そこそこ英語に自信がある人でも、海外で病気になり医療機関にお世話になるとすれば、ちょっと心もとないですよね?
日本語では当たり前に使いこなせている言葉でも、意外に出てこないという人は多いはずです。
そこで今回は5言語24時間対応の通訳サービス『SMILE CALL(スマイルコール)』を提供するインデンコンサルティングが通訳記録1,315件から調べた、病院での頻出単語を紹介したいと思います。
こちらは日本にある病院が外国人患者を受け入れる際に使う頻出単語になりますが、逆に日本人が海外の病院にお世話になる際にも使えるはず。トップ5をランキング形式で紹介します。腕に自信のある方は、答えを見る前に何と英語で言うか、考えてみてくださいね。
同率第4位:「アレルギー」と「レントゲン」(各73回)
最初は「アレルギー」と「レントゲン」。確かに病院で使いそうな言葉ですが、英語ではなんと言うのでしょうか? どちらもカタカナですから、英語でもそのままのような気もしますが、実際は・・・?
最初は「アレルギー」について、英語では「allergy」ですね。発音記号は英式で「ˈælədʒi」。カタカナ読みをすれば、「ェア レジ」といった感じ。食物アレルギーなら、a food allergyです。
一方で「レントゲン」はどうでしょう? 答えは「X-ray」。「レントゲン」はX線を発見した人の名前「Roentgen」から。発音記号は米式で「réntgən」、カタカナ読みの「ゥレ ントゲン」ですね。
第3位:「検査」(159回)
第3位は「検査」。病気で医療機関に足を運ぶと、ほぼ確実に出てくる言葉です。検査というといろいろ訳語がありますが、皆さんは何が思い浮かびますか?
まず医学用語で言えば「exam」、「examination」などの言葉。状況によっては「scan」、「test」、「inspection」があります。
普通に患者が医者に診てもらうといった意味では、「check up」が親しみ深い表現。例文としては「You had better have regular dental check-ups.」ですね。
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第2位:「保険」(180回)
次は保険。旅先で保険が使えるかどうかは、非常に気になる話ですが、答えは「insurance」。
インターネット辞典『weblio』で検索すると、insuranceは高校2年以上の水準、センター試験レベル、英検準2級以上、TOEICスコアでは470程度の単語と書いてあります。
ですが「保険を英語でいうと?」と言われると、とっさに出てくる人はきっと少ないのでは?
第1位:「診断書」(241回)
いよいよ第1位になりますが、「診断書」を英語で言えますか? なんとなく出てきそうですが、なんだか出てこないですよね?
答えは「medical certificate」。後半の「certificate」がちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、意味は「証明書」、発音記号は英式で「sə(ː)tífɪkət」ですね。カタカナ風に言えば、「サ(ー)ティ フィケ(ェ)ト」といった感じ。
例えばa birth certificateと言えば、出生証明書ですね。反対にa death certificateと言えば死亡証明書。
ちなみにdoctor’s certificateとも言います。上述の単語でインターネット検索すると、たくさん診断書のフォーマットが出てきますよ。
以上、外国人旅行者に対応する日本の医療機関が調べる英単語を紹介しましたが、いかがでしたか? 逆に考えれば、日本人が海外で医療機関に足を運ぶ際に役立つ言葉の数々。
6位は抗生物質、7位は処方せん、8位は外科などがランクインしていました。興味のある人は、英単語を調べてみてくださいね。
[病院におけるインバウンド対応時の頻出単語トップ10 – インデンコンサルティング ] [All Photos by shutterstock.com ]
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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