いつの時代でも魅力あふれるロンドン。町中に観光スポットが点在して、どれも他では見られない独特なものばかり。ヨーロッパの金融の中心でありながらも、世界屈指の観光地です。
そのロンドンに住んでいるのがロンドンっ子ということになりますが、地元のメディアTime Out Londonによれば、実は本当のロンドンっ子なら絶対にやらないことがあるそうです。
日本人の自分でもロンドンっ子を見分けることができるでしょうか。
(c) Transport for London
オイスターはパスケースに
ロンドン交通局が発行する公共交通機関のカードの名前は「オイスター」。地下鉄に、ロンドン地区の鉄道、リバーバス(テムズ川のボートを使ったバス)などで使うことができます。旅行客でももちろん購入可能。無料でビニール素材のケースももらえます。これ、ちょっと思い出アイテムにいいんですよ。
そして今、日本人にとってはもうかなり昔からおなじみの「パスケース」(定期入れ)が、いまロンドンっ子に受けてるんです。ロンドンっ子ならオイスターはパスケースに入れてなきゃといった感じでしょうか。小銭入れや、カードを入れるホルダーなどがついているものもあり、デザインもさまざまなものが販売されています。
定期入れなら、日本人としては当たり前のような気がしますが、かわいいデザインのものも手に入るようなので、お土産にもいいかも。
<オイスターケースはデザインで選べ!>ですね。
偽物のロンドンっ子は無駄に笑う
ロンドンに滞在していたころ、通りを歩く人たちがみなシリアスな顔をしていて、とっつきにくいなぁと思ったものです。でも、道を尋ねたりすれば、かなり親切に優しく教えてくれるのも事実。別れ際にはにっこり微笑んでくれたりもします。
<ロンドンっ子は無駄に笑わない。>けど、実際いい人が多いです。
ロンドンっ子はグリーンパーク駅で乗り換えない。
地下鉄が網の目のように張り巡らされたロンドン。グリーンパーク駅では乗り換えないほうがいいそうです。何しろ、乗り換え通路が長い。それに、通路同士の交差も、ロンドンっ子にさえ危険と思えるそうです。
しかし、これも東京っ子にはまるで問題ないように思います。地下鉄の複雑さ、乗り換えにかかる時間、大勢のひとたちが交差する通路。そうそう、たとえば地下鉄なら、銀座線と田園都市線を乗り換えるには表参道駅なら向かいのプラットフォームなので便利、なんてことは東京にもありますね。
<東京っ子は表参道で乗り換える。>
ダウニングストリート10の首相公邸のドア前で自撮り
イギリスの首相の公邸の住所は、ダウニングストリート10です。テレビのニュースなどでもおなじみ。この建物は、いわゆるロンドンの都市部によくあるタイプの住宅で、通りに面して建ち、ドア一つですぐに室内です。もちろんこのダウニングストリートのセキュリティーは厳重ですから、一般市民は首相公邸前で自撮りなどできません。
そこで、ロンドンっ子が使う手は、よく似ている通りで自撮りをすること。ダウニングストリートから歩いて15分ほどのアダムストリートの10番地は、首相公邸にそっくり。自撮りポイントです。
<ロンドンっ子は首相と知り合いかのような偽自撮りを楽しむ。>
ロンドンっ子はバス停で待たない
なぜなら、便利なアプリを使うからです。その名もBus Checker。日本だって交通系アプリは充実していますよね。ロンドンでは、これをインストールして使ってみましょう。使い勝手はどうでしょうか。
<バスに乗るならアプリを使え!>
ロンドン前市長ボリス氏はなんとアメリカ生まれ
ロンドンのボリス ジョンソン前市長は、ニューヨーク生まれで、ブリュッセルで教育を受けた、偽ロンドンっ子だとタイムアウト誌は言います。ロンドンに長く生活していない人をロンドンっ子と認めたくないロンドンっ子気質があるような気もしますが、単なるブリティッシュ・ジョークかもしれません。ロンドンっ子は皮肉屋ともいわれてますからね。
<ロンドンっ子堅気は興味深い。>
デビッッド・ボウイこそが本当のロンドンっ子
ロンドンの下町、あまり治安のよくない地域で生まれたデビッッド・ボウイ。彼こそがロンドンっ子としてのアイコン。類まれな才能で音楽界に変革をもたらした天才。その生きざまも、様々な人に影響を与えました。
彼は昨年惜しくもこの世を去りましたが、ロンドンっ子にとってはこれからもずっと大切な存在なんですね。そして、東京っ子のアイコンって誰なんだろうと、考えさせられました。
世界の街を旅してきましたが、ロンドンは東京にとても似ていると感じます。街のサイズや、交通網、安全さに、基本まじめな人たち。さてさて、東京っ子ってどんな特徴があるんでしょうか。
[Eight ways to tell a real Londoner from a fake Londoner]
[Photos by Transport for London& shutterstock.com]