけれどもそれ以上に外国人でしかも女性ということもあってか、最初はジロジロと視線を送ってくる地元の人たちに戸惑いを隠せなかったというHarukaさん。しかしそんな硬い雰囲気も月日を重ねるうちに変化していき、やがて地元の人たちも慣れてくると見かけると笑顔を見せてくれたりとだんだんと心を開いてくれたそう。

良かった点:観光だって出来ちゃう!

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

(C) Haruka

その国に行ったらまずは抑えておきたいのは観光スポット。バーレーンの観光スポットでいうと首都のマナーマにあるバーレーン門やスーク、モスクなどがありますが、マストスポットはバーレーン要塞(上写真)なんだそうです。「世界遺産にも認定されているのですが、ペルシャ湾を一望できる絶景スポットでもあるんですよ」と教えてくれました。

良かった点:視野が広がった!

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

いままで縁もゆかりもないと思っていた中東のバーレーンという国に、運命の引き合わせか降り立ったHarukaさん。「この地にくるまでイスラム教という宗教が、生活とこれほど関わっているとは知らなかったので、宗教や文化の違いに戸惑うことが多かった」と語るほど宗教が生活の軸となっているバーレーンという国。あまりにも違う文化のなかでの生活は苦労の連続だったようですが、まったく違う文化だからこそ学んだことも多かったといいます。

バーレーン在住経験者が語る、その国に住んでよかった点、悪かった点

(C) Haruka

自ら移住を決意したというよりは旦那様の転勤で移住を余儀なくされたHarukaさん。そのぶん慣れるまでにも時間がかかったそうですが、「その国の文化を尊重し向き合うことで、だんだんとバーレーンという国が好きになることが出来た」といいます。単に海外への憧れだけでは心が折れてしまいそうな海外移住。とくに文化や習慣が180度違うイスラム圏への移住は大変なことも多いようですが、実際には良い人が多くビーチが美しいと評判で、いまは観光にも力を入れているようです。そんなバーレーンという国に、機会があれば訪れてみてはいかがでしょう。

[Photos by Shutterstock.com]

目黒沙弥

Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

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