最新版【世界の旅人が最も訪れたい魅力的な観光都市ランキング】1位はどこ?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Dec 21st, 2016

米人気旅行誌『Travel+Leisure』が毎年発表する人気の観光都市ランキングで、過去に京都はNo.1に輝いた歴史があります。その最新版のランキング結果が発表されていますが、今まさに世界の旅人が最も訪れたい魅力的な観光地とは、どこなのでしょうか?

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

そこで今回は米人気旅行誌『Travel+Leisure』の発表した観光地都市ランキングから、TOP5をまとめたいと思います。

上記のランキングは毎年、T+Lが読者に行う満足度調査を基に作成されています。判断基準は歴史、文化、食事、都市の近代さ、街並みの美しさ、買い物、人のフレンドリーさなどさまざま。そうした総合的な評価によって選ばれた世界TOP5の観光都市はどこなのか。ぜひともチェックしてみてくださいね。

第5位:ルアン・プラバン(89.85)※カッコ内は評価スコア

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

最初はルアン・プラバン(ルアンパバーン)。この地名を聞いて、すぐにどこの国の町だか言える人は、かなりの旅通だと言えそうですね。ヒントは東南アジアの古都です。答えはラオスにある町。英語表記はLuang Prabang。「満足度の高い観光地」1位!ラオスの世界遺産、ルアンパバーンに溺れる旅としてTABIZINEでも紹介しました。

そもそもラオスとは、中国の南に突き出しているインドシナ半島の内陸部にある国。ベトナムとタイに東西から挟まれて、南はカンボジアと国境を共にしています。

国土の形はキノコのようにも見えますが、そのかさの部分の中央に、ルアン・プラバンはあります。町に沿ってあの有名なメコン川が流れている点を見ても分かるように、数千年前から人が定住する場所。今でも人々はメコンの水で体を洗うなど、昔ながらの暮らしを続けているのだとか。さらに交通の便が極めて不便なため、昔ながらの町や暮らしが色濃く残っていると言います。

主な観光地は町のシンボルである寺院ワットシェントーン、ナイトマーケット、かつて王宮だった建物を利用する国立博物館などが挙げられます。残念ながら筆者は足を運んだ経験がありませんが、1995年の世界遺産登録から、外国人観光客が大勢押し寄せていると聞きます。その意味で納得のランクインですね。

第4位:フィレンツェ(89.85)

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

次はイタリアのフィレンツェ。ヨーロッパ大陸から伸びたイタリアの根本あたりにある芸術の都ですね。フィレンツェと言えば、サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂などドーム型の建築が真っ先に浮かびます。他にはミケランジェロのダビデ像などアート好きには聖地のような場所。

TABIZINEでも「海外移住【6】在住者が語る、イタリア・フィレンツェに住んで良かった点、悪かった点」などの記事で繰り返し紹介してきました。

過去に日本でも映画『冷静と情熱のあいだ』などでその美しい風景がフィルムに収められていましたね。旅の予習に、あるいはフィレンツェへの旅情をかき立てるために、チェックしてみても面白いかも。

第3位:サン・ミゲル・デ・アジェンデ(91.19)

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

第3位にはメキシコの小さな町、サン・ミゲル・デ・アジェンデが選ばれました。こちらも日本人にはそれほど知名度が高くないかもしれませんが、おしゃれなカフェがそこかしこにあるコーヒー好きの聖地のような町として一部の人に知られていますよね?

場所で言えば、メキシコシティの北の方。サン・ルイス・ポトシとの中間くらいですね。人口は16万人ほど。最大の特徴は、18世紀に発展した古い町並みが自然な形で保護されている、その景観や雰囲気になります。2008年には世界文化遺産にも登録されました。

今では芸術の街として、多くのアーティストが活動の拠点にしている場所だとも知られています。主な観光地はやはりサンミゲル教区教会。宣教師の持ち込んだ絵葉書を基に、先住民が設計して作ったと言われている町のランドマークですね。

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第2位:チェンマイ(91.25)

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

タイの北部、ミャンマーとの国境に近い古都チェンマイが第2位にランクインしました。最大の見どころは、100を超えるという寺院群ですね。ワット・チェン・マン、ワット・プラ・シン、ワット・チェディ・ルアンなど、寺院の名前を挙げればきりがありません。

その魅力は過去記事「世界の旅行者が注目!タイの京都「チェンマイ」を訪ねる癒しの旅」などでも繰り返し触れてきましたね。ちなみにワットとは、寺院を意味するのでした。

同地はナイトバザールも人気。さらにスパやマッサージでも有名です。おしゃれなお店も多く郊外の自然も美しくて、リピーター続出の観光地としても知られています。

個人的にはタイ国内に展開しているLet’s Relaxのフットマッサージがお気に入りですので、寺院巡りで歩きに疲れたら、ぜひとも立ち寄ってみてくださいね。

第1位:チャールストン(91.66)

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ある有名ガイドブックによれば、チャールストンはアメリカ人にとって不変の人気観光都市だと紹介されています。サウス・カロライナ州にある大西洋に面した貿易港で、大まかな位置を言えばフロリダ半島の上(北)の方、ニューヨークを東海岸沿いにどこまでも南下していくと、チャールストンにぶつかります。

大まかな特徴を言えば、ヨーロッパ人がアメリカ大陸に入ってきた1600年代後半の繁栄を色濃く残すロマンティックな街ですね。人口は13万人程度と小規模ですが、教会や美術館がそこかしこに建ち並び、街歩きにも最適です。なんと馬車での移動も可。ぜひとも次のアメリカ旅行の行先に選びたいですね。

以上、『Travel+Leisure』が発表した世界の魅力的な観光都市を紹介しましたが、いかがでしたか? 日本を代表する京都は惜しくも6位、7位はニューオリンズ、8位はスペインのバルセロナなどがランクインしました。皆さんの大好きな観光地はランクインしていましたか?

京都は陥落・・・最新版【世界の魅力的な観光都市ランキング】1位は

[The World’s Best Cities – Travel+Leisure]
[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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